お米から毒物を抜きたい
〜ヒ素を低減して炊き上げる方法〜

 

無機ヒ素は強力な発がん物質であるが広く自然環境に含まれるため完全に摂取を防ぐことは難しい。

しかしながら日本人の主食であるお米にはヒ素が蓄積されるため、ヒ素の低減方法が画策されている。

最近の研究によると、現時点で最も有効なのは茹でこぼし+再吸収法である。

 

 


まずお米を5分茹で、一旦そのお湯を完全に捨てる。

そして新たに水を足して炊き上げるという方法だ。

この方法なら白米で73%、玄米では54%の無機ヒ素の除去が可能であることが判明した。

白米に含まれる微量栄養素を保護するためには、大量では無く、適量の水で炊き上げ、米に栄養素を残す方策が必要なことも示されている。
 

 

堀江 俊之
 

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Reference (出典)

 

Menon, Manoj, Wanrong Dong, Xumin Chen, Joseph Hufton, and Edward J. Rhodes. "Improved rice cooking approach to maximise arsenic removal while preserving nutrient elements." Science of the Total Environment 755 (2021): 143341.