今日のブログは、「高速道路にスマートICを増やしましょう」というお話です。

 

6月9日に九州自動車道の鳥栖インターチェンジの南に、「小郡鳥栖南スマートインターチェンジ」が開通しました。NEXCO西日本のサイトによると平成30年に国道交通省が認可してから工事が始まり、約6年で完成しました。工事費は59億円。

※ NEXCOの発表資料はこちら 

 https://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/kyushu/r6/0425/

 

上記の地図を見ると、鳥栖JCTとは3キロほどしか離れていませんが、すでに鳥栖周辺は物流企業向けの土地が不足しており、このICが完成することにより、以下のように物流企業向けの工場団地の提供が予定されています。

 

熊本にはTCMSが進出してきましたが、熊本周辺には大きな物流施設がないため、先日もある小郡にある物流施設が半導体関連の企業に一括借り上げされました。ますます、小郡周辺に物流施設が立地すると福岡市内にある卸企業への影響も心配されます。

 

国土交通省によると、日本の高速道路の平均インターチェンジ間隔は10キロほどあり、欧米諸国の高速道路のインターチェンジ間隔が4~5㌔と比べると約2倍と長いとのことです。

以下のサイトにアクセスすると、スマートインターチェンジ制度を導入する際の検討資料にアクセスできます。

https://www.mlit.go.jp/road/ir/yuryou/5pdf/3.pdf

 

この資料によると、以下のようにアメリカのボストン市では、中心部のインターチェンジは2.2キロ間隔で設置されています。

 

また、高速道路が通過しているけれど、インターチェンジがないので利用できない市町村が数多く存在します。そこで、ETCカードの利用のみ認めるスマートインターチェンジというものが設置されるようになりました。

 

スマートインターチェンジは毎年毎年増えていて、令和6年3月末時点で全国に159か所、九州では今回の小郡鳥栖のスマートICを加えると17か所となります(沖縄は除く)。

 

 

現在、九州自動車道路では久留米南にスマートICを設置する検討が進んでいます。

 

では、福岡都市圏を走る都市高速道路や西九州自動車道路はどうか。今のところスマートICは設置されていないようですが、都市高速道路のインターチェンジの間隔はかなり短く設置されています。新たに設置するとすれば、周船寺周辺でしょうか。九州大学から天神に行くために高速道路に乗ろうとすると、周船寺ICでは乗れないので、5キロ以上離れた今宿ICまで行かねばなりません。周船寺ICは上り路線の出口があるので、その取り付けをどうするかは悩ましいですね。