今日のブログは「若者は新NISAを始めるべきか。まず自己投資を優先しよう」というお話です。息子さんやお孫さんにも伝えていただきたいなと思ってこのテーマを選びました。

 

KBCラジオに出演している時にも、私のゼミでも、新NISA の話がよくでます。スタジオで出演者の若い方達とよくこの話になっていました。学生の中ではまだ少数ですが、NISAを始めている人もいます。

 

昨日、ファンドを創設し運営していたAさんのお話を聞く機会がありました。Aさんは、今は、会社の一員として投資活動をやってはいないのですが、現役の時は、この低金利の時代でも年間で6%から7%の運用益を出し続けておられました。これは中々、すごいことです。一年だけは20%を達成することはあっても、6%、7%の運用益を10年以上、継続するっていうことはなかなか難しいことで、これができる人は滅多にないです。

 

お話の中で、参加している若者から、新NISAどう思いますか、これからどんな投資をしたら良いですかと質問がありました。その答えは、私が前々から思っていたことでもあったんですが、決してマスコミが言わないことでもありました。それは、

 

「就職して、お給料がきちんと入ってくるようになってから考えればよいですよ。今、お金を使うべきは、自己投資、自分の能力を上げるために使いなさい。」

 

とのお答えだったのです。そして、

 

「無料のセミナーは、バックに、自分の会社の商品を売りたい金融機関がいるから、決して話をうのみにしないように。ファイナンシャルプランナーなんていっても、運用経験のある人はほとんどいません。」

 

自己投資ですが、例えば本を買うことでもいいですし それから 自分の仕事が IT の関係だったらIT の能力を高めるためのセミナーや学校に行ったり、見聞を広めるために旅行したり、英語を学んだり。いろいろあります。

 

Aさんは、「投資は、30代に入ってから始めても決して遅くないからね。20代は、自分の能力を高めることにお金を使いなさい、時間を使いなさい」と重ねて言われました。

 

私が未来予測で信頼を置いている方も、いつも同じことを言われてました。能力を高めて、お給料の高い会社で働く方が、生涯年収ははるかに高まります。

 

Aさんは、「もしどうしても投資をしたいなら、1/3は貯金をして1/3は自分の能力を高めるための投資をして、そして残りの3分の1を投資に使いなさい。」と言われます。そして、何に投資するかですが、「貸借対照表も読めないのに個別の株を買っても勝てないので、グローバルファンドと言って、世界各国にある程度満遍なく投資をするファンドがあって、それの良さそうなものを自分で選んで買いなさい。」と言われました。

 

グローバルファンドと言っても、実際はアメリカの株が半分ぐらいなんですが、リスク分散にはなります。

 

Aさんのアドバイスは続きまして、「投資を始めたら、決して売らないこと。10年どころか、20年、30年と持ち続けなさい。そうしたら、立派に財産ができるから。素人が勝つにはこれしかないですよ。」と有難いアドバイスをいただきました。

 

1年間運用して6%の利益があったとして、10年続くと元本が1.8倍になります。30年続けると5.7倍になるんです。時間をかけて毎月、コツコツ、コツコツと積み立てて複利で運用していく。一般の人間が投資で勝つ唯一の秘訣ではないかと私も思います。

 

でも、これから痛い目に合う若者がたくさん生まれるのでしょうね。