今日のブログは、「まもなく始まる民族大移動の時代 デジタルノマドは福岡・九州に来るか?」というお話です。

 

先日、久しぶりに上京して未来予測で有名な方のお話を聞きました。その中の1つに、これから世界全体で民族大移動が始まるという話がありました。私は、アメリカやEUで大問題となっている移民のことかなと思ったのですが、移民だけでなく、「デジタルノマド」の大移動が始まっているというお話でした。

 

「デジタルノマド」とはパソコンひとつさえあれば世界中のどこに行ってもできる仕事をしているので、世界中を旅しながら仕事をしている方々のことです。ノマドとは「遊牧民」という意味ですが、全世界ですでに5000万人ものデジタル・ノマドがいるとのことでした。

 

私はこのデータを確認しているわけではないのですが、その方によると先進国のいわゆる先進的な労働者はだいたい5億人と言われていますのですで、先進国の先進的な労働者の10人に1人がデジタルノマドになっているということだそうです。

 

デジタルドマドは30歳代の方を中心にしていて、だいたい男女比が同じぐらい。そして大企業に所属している人はあまり多くなくて、どちらかというとフリーで仕事をしている人が多いようです。

 

東京はこのデジタルノマドにとって人気だとのこと。理由は、物価がとても安いということ。日本は30年間ほとんど物価が上がっていません。30年前は世界的に見て非常に物価の高いところでしたが、経済成長していないので物価はほぼ変わらないです。そしてこの円安です。海外から来る人にとってはめちゃくちゃ安いでしょうね。

 

次に「安全」だということです。外国人が夜に一人で歩いていたとしても、身の危険を感じることは、ほぼないと思います。

 

もう一つは、日本全国に魅力的な観光地がたくさんあることと、食事が美味しいことでしょうか。東京はお金さえ出せば素敵なコンサートや美術館もあり、所得が十分にあるデジタルノマドの方にとってはとても良いでしょうね。

 

日本政府もこのような世界的な流れを日本に受け入れるために2024年3月から在留資格制度を改正しています。

https://www.moj.go.jp/isa/applications/status/designatedactivities10_00001.html

 

通常は、ビザは90日までで、入国してから90日経つと出国しないといけないんですが、所得が1000万円以上でIT関係の仕事をしていて、大企業と雇用契約があれば180日までは滞在できるように改正されました。

 

また、福岡市役所も積極的にデジタルノマドの誘致の研究を始めており、イベントも開催しています。なかなか素晴らしいです。

 

まだ制度は始まったばかりですので、4月以降、日本各地に何名のデジタルノマドが来ているかは統計もまだ発表されていませんが、この未来予測をする方によると、この流れは今後も拡大するだろうとのことでした。

 

なお、所得が1000万円以上という制限がついています。日本人にとっては高給取りだと思うかもしれませんが、1000万円くらいならアメリカでは所得が高いとは言えないので、この金額が適正かどうかは再検討が必要かもしれません。

 

今後、福岡や九州にこのような人が来るかどうかですが、物価が安いという点では、東京よりも福岡・九州が安いです。安全ということについても、東京より九州が平均して安全ではないでしょうか。

 

ご飯が美味しい飲食店の数という点になると、福岡も悪くはないんですが東京のような超一流店はそんなにないです。ただ福岡には足を伸ばすと九州各地に素晴らしい自然が沢山あるというのは利点の一つではないでしょうか。長崎の九十九島や西海橋あたりではシーカヤックも楽しめますし。海の美しさは日本有数ですので、競争力はあると思います。何にしても、世界を旅するデジタルノマドの方にたくさんインタビューするしかないでしょうね。