今日のブログは、リモートワークが会社での男女の出会いをさらに減らし独身化を加速したかもしれないというお話です。それなら、社会が若者の出会いをバックアップする仕組みを整えねばなりません。

 

国立社会保障・人口問題研究所は、5年おきに行われる国勢調査の際に、結婚していない独身の男女に対して、アンケート調査を行い、結婚しない理由について掘り下げて調査しています。その結果ですが、結婚しない一番の理由は、経済的な問題ではなく、周りに独身の異性がいないことでした。要するに出会いの機会がないのです。

 

そして、独身の男女はそれを打開するためにどのような活動をしているのかについても追加して調査が行われていまして、一番多かった回答が「何もしていない」というものでした。昭和の時代には、結婚するのが当たり前でしたから、周りもお節介を焼きますし、実際にお見合いという制度がありました。このお見合い、周囲の世話焼きがなくなったのが、独身が増えた最大の理由です。

 

本当ですか???と思われる方も多いでしょうが、国立社会保障・人口問題研究所の岩澤研究員がこれについて調査を行っており、その結果は以下の表のとおりで、独身が増えた分、お見合い結婚が減っており、お見合いが減ったことが、独身が増えた理由であることを物語っています。

この研究は2009年までのデータを基にしていますが、最近は、会社の中での出会いも減りつつあるとの話もあります。昭和の時代には、社内での運動会、コンパ、旅行などが当たり前のようにあり、そこでの出会いもありました。しかし、時代の変化で、そのような会社の中での濃密な人間関係が希薄になりました。そうなると、社内での出会いも減るのもうなずけるところです。

 

また、最近の若者は失敗することを恐れる、傷つくことを恐れると言われますが、社内恋愛に失敗してうまくいかなかったときに会社で噂になったら怖いという気持ちがあるから社内恋愛も減っているのだという人もいます。確かに学生は失敗をひどく恐れます。なお、これは学生が悪いのではありません。学生は社会の合わせ鏡なので、社会の傾向を反映します。社会全体で失敗を恐れるようになっているのでしょうね。失敗を恐れる日本企業の経営者もいるようですし。

 

2020年から2022年まで猛威を振るったコロナですが、コロナにより結婚件数がさらに減少しました。コロナにり患しても重症化しない若者に対して、世間が「若者は外に出歩くな、おとなしくしていろ」と圧力をかけたためです。この結果、少子化は20年ほど加速したのではないでしょうか。生まれてくるべき赤ちゃんも年間数万人単位で減りました。コロナの死者数をはるかに上回ります・・・

 

そして、コロナにより引き起こされた社会の大きな変化が、リモートワークの定着です。コロナの蔓延防止のため、できるだけ出社を控えて自宅で仕事をするようになりました。そのためのシステムの開発、人事評価の方法の工夫も急激に進みました。

 

最近では、出社してリアルに仕事をした方が仕事もうまくいくとの考え方も盛り返してきて、リモートワークを減らす会社も出てきていますが、2023年末の鉄道の通勤定期の売り上げの変化を見ると、関東では出社が平均して20%減少、福岡では10%減少です。大手企業ほどリモートワークの割合が高いようで、平均して週5日のうちリモートワーク2日が平均的です。そして、このリモートワークの定着が少子化の根本的原因である独身化を加速している恐れがあるのです。

 

これまで私はリモートワークが独身化に拍車をかけている可能性を見落としていました。考えてみると、会社にも行かないどころか、外出すらしない日が増えるわけですから、男女の出会いの機会も益々減ることになるのも当然です。

 

最近では、マッチングアプリにより結婚相手を探す人も増えていますが、このリモートワークの定着と、そのことが男女の出会いをさらに減らすことを考えると、会社ごとに社員に推奨し費用も負担するマッチングアプリを持つべき時代となったと思います。シニアの方ほど、マッチングアプリで結婚相手を見つけたというと、理解できないという顔をしますが、考えを改めねばなりません。すでに先進的な会社はやっています。

 

私が工学部の教授の支援を得て開発した福大生専用のマッチングアプリは、大学当局によりPRを許されず、なかなか広まりませんが、大学の時代から安全なマッチングアプリを使い慣れておくことも必要な時代に入ったと思います。少子化は大学の経営を直撃するのだから、私が開発するのではなく、大学当局が学生用にマッチングアプリを開発すべきなんですけどね~~

 

なお、福岡市の皆さんで結婚したい人におススメするアプリはジュノール福岡です。入会費も月会費も無料です。理由は、経済界の有志の皆さんがシステム開発費と運営費を寄付しているからです。しかもAIと世話好きのおばさんを組み合わせたハイブリッド型です。

https://junoall.org/

 

入会希望の場合は、最初に事務所に出向きます。すると、世話好きのおばさんが登場し、結婚する気持ちが本物かどうかを確認します。次に、仲人のノウハウをAI化し(どのようにプログラムを組んだのかは私にも謎)、それが搭載されているパッド(小型のコンピュータ)が入会者に渡されます。希望の条件を入力すると、AIがマッチングして相手を紹介します。

 

面白いのは、入会者が求める条件に合っていなくても、この人は合うかもしれないとなんとなく思う仲人の感覚と同じように、AIがこの人も良いのではないかと思う人も紹介してくるのです。最初は2人から3人と同時に並行してお付き合いし、そこから絞り込んでいくのです。デートのコースをどうするかとか、どの相手に絞ろうかなど迷った時は、この世話好きのおばさんの登場です。リアルな人間が、相談に乗り、最後の一押しをしてくれます。

 

ジュノー福岡は再婚者同士のマッチングもしていますので、遠慮なくどうぞ!

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