今日のブログは、外国人観光客による地元の個人経営の飲食店の利用をどのように増やすかについての補足です。

 

5月1日に、福岡市内の富裕層が良く泊まるホテルの幹部であるAさんと、日本に長く滞在する欧米人の方であるBさんのお二人と、「どうやったら福岡市に来る外国人観光客の消費、特に地元の製品や地元資本の飲食店の利用を増やすことができるか」について、意見交換しましたメモを先週のブログで書きましたが、いくつか補足の補足と、そこでご紹介したシステムを試してみましたので、その点を補足します。

 

1.外国人には「ダシ」が何かがそもそもわかりません。

 私とAさんBさんが食事しながらお話した飲食店は、あご出汁のとても美味しいお店ですが、外国人には「ダシ」がわからないので、ダシとは何かを説明しないといけないだろうとのことでした。日本人にとっても、もはや若い人にはダシはわからないでしょうが、外国人に説明するのはさらに難しいです。当たり前と思っているものが、どう良いのかを説明するほど難しいものはありません。

 

2.外国人向けのカニの食べ方の動画がありました。

 外国人向けになべ料理の食べ方などを説明する資料か動画が必要とのことでしたが、探してみると、面白いものがありました。佐賀県太良町というところは有明海で取れる竹崎ガニという名産があるのですが、その食べ方を説明した動画です。

 長さは1分未満ですからちょうど良いですね。時間が長すぎてもダメですし。これをそのままマネすれば良いのでしょうかね。メニューやお店の壁にQRコードを貼り付けると良いでしょうね。

https://www.youtube.com/watch?v=4zJxVYUGwLc

 

3.動画をホテルのフロントのプロジェクターに流す?

 動画の使い方としては、ホテルマンのAさんからもアイデアがありました。その動画をホテルの一階にある液晶パネルで流してはどうかというのです。

 このお店の大将のお兄さんは長崎の島で漁師をしているので、獲れた魚の動画を送ったらお客さんもこのお店に行きたくなるのではないかとの提案です。漁師さんも動画撮影が必須の時代となりますね。これも面白いアイデアです。

 私もそれを聞いて、ホテル内のテレビには、ホテルの設備などを案内するチャンネルがありますが、そこにおススメの飲食店の情報を流すのもありなのではないかと思いました。

 

4.英語のメニュー作成の補助金はなかなか見つかりません。

 福岡市内の飲食店が英語のメニューや動画を作成する際に使える政府か自治体の補助金がないか捜しているのですが、なかなかみつかりません。東京都庁の補助金はすぐに見つかったのですが、福岡市役所や福岡県庁のインバウンド対応補助金があるのかどうかがよくわからないのです。

 ということで、今後、時間のある時に、メールを入れて質問してみようと思います。

 

5.外国人が飲食店を捜すときに利用するTable checkとは?

 ホテルマンのAさんによると最近はTable check というサイトを利用する外国人宿泊客が多いとのことでしたので、このサイトを検索してみました。

https://www.tablecheck.com/ja/japan

 

 この会社、アメリカの会社とばかり思っていたのですが、日本人が2011年に日本で創業した会社でした。意外でした。

 ぐるなびなどのように基本的に広告料で運用している仕組みと違い、 テーブルチェックを利用すると、月額の固定制で費用を払う必要があるようです。またコンタクトレス決済が必要となるので、クレジットカードを利用していない飲食店はつらいかもしれません。

 

 しかし、テーブルチェックには、グランドハイアットホテルなど富裕層が多く泊まるホテルも参加しているようですし、18か国語に対応していました。人気店を待たずに利用できるファストパスという仕組みもあるので、富裕層を取り込もうと思うなら、この仕組みを利用するのが基本になるかもしれませんね。

※ 2024年5月6日時点で、ファストパスの仕組みが提供されているのは関東地方だけで、福岡市ではまだです。

 

 まだビーガン料理とかハラル対応というコーナーはなく、個店の説明の中でビーガンに対応しているとかしていないとかの説明があるくらいでした。この点は、いずれ強化されるのでしょうね。

 

 補足は以上となります。インバウンドの方のお土産物の消費の中に地元産のものを増やす方法については、明日のブログで書きます。