今日のブログは「福岡市の出生数の増加について良いお話」についてです。
いつもは、福岡市の不都合な真実を書くことが多いので、人によってはネガティブな情報が多いですねという人がいます。ネガティブという人は、数字をありのままに見ることができない人が使う言葉なんですが、私も好都合な真実を書きたいのですけど、とても少ないのですよ。
そこで、今回は、福岡市の出生数・婚姻件数の増加のために「好都合な事例」をいくつかお話します。
結婚支援をするNPO 法人ジュノール福岡に対しては、大手企業の人事部はどちらかというと協力的でありませんが、労働組合はそうでもないところがあるんですよ。働いてる人の悩みに寄り添っているからなのか、人事部に配属されている人は出世コースのエリートだからなのかわかりませんが。人を介してジュノールさんを労働組合さんにご紹介したら、自分のところの組合員に紹介していいですよという大変に暖かいお言葉をいただいた組合さんが少なくとも2つ出てきました。大変にありがたいです。
本当は大手企業の社長さんたちが人事部に対して「独身社員の結婚支援をしてるか?」と聞いていただいて、そして人事部が何もしていないようなら、「もっとやれ!実績を持ってこい!」と圧力をかけていただくと、有難いんですけど。将来の会社経営を持続させるための必須の取り組みだと追うのですが、実際にはそういうケースは少ないです。人事部に一度声をかけてみて、それで終わり。フォローしていただきたい。
次は、あるスポーツクラブの社長さんのお話です。私の講演を聞いていただいた後、「私が経営するスポーツジムは男性会員が多いから、ジュノールさんのチラシ置いていいですよ」 と暖かい言葉をかけていただきました。なるほど、男性が多いところは会社だけじゃないんですね。趣味の場所にも男性が多い場所があるんだということを気づかされました。本当にこれもありがたいお話でした
若者が結婚を躊躇する理由の二番目であり、結婚した若者が子供を2人、3人と産むのを躊躇する最大の理由は、経済的な理由です。福岡大学の学生は平均して4割前後、奨学金を借りています。理系の学生さんになると大学院まで進むので、6年間、奨学金を借りることになります。多い人は卒業の時点で500万円の奨学金を借りています。 とても大きな負担です。学生さん、貧乏なんです。
この問題に対して、昨年、九電工さんが素晴らしい支援策を打ち出されました。理系の学生の採用を増やしていくためという目的もあって、今年の4月から入社する社員に対して、奨学金の返済額の半分を毎月、九電工さんが支払うという制度を導入されたのです。今年はそれに続いて、九州電力さんが同様の取り組みをされるようです。学生の経済的負担を減らしてもらえれば、結婚も出産も増える可能性があります。福岡の大手企業は全て導入してもらいたいです。それだけの内部留保はありますしね。
結婚した人が子育てをしやすくするための応援の政策もいくつも出てきています。
私も昨年まで気づかなくて本当に反省しているんですが、福岡県庁は令和2年頃に県庁の1階に定員19人の小規模な保育所を開設されています。
これまで福岡県では大きい会社、大きい事業所に保育所がない状態だったんですが、東京都庁の「とちょう保育園」を見習って、福岡県庁がお手本を示されました。福岡市役所がこれに続いてくれるといいですね。九州電力さんも、いったん閉鎖された保育所を復活してくれると嬉しいのですが。
できれば、 伊藤忠さんの保育所のように、 おむつやハンドタオルは全て準備してあるので手ぶらで来ていいですよと社員に言っていただけるような施設だったらいいですね~
それから、先日、講演をしていて素晴らしいお話を聞きました。やずやさんのお話です。
社内にだいぶ前に保育所を設置したら、結婚して出産した女性社員が退職しなくなったんだそうです。そしてこれは直接には出生数の増加に結びつかないかもしれませんが、やずやさんは10年ほど前に女性社員の健康診断の結果、貧血の女性社員が多いのに気づかれて、貧血の社員を減らす取り組みを続けて成果を上げられたそうです。これについては、取材を申し込んでいるところです。どういった健康診断をされているのか。どんなデータだったのか、 対策の結果、今、数値はどうなっているのか知りたいですね。
昨日、福岡大学が学生に対して行っている健康診断(あくまで希望者に対して行う健康診断で義務ではありません)の項目を聞きました。大変残念なことに、血液検査が入っていませんでした。身長と体重、胸のレントゲン。いわゆる身体検査です。やらないよりはいいと思うんですけども、今、若い女性の間で大変多い「貧血」かどうかをデータで確認するために血液検査をしたらどうなんですかね~
「これからやるつもりはないですか」 と質問したところ、当面、血液検査をやることは考えてないということでした。
これから、どれぐらいお金がかかるのかも調べて行って、社員をより有効に使うための経営的な対策ということで、 「まずはしっかりと血液検査をやりましょうよ」 ということを社長さんにご提案していきたいなと思います。
今日は久しぶりに良いお話を書きました。同じようなことに取り組みたいと思う会社の皆さんがいらっしゃったら、どうぞ遠慮なくお問い合わせくださいね。