今回は、月に一度の筒井歯科シリーズです。

北九州市折尾駅の目の前にある筒井歯科に通って

筒井照子先生から噛み合わせの治療を受けています。

 

 

先日、このブログを読んだ愛知県の人から、メール

をいただきました。その方も私と同じように片側だけ

で噛んでいるそうなので、筒井先生のお弟子さん

がいれが教えてほしいとのご依頼です。

 

筒井先生に問い合わせると、幸い、筒井先生の理論

を学んでいる歯科医の方が複数いらっしゃいました。

早速、ご紹介したところです。快方に向かわれると

良いのですが。このブログも人様のお役に立てて

いるかと思うと、うれしい限りです。

 

さて、二か月前の治療では、下の犬歯の裏側の

ふくらみを少し削る治療を受けたところ、噛み合わせ

がよりスムーズになったという話を書きました。

 

そして一か月前の治療では左下の犬歯をさらに

削る治療を受けたところ、これまでロックしていた

ところが全く当たらなくなり、さらにスムーズに

下あごを動かせるようになったことを書きました。

 

その際に、のど仏の位置のずれを指摘され、どこかの

ドクターに頼んで、のど仏周辺の様子を画像に

取って、それを持ってくるように言われたのですが、

これはまだできていません。

 

こんな変わったお願いを気安く引き受けてくれる

ドクターがどこかにいれば教えて下さいませ。

 

症状としては何十年にもわたり軽いカラ咳がでる

ことと、時々、急に声が出なくなることです。

これの原因がのど仏の位置がズレていることに

あるのではないかとにらんでいるのですが、これに

ついては今後の課題です。

 

毎回、目からうろこのお話を聞ける筒井歯科ですが、

さすがに今回はあまり期待しておりませんでした。

ところがやはり目からうろこのお話を聞けました。

 

筒井先生は私の口の中を覗き込むと、「もう少し

踏み込んで調整してもよいかしら?」といわれます。

 

私が「はい。お任せします。」というと、照子先生は

「歯の形が気に入らないのよね~」と言われます。

 

何のことかと思ったのですが、今回は左上一番奥の

歯を削っておられます。

 

「まだマウスピースを外すと、体が傾いているでしょ。

何とかしたいのよね~」

 

その歯はクラウンといいますか金属の冠が上から

その歯、全体にかぶせてあるのですが、その冠の

内側の出っ張りを削る治療をされたのです。

 

私が、「何でこれを削ったのですか?」と聞くと、

もともとの歯が内側にも出っ張りがあったらしく、

それをそのままにして冠をかぶせているので、

さらに出っ張りが大きくなり、それがかみ合わせの

際に引っかかっていたとのことでした。

 

続けて、「もう少し踏み込んでよいかしら?」

といわれました。はい、どうぞというと、右上と

右下の一番奥の歯の高くなっているところを

削られました。

 

この二本の歯も、金属の詰め物というか冠をかぶせて

いるところなのですが、その形は周辺部がかなり

高い形にしてありました。そこを微妙に削られた

のです。

 

この二本の歯は、数年前に治療が終わった後から、

「ずいぶんと歯の周辺を高く作っているな~」

と気になっていたところでしたので、そこを削られて、

なんだか納得しました。歯の上下がきっちりと

噛み合うようになり、今回もこれまたびっくりです。

 

照子先生は「オオカミの噛み方(を前提として)で

義歯が作ってあるのよ」と言われます。

 

オオカミの噛み方? 何のことかと思ったのですが、

日本の歯科技術は明治維新後に、ヨーロッパから

入ってきたもので、ヨーロッパ人の噛み方を前提に

しているそうなのです。

 

確かにEUに詳しい塚谷さんのお話を聞くと、

分厚い肉をかぶりついてかみ切る食べ方です。

 

ところが、日本人やアジアの国では、雑穀を食べる

こともしてきましたので、すりつぶす動きも入ります。

 

照子先生の説明を私なりに要約すると、かみ切る

ことを重視して義歯を作ると、周辺を尖らせるような

臼のような形になるということかと推測しています。

素人の要約ですので、誤っていたらごめんなさい。

 

私の義歯は、歯科技工所から見て福岡市内で三本の

指に入るといわれる歯科医師が型を取り、腕の立つ

技工士が作ったものなのですが、もともとの理論が

違うと、こうもかみ合わせに影響するものなのかと

思いました。

 

おかげさまで、前から感じていた奥歯の義歯が高い

という感覚がきれいに消え去り、ますます快調に

なりました。

 

筒井先生は最初からこの問題点に気づいていた

ようですが、

 

「最初から大きく削ると、みんなびっくりするでしょ。

だから少し削って効果を感じてもらって、信頼関係

が出来てから、大きく削るの。」

とにこやかに笑っておられました。

 

腕の立つ営業と同じですね。

まず先に信頼関係の構築です。

 

「今日はここまでよ。」

と言われ昨日の治療を終えましたので、まだまだ

続きあるようです。

 

本当に恐ろしいほどの職人技です。このような技術

の違いがあることが、多くの方に広まるとよいですね~

照子先生に、早く一般向けの本を書いて欲しいです。