今回は、西鉄柳川駅前まで掘割が延長される事業

についてです。日曜日の福岡県議の板橋さとし先生

の県政報告会にて板橋先生から伺ったお話です。

 

2019年9月に西鉄さんがすでに公表している

計画ですが、すっかり忘れていました。板橋先生

から改めてお話を伺い、柳川の観光が再浮上する

強力な手段だと感じました。

 

※西鉄の公表資料から引用

 

相変わらず公共事業への批判をする人がいますが、

柳川の観光客の増加に非常に大きな効果が見込める

整備を柳川市長の金子市長が発案し、板橋県議が

応援し、国土交通省出身の県庁幹部がそれに賛同

する形で事業が決定しました。

 

二ッ川という川を西鉄柳川駅の西口にまで伸ばして

そこから掘割を巡る船に直接、乗れるようにする

とのことです。

 

柳川市役所も2019年に事業内容を公表しており、

どのように掘割を引き込むかがわかる地図を掲載

しています。

※ 柳川市役所のサイトから引用

掘割の延伸は福岡県庁が担当し、柳川市役所が駅前

広場や道路を整備し、西鉄さんが新たにビルを建設

するという三者が共同で進める事業です。

 

水路の延伸は意外と短い距離で、北側の二ツ川から、

バス乗り場の近くまで100m程度です。船着き場

にするために水路幅は広いようですが、事業費は

数億円もあれば十分でしょう。

 

2024年度に完成の予定だそうですが、新型コロナ

まん延のために県庁が地元住民への事業説明会を

行えず、完成が伸びる可能性があるとのことです。

 

ただ、距離も短いですし、地元の反対が予想される

ものでもありませんので、了解が速やかに得られる

のではないかと思います。水路と船着き場の整備

だけは予定通りに完成してもらいたいものです。

 

なぜなら、柳川観光の大きな弱点は西鉄柳川駅からの

アクセスの悪さにあったからです。立花家の旧宅

である御花までは距離は短いのですが、歩くには

遠く、タクシーを使うのも近距離過ぎて申し訳ない

中途半端な距離でした。

 

主要な観光地までの乗り換えと移動に要する時間を

どれだけ短くするかということは、観光振興にとって

非常に大きな要素です。たった100メートルの

水路延伸以上の何倍もの効果があります。

 

このハード整備に合わせて、船着き場を集約する

必要があります。現在はいくつもの乗り場があり、

実は料金も違います。

 

柳川市役所がこれからこの難問に取り組まれると

思いますが、料金の明朗化と乗り場のわかりやすさも、

観光客にとってはとても重要な様相です。

 

また、インバウンドの本格的再開までには数年を

要すると思いますが、それまでにある程度の整備を

終えておくことが望ましいです。

 

柳川観光は電車で来て、船でお花に移動し、また

電車で帰る。ヨーロッパの街のように市の中心部は

できるだけ車を入れないようにする。そうなると、

観光客が歩いて楽しめると思います。

 

北原白秋さんだけでは、もはや若者を柳川に呼ぶ

ことはできません。水路で、SUP(スタンドアップ・

パドルボードの略。サーフボードの上に立って乗り、

パドルを漕いで遊ぶもの)で遊ぶことを認めるとか、

何か新しい楽しみ方を入れていく必要があります。

 

税金で事業をするのは古いやり方だという人も

いますが、認識が間違っています。古いとか新しい

とか関係なく、行政でないとできないことは税金を

投入してやらなくてはならないのです。

 

水路の延伸は、西鉄ができることではありません。

行政と政治の仕事です。そして、どんこ舟業者さんの

調整も行政と政治の仕事です。

 

2024年度の完成が楽しみですね。

 

なお、福岡市役所は納谷川市役所を見習って、

税金を使って行政しかできない事業を頑張って

もらいたいものです。

 

e-sportsスタジアムは無理でも、せめて

福岡空港国際線ターミナルビルまでの地下鉄

延伸くらいはしてもらい、インバウンド再開に

備えてもらいたいものです。

 

まあ無理か・・・・