今回も私の妄想の続きです。
福岡市役所が進める天神ビッグバンや博多コネク
テッドのような更に二つの拠点に集中を進め、
過密化する方向から、むしろ分散型の都市づくりに
切り替える場合に、公共交通機関整備を行わないと
いけないところがあります。
30年～50年くらいかけて行う長期的な仕事です。
これこそが、行政がやるべき仕事と言えます。
東京都は、舛添知事の時代には、各ブロックに分けて
30年ごとに整備する方針でした。渋谷駅の再開発が
ようやく終わろうとしています。
小池知事は都市計画には疎いようで、特にプランは
ありません。
路線は以下の通り。優先順位順です。
１．福岡空港国際線ターミナルと博多港周辺の
アクセス向上のための新交通システムの導入
始発：ベスト電器スタジアム
⇒ 福岡空港国内線ターミナル
⇒ 福岡空港国際線ターミナル ⇒ 博多駅
⇒ （大博通り経由） ⇒ 博多港ターミナルビル
⇒ 那の津大橋 福岡県立美術館 経由
⇒ （とりあえず）天神交差点まで
地下鉄で建設すると建設費がかさむので、ＬＲＴか
新交通システムとなると思われます。
福岡空港内は今、連絡バスが走っているところを
通れば建設費は安上がりです。福岡空港は都心の
すぐ近くにありながら、国際線は意外と不便という
問題が解消されます。インバウンド対策です。
博多湾にある展示移設やコンサートホールが、博多駅、
福岡空港、西鉄福岡駅と接続しておらず孤立している
問題が解消されます。
国際会議などを行う場合には、福岡市の空港に近い
というコンパクトさが生きてきます。
この路線があれば、アビスパの経営にも大きく貢献
すると思います。
また、博多港から天神まで伸ばした後は、天神から
渡辺通りを南下し、ホテルニューオータニ前で左折し、
住吉通りを博多駅まで延伸することが望まれます。
昔の西鉄の路線電車の循環線の復活です。
モータリゼーションの波により廃止となりましたが、
はやりのＳＤＧ‘ｓの観点からも、歩いて楽しむ街を
作る観点からも検討に値する案です。
2008年頃に西鉄さんが循環線の復活を検討して
いると報道されたこともあります。その少し前に
富山市でＬＲＴの本格導入が始まりました。
富山市は市長のリーダーシップのもとに着実に
ＬＲＴの整備を進めていますが、福岡市もその頃に
ＬＲＴの整備を開始していたら、今とはだいぶ違った
姿となっていたでしょうね。
ヨーロッパの街は、人口が少ない年であっても市内に
拠点が形成されています。それには、車を入れずに、
ＬＲＴなどの路面電車だけとし、歩いて楽しめる街を
形成しています。
それは、昔からそうだったわけではなく、一度は、
市内に車が走り回っていたのです。それを、時間を
かけて車を排除していったのですね。
なお、西鉄の高速バスをバスターミナルから渡辺通
を通さずに迂回するルートを作らねばなりません。
福大の先生からは、那珂川の上を走らせてはどうか
との案もいただきました。蓋をするか高架にするか？
２．地下鉄唐人町駅からペイペイドーム前を通り、
福岡タワー前までの地下鉄かゆりかもめのような
新交通システムかＬＲＴ（低床路面電車）の建設
野球終了後の込み具合を考えると、ＬＲＴでは
輸送力不足かもしれません。
野球終了後の渋滞が緩和されるだけでなく、百道浜
周辺の住宅地と、ＩＴ企業が集まるビジネスエリア
の価値が著しく向上します。図書館や美術館へも
行きやすくなります。
３．地下鉄貝塚駅において、西鉄貝塚線と接続。
この場合、貝塚線からさらにＪＲ九州の香椎線への
乗り入れも検討し、必要な整備を行う。
志賀島の開発を考えると、海ノ中道駅から志賀島まで
ＬＲＴを引くというのも面白いと思います。
４．地下鉄七隈線が橋本駅で止まっていますので、
姪浜駅までの延伸をします。地上を走らせても良い
のではないかと思います。
５．西鉄香椎駅前か香椎花園駅からアイランドシティ
へのＬＲＴか新交通システムの延伸
アイランドシティに体育館など整備していますので、
ここを本当に利用しやすくするのなら、鉄道建設は
必須と思います。
６．西鉄の井尻駅と雑餉隈駅との間で、ＪＲ九州と
交差しています。首都圏なら、ここに乗換駅を必ず
作るでしょう。
福岡市と隣の市の境界にありますが、人の流れを
良くする観点からは、乗り換えだけの駅でもよいので、
駅を作るべきと思います。今なら、スペースがまだ
あると思われます。
帝都復興院総裁の後藤新平さんの大風呂敷に比べ、
とてもかわいらしい妄想でした～
もっとスケールを大きくしないといけませんね。