今回は、本日の福大の講義で伺ったKOO-KI (株)

副社長の小澤さんのお話です。

 

zoomなどのオンライン会議の導入によって、

人の価値が変化しているというお話です。

※ あくまで私がこう理解したという内容です。

 

「情報社会と経済」という講義は毎回、社会で活躍して

おられる方々が学生に対して講義をしてくださいます。

私も楽しみにしている講義です。

 

小澤さんは元々大手の広告会社の福岡支店長を

していた方ですが、福岡が気に入って東京に戻らずに

そのまま居ついた方です。

 

起業しようかと思っていたそうですが、今の会社に

スカウトされています。作り手の側に回りたかった

とのことで、KOO-KIの面白い作品や作り手側の

気持ち、考えなどを学生に説明していただきました。

 

毎年、講義をして頂いているのですが、今年はコロナで

リモートワークを強いられていることもあり、最初に

そのお話がありました。

 

KOO-KIのスタッフは自宅でもPCがあれば制作が

できる仕事が多いそうで、殆どリモートワークを

していたそうです。

 

リモートワークをする中で気づいたことを学生に

お話しいただいたのですが、このブログを読んでいる

皆さんにも共有いただく価値があると思いまして、

ブログに書くことにしました。

 

小澤さんの指摘はいくつもあるのですが、私が最も

重要だと思った点は、zoomなどのテレビ会議が

当たり前になると、参加者が平等で、その会議の

場での発言によってその人の価値が決まってしまう

ということでした。

 

まとめて言うと、「線の勝負」から「点の勝負」に

切り替わったのだと。

 

言われてみれば当たり前のことではあるのですが、

zoomの画面は一人一人のサイズが平等です。

話している人だけを大きくすることもできますが、

普通の会議では、画面サイズは変わりません。

 

小澤さんの指摘は、参加者はこれまで以上に平等、

フラットなのだということでした。

 

そして、会議での価値は、これまで以上に、

何を発言したのか、会議が成果を上げるために

どのような貢献をしたのかで決まるようになる

だろうと予測されていました。

 

画面で、他者の発言を真剣に聞いているかどうかは、

頷ているかどうかなど、態度でわかります。

そして、それは、リアルな会議以上に目につきます。

オンライン会議では、対面の会議以上に自由に発言が

しやすいという面もあります。

 

だから、若くても、これまで以上に活躍できることが

可能になったのだという小澤さんの指摘には、

大いに共感します。

 

そして、on-lineが中心となると、営業にしても、

これまでのように何度も足しげく通って名刺を

置いてきて、その努力の量によってビジネスを

開拓するという手法が使えません。

 

ZOOMで営業するとしても、その場で、どれだけ

相手に対して、こちらの商品やサービスの価値を

伝えられるかということが重要になります。

 

この点については、私はまだ確信が持てませんが、

ビジネスの勝負が継続した線ではなく、オンライン上の

一点勝負となるということです。

 

小澤さんがさらに言うには、どれだけ社内で信用を

得ているかどうかが、これまで以上に重要になると

いうことも指摘されました。

 

例えば、zoomなどオンライン会議では、移動時間も

必要ないので、別の場所にいる上司が途中から

参加することができます。

 

そうなると、会議中に自分だけでは決定できない

ことが発生しても、「じゃあ、社長を読んできます。」

と言って、途中からzoomに入ってきてもらう

ことができるのです。

 

これができるかどうかが、点の勝負での勝敗を分ける

かもしれないのです。

 

それには、日ごろから、信用を得るために、時間を

守る、仕事は締切りの前に終えておくなど、日ごろの

行動が重要であることも学生に伝えていただきました。

 

オンライン上の仕事が中心になった時、どのように

会社の中での信用を形成していくか。

 

これまでにはないノウハウ、行動、注意が必要と

なるのでしょうね。なかなか面白い時代となりました。

 

なお、小沢さんの会社では、会議室が邪魔になって

いるそうです。もう頻繁に会議を開くことがないので、

大きなオフィスはいらないと。

 

果たしてここまで断言できる会社がどのくらいの

数あるかはわかりませんが、天神ビッグバンは今の

形では存続は不可能だと思いました。