ほめる達人協会の「ほめ達検定」が話題になっているが、
私も褒めて励ます教育を標榜してずっとやってきたからいいことだと思う。
「ほめ達検定」を褒めたい。
前世紀末くらいから叱る教育より褒める教育ということが言われ始め、
学校や職場や広い地域社会において褒めるというこが一般化してきた。
しかし、日本の若者の自己肯定感はむしろ下がっているというデータがある。
厳しく叱ったりするとクレームのつく教育現場やパワハラと訴えられる職場では
厳しくできない空気が醸成されており、
叱られずに育った子供たちは自己肯定などできない自分を知っている。
悪くても自己保身のために叱ってもくれなかった大人に不信感もある。
私は最近また、褒めることはやはり大切だと思うようになったが、
やたらと褒めてばかりで厳しく叱れない、
子ども天国を作り出して我慢しているようなやり方には異を唱えたい。
いい先生はある局面では鬼のように怖いのがふつうである。
西日本新聞