一軍に合流したとき、

 

根尾とビシエドはハグし合っていた。

 

ビシエドも一時二軍に降格したことがあったからであろう。

 

 一昨日の試合では根尾が好投し、

 

自らヒットを打ったことにビシエドも感心して喜んでいた。

 

 そして根尾が降板して6点リードを跳ね返され逆転され、

 

ああ、また負けるかと絶望感に襲われていた時に、

 

ビシエドは目の覚めるようなホームランを打った。

 

ベンチで1番に手を挙げて喜んだのは根尾だった。

 

 ビシエドはなんとか根尾が好投したこの試合は勝ちたいと思い、

 

その気迫からの本塁打だったと思う。

 

 これで試合の流れがドラゴンズに戻りサヨナラ勝利となった。

 

 国籍を超えた熱い同志愛が感じられてよかった。