一番よく行くラーメン屋さんで、15年近く通い続けている。
 飽きない。
 定番は「チョイタン」ねぎ、メンマトッピングで、950円になるが、食べた後は充実感が残る。
 若い頃は「タンタン」(「チョイタン」の倍の辛さ)を食べた。
 一回だけ「バイタン」(「タンタン」の倍の辛さ、つまり現在定番の「チョイタン」の四倍の辛さ)を食べて下痢をして肛門がひりひりした。
 歳をとるとあまり過度の刺激には耐えられなくなる。
 「チョイタン」で十分である。
 この店、疑問なのは店主がどこかへ行ってしまったことだ。
 イラクに派遣された自衛隊の佐藤隊長に似た優しい話し方の店主がいつの間にかいなくなり、バイト風だったお兄さんが今は店主のようである。
 あのラーメンを開発したのは全国のラーメン店を渡り歩いた元店主だったと思うが、不可解なことに、競輪場近くに「とんたんラーメン」とかいう(もうつぶれてしまったが)を出してしばらくいたかと思ったら、またいなくなってしまった。
 神出鬼没のラーメンおやじである。
 一体どうなってるんだろう。知っている人がいたら教えて下さい。
 「へそまがり」は味が変わったという人もいるが、私はあまり感じない。
 以前と同じ味で旨いと思う。
 若い人に人気がある。
 黙々とラーメンを作る今の店主もいいと思う。