東京ガールズコレクション
WWD編集部の西岡さんのお招きで
TGCに行ってきました。
初期のタイミングで見に行ってから
4回目ぐらいになるのかな、TGC。
一時の勢いは、、、という噂もありながら
当日会場の横浜アリーナは超満員。
まだまだすごい力とパワーがみなぎっとる。
座るところがみつからず、
ギャル軍団の席横の階段に陣取った福田は
香水の香りのきつい中
ノドのエヘン虫と戦いながら
今年のTGCを見ておりました。
WWDのショーは初体験。
自ら提唱するアラウンドモードというワードを軸に
TGC全体文脈と融合しつつ一線をひく
独特のショーを展開してました。
ーーアラウンドモードって何?ーー
『ギャル文化を通過して来た女性デザイナーが作るデザイン性の高い日常着』『モード感/リアルクローズ度/バリュー感/チャレンジ度/キャリア度の5要素が不可欠』『デザイン性とミックス感があって通勤にもオフにも着れ、お買い得感がある』
ーーーーーー
WWDのショーは前回も今回も
TGC的ニッコリ笑って手を振って系のウォーキングを排した
スタンダードなショースタイルを堅持。
その異質感、ちょっと面白かった。
そもそもニコリともしないショーのスタイルって
目的が業界BtoBであり
季節の服たちのフォルムやトーンを伝えるには
モデルは可能な限り表情を消した方が都合がいいから。
人間の表情のもつ記号性って強いから
モデルさんが笑顔オーラを発して歩いていると
観客の目線はその人物表情そのものにどんどん寄せられていって
服そのもののあり方からは遠ざかる。
モード系のショーがニコリともしないのは
ストイックな本流感でかっこつけているのではなく
服そのものを主張させるために
そうしたスタイルが必要だからそうしているんですよね。
昨日のショーを見て
あらためのその意味を考えさせられたのでした。
TGCのメイン文脈は
服発信というよりモデル発信。
モデルや読者モデルが
それぞれのオシャレアイテムとして着こなす服たちは
あこがれの存在を引き立てるアイテムや
スペックとしての洋服、ファッションなんですよね。
モデルの◎◎チャンが愛用する化粧品。
モデルの◎◎チャンが凝っているネールトレンド。
モデルの◎◎チャンがよくいくカフェ。
その延長線での服であり靴でありバッグであり。
だからTGCでは
モデルはニッコリ笑って手を振ることに意味がある。
憧れのアイコンとして振る舞うことに意味がある。
そもそも
基本スタンスがBtoBではなく
BtoCバリバリであるわけですから、
既存のファッションショー文脈とは
一線を画していることも当然の流れ。
いろんな意味で勉強になります。
でも、ひとつ文句言いたいんですけど。
帰りに出口でオミヤがもらえると思って手を出したら
「こちらは女性のみに差し上げております」
って言われてしまった。
以前は男にもくれてたじゃないですか。
娘へのお土産に持って帰りたかったんだけど、なあ。
→第14回東京ガールズコレクション レポートVol.3 ‐ 野口強を始め有名スタイリストが送る“アラモ”なショー