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大道盆栽仕立場

たまたま盆栽というキーワードで
検索サーフィンをしていたら
大道盆栽仕立場というコトバに出会った。

皇居の中には
長い歴史とともに生きてきた盆栽が
大切に育てられている
場所があるらしい。

古いものは樹齢1000年。
樹齢1000年って。

むかしある本で
皇居の中は独自の生態系が存在しているって聞いたことがある。
世界には
本当に時間が止まっている場所がある。

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ーーー以下「皇居の盆栽史より」ーーー
今,皇居の盆栽の置かれている「大道盆栽仕立場」は,坂下門から乾門に抜ける乾通
りを途中で左折し,約500m程入ったところにあります。・・・吹上御苑と道潅濠に挟まれ,南北に伸びた約8000㎡の平地で,通風も日当たりも良い好個の地が「盆栽仕立場」です。此処には盆栽ばかりでなく,陛下(昭和天皇)の採集された野草もこの一角に植えられています。晴れた静かな日に,陛下は道潅濠に沿った小道のご散歩を楽しまれ,時折はまた仕立場の中の野草の生育振りをご覧になります。盆栽の仕立場となって整然と棚が並んだ部分は,この中の約450㎡程です。数多い盆栽は,高さに応じて40~50㎝から80㎝の木の台に載せられ,安定した佇まいを見せています。・・・・・・・

皇居の盆栽の雄々しく,しかも荘重な気品に満ちたその佇まいに接しますと,不思議に,様々な歴史が絵巻物のようにその背景を彩り,心を離しません。今,皇居には約600鉢の盆栽がありますが,昭和の初めの頃までは5000鉢を越えたと云います。50年の間にこんなに減ったのは,第二次世界大戦の戦中戦後に失った数が大きく,盆栽にも戦禍の傷跡は大きかった訳です。
 
昭和51年4月,この中の70鉢は国有財産として登録されましたが,これは外の盆栽展に貸し出されたり,また皇居内でもよく使用されるものが選ばれました。現在,皇居の盆栽を管理しているのは,宮内庁管理部庭園課です。この庭園課の記録や,親代々皇居の園丁を勤めたと云う方々の口伝えを,あれこれ繋ぎ合わせても,皇居にある盆栽の歴史が読み取れるのは明治以後です。
 今皇居の盆栽の樹齢を見ますと,古いものは1000年,有名な三代将軍遺愛の盆栽で500年,平均しても100年以上にはなろうと云います。古いものは旧幕時代から,江戸城の広大な建物の装飾用に,鉢の植物(盆栽)として培養されたものがそのまま残されていたのでしょうか。或いはまた,明治天皇のお供をして京から江戸に下ったものが多くあったのではないか,などとこの辺は全て推測の域を出ません。