時計仕掛けのオレンジ
原宿の駅を歩いていたら
時計仕掛けのオレンジの
芝居公演のポスターが掲出されていました。
主演は、小栗旬くん。
時計仕掛けのオレンジは
イギリスの小説家アンソニー・バージェス原作の小説を
あのスタンリー・キューブリックが1971年に映画化し公開して
話題となった作品。
アマゾンに書かれている紹介文を引用しますーーー
内容紹介
素晴らしい。並外れた映像、音楽、台詞そして情感の力作。(ビンセント・キャンビー/ニューヨーク・タイムズ)
喧嘩、盗み、歌、タップ・ダンス、暴力。山高帽とエドワード7世風のファッションに身を包んだ、反逆児アレックス(マルコム・マクドウェル)には、独特な楽しみ方がある。それは他人の悲劇を楽しむ方法である。アンソニー・バージェスの小説を元に、異常なほど残忍なアレックスから洗脳され模範市民のアレックスへ、そして再び残忍な性格に戻っていく彼を、スタンリー・キューブリックが近未来バージョンの映画に仕上げた。忘れられないイメージ、飛び上がらせる旋律、アレックスとその仲間の魅惑的な言葉の数々。キューブリックは世にもショッキングな物語を映像化した。当時、議論の的になったこの作品は、ニューヨーク映画批評家協会賞の最優秀作品賞と監督賞を受賞し、アカデミーでは作品賞を含む4部門にノミネートされた。現在でも『時計じかけのオレンジ』のその芸術的な衝撃と誘惑は観る人々を圧倒する。
Amazon.co.jp
キューブリック作品で最もカルトな人気を誇る、ウルトラバイオレンスSF作品だ。麻薬、暴力、盗み、暴行など、悪の限りを尽くす近未来の不良グループ。リーダー格のアレックスは、ある盗みの最中に仲間の裏切りで捕まった。その服役中に、悪人を善人に変える奇妙な洗脳実験を受け、暴力を嫌悪する無抵抗な人間となって娑婆に戻される。しかし、そんな彼を待っていたのは、かつて自分が暴力の対象にしていた者たちからのすさまじい報復だった。アナーキーな若者の過剰なまでの暴力嗜好を、芸術的かつポップなセンスで大胆に映像化した。一度観たらとりつかれるほどの妖しい魔力に満ちた、永遠のバイブル作品だ。(山内拓哉)
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日本公開は1972年。
さすがに72年は、まだ中学生であり
リアルタイムに見に行くことはなかったのですが、
この映画が75年に渋谷の名画座「前線座」に配給になった時
クラブをさぼって見に行きました。
自分にとっては
初・スタンリーキューブリックというものでもあったのですが、
ともかくその独特の世界、キャラクター設計と
暴力とセックスにあふれたその内容に圧倒され、
51才の現在にいたるまでまったく色あせることのない
強烈な記憶として僕の頭に残ることになったのでした。
暴力とセックスのエッセンスがきついブレードランナー。
乱暴に言えば
そんな感じの映画として記憶されたと思います。
たまたま僕が映画館に入るのを目撃した
友達のお母さんが
「トシヤくんが、イケナイ映画を見に行ってた」と
数日後、僕の母親にチクルぐらいヤバイ映画であったのでした。
30年以上の時を経て
この主役を引き受けたというのもまた
小栗くんらしいチョイスです。
(映画公開後、舞台版は海外で何度か上演されていたみたいですが)
下は、キューブリック版の主人公アレックス。
この1枚を見るだけでも、
その独特の匂いが伝わってきそうでしょ。