トフュフの塩、2780円。 | 福田敏也 オフィシャルブログ PEACE! Powered by Ameba

トフュフの塩、2780円。

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おいしいものを食べさせる国として
日本はとてつもなく素晴らしい国だと思うし
日本に生まれたことを心から良かったと思う
今日この頃なのだ。

いやほんと。
改めて日本ってすごいなあって思う。
いろんなものを食べに行き、
いろんなものをごちそうになり、
いろんな食材を買いに行き、
いろんなデパ地下に出会い、
いろんな料理法を習いに行く、その度に。

そもそも日本料理の伝統的なアーカイブのなかに
すでに膨大な知恵の資産がある。
肉もあれば魚もあれば野菜もあれば豆腐もある、
和え物もあれば、蒸し物もあれば、
煮物もあれば、焚き物もある。
塩味もあれば、醤油味もあれば、
味噌味もあれば、唐辛子味もある。

それに加えて、
世界中の美味しいものがどんどん入ってくる。
中華のうまいもの、フレンチのうまいもの、
イタリアンのうまいもの、韓国料理のうまいもの、
インド料理のうまいもの、タイ料理のうまいもの、
ベトナム料理のうまいもの、エチオピア料理のうまいもの、
トルコ料理のうまいもの、スペイン料理のうまいもの、
アメリカ料理のうまいもの、モンゴル料理のうまいもの。
最近は、
その国を代表する入門編的なものから
いきなりその国の地元でも大人気の店が
日本にそのままやってきたりする。

つくり方研究もすごくすすんだ。
たとえば、オムライスひとつとっても
さまざまな研究と工夫と取り組みとこだわりのなかで
さまざまな「うまい!」が研究開発されて
届けられている。

食材も豊かになった。
デパ地下では、
激しい生き残り戦争のなかで
いろんなお取り寄せが売られている。
地方の老舗も
うまい!と評判になれば
どんどん東京に進出してくる。
食べにいって、うまい!と思って、
それを再現しようと思って、
ネットでレシピを検索をかけ、
その材料を探してみると、
だいたいどんな食材でも
ネットで注文できたりする。

そしてさらに、
調味料が豊かに、
そして幅広く手に入るようになったことも大きい。
塩も醤油もポン酢もお酢も胡椒もゆず胡椒も
バルサミコ酢もナンプラーもニュクマムも
豆板醤も甜麺醤も唐辛子もラー油も
ごま油もオリーブオイルも。
それぞれのカテゴリーに
何十という種類のバリエーションとブランドがあって
自分にとってうまいものを選んで買うことができる。

トップの写真は、「トリュフの塩」。
スマスマでもキムタクが美味いと言っていたらしいが
フクダは京都祇園の料理屋さんで
新鮮な刺身を食べる調味料として
始めてこの「トリュフの塩」を体験した。
独特の香りがフワーと口に広がって
生ものの美味しさに
新たな楽しみ方を提供してくれる。
塩が「うまみ」をもつことが
こんなに味の世界を広げるものかと
たいそうビックリさせられたのだ。

日曜の昼下がり
何を今日はつくろかと考えているときに
ふとこの塩のことを思い出し、
ネットで検索をかけて購入した。

日本人がもっている
食に対する感性やセンス、そして柔軟な編集能力。
これって世界に誇れるものだよなあ。ほんとに。
だって、こんなに食が豊かに幅広く、懐深く存在する
国なんてどこにもないもん。
この強みは、
どう商品になっていくと日本の強みに
なっていくんでしょうね。
考えたいよねえ。真剣に。