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AdAgeがとりあげるUNIQLO

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おとといのAdAgeの記事
カジュアルアパレルの世界で
UNIQLOが絶好調であることが配信されてた。

AdAgeが日本の企業の業績を
こうした形でとりあげること、そのものが
珍しいことでもあり、
へーと思った次第です。

売り上げ視点だけではなく
主要な広告賞を総なめにしてきた
クリエイティブブランドとしてのUNIQLOが
いかに世界の広告業界に注目されているのかを
示すものでもあります。

柳井社長が目指す2020年7兆円構想。
今、それをぶちあげる意味とタイミングに
この数年、UNIQLOで起こってきた流れとの
つながりを感じます。

佐藤可士和との出会い。
田中耕一郎との出会い。

別に佐藤可士和さんというCD・ADをよいしょする
つもりはありません。
でも柳井社長にとっては
佐藤可士和に出会ったことで
世界進出構想がグインと回り始めたことは確かだと思います。
佐藤可士和が単なるオシャレデザインを具現化する
クリエーターではなく、
ブランドの海外進出の意味を理解し、その出方を考え、
その場を考え、その情報の伝わりを考える人であったこと。
それを評価し、店舗デザインまで
考えさせる決断をしてきたこと。
その結果として、
NYデビューが大成功に終わり
海外進出の成功パターンが確信されたこと。
それがその後の主要都市でのメガ展開とメガデビューの
展開につながっていること。
それは間違いありません。

田中耕一郎のかかわりは最初は地味だったかもしれない。
でも、コツコツとスタートしたUNIQLOCKが大きく成長し、
世界中のユーザーに注目されるようになり
世界中の広告賞に最高評価されたこと。
そのことによって、
国境のないネットの世界ではクリエイティブが
グローバルブランディングのエンジンになりえることが
シミュレーションされたこと。
その後、ネットを活用した広告活動に力をいれ
日本の優秀なネット系クリエーターを巻き込みながら
優れたクリエイティブを発信し続けてきたこと。
同時に、カンヌ国際広告祭をも
グローバルイメージビルディングの場として
活用するに至ったこと。
そのことが結果的に
クールなジャパンクリエイティブブランドとしての
UNIQLOイメージ確立に大きく寄与したこと。
それも間違いありません。

そして、
その二つの流れの成功により
アジアでのブランドイメージも劇的に向上し
日本とヨーロッパでの発信と投資を
アジアで刈り取るサイクルが機能し始めたこと。
そのことによって
アジアでは
数の店舗展開シナリオがワークし始めたこと。

そうした流れがあって
2020年20兆というシナリオは
現実味を帯びたのだと思います。

昨日まで夢だと思っていたことが
ある日突然、現実味をおびる。
きっと誰にもそんな出会いやチャンスはあるんでしょうね。
あとは、
その出会いやチャンスをきちんと感知して生かせる感度が
ひとりひとりに備わっているかどうか。

なんでしょうね。