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昔の地名:赤坂・榎坂

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今年の2月に
港区赤坂1丁目に「赤坂榎坂森ビル」
が完成しました。

場所は、アメリカ大使館から高速側にちょっと行ったあたり。
森ビルさんのお仕事をさせていただいている流れで
そのことを知りました。

「榎坂」

その完成の情報を通じて
久々に「榎坂」という地名を耳にしました。
僕が生まれた家、
このビルのすぐ隣りあたりにあったんです。
なもんで、
子供の頃、最初に憶えさせられた住所は、
港区榎坂だったんですね。
迷子になったら「住んでるとこは、港区榎坂ですって言いなさい」って、
母親に教えられてたんです。
60年代後半に行われた地番整理で赤坂地区全体が
赤坂地名で統一され、榎坂地名は消滅したんです。

そのころのあの界隈は普通に下町風で、
普通に商店が並んでて
うちの右隣は魚屋さんで、
左の方に歩いていくと肉屋さんがあって、パン屋さんがあって。
その中間地点には
大好きなお姉さん「えみこちゃん」の家があって。

その商店のおじちゃんやおばちゃんたちに
可愛がられて育ったわけですね、僕は。

もちろん今、その地区は発展し、オフィス街になり、
下町風の面影は消えていったんですが。
最新のオフィスビルの完成を通して
昔の地名に再会する。
なんか不思議な感じです。

60年代に一斉に行われた地番整理。
行政的合理化施策ではあったのかもしれませんが、
ほんとに良かったんですかね。
なんかすごく大切な何かを失った感じがします。
地名、町名って、
その街の歴史そのものなわけですから。
地元の人々が地元アイデンティティ・地元絆を感じる
重要な要素なんですから。

生まれた場所を訪ねても、
もうそこに昔の地名がないのって
結構さみしいもんですよ。

あ、Wikipediaの赤坂ページ内、溜池の説明の覧に
榎坂のなまえの由来が書かれていました。

ーーー以下、Wikipediaの引用ーーー

溜池は江戸城外濠の一部を構成していた。元々水の湧く所であり堤を作り水を溜めるようにしたためこの名がある。その形から別名ひょうたん池とも。神田上水、玉川上水が整備されるまではこの溜池の水を上水として利用していた。堤に印の榎を植えたため現在赤坂ツインタワーから駐日アメリカ合衆国大使館に上る坂道は榎坂とよばれる。

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