田口ランディと渋谷 | 福田敏也 オフィシャルブログ PEACE! Powered by Ameba

田口ランディと渋谷

田口ランディは
盗作問題で話題になった「アンテナ」で
渋谷という街を彼女なりの言葉で描写していた。

エッセイ集「オカルト」のなかでもまた
渋谷への独特の思いを語ってる。

ーーーオカルトよりーーー
渋谷の街を歩くのが好きだ。なぜだろう。歩いていると私には渋谷が密林に見えてくる。
渋谷は水脈に恵まれたジャングル。かつてこの谷にはたくさんの川が流れ込み水車が回っていたそうだ。今はその面影はないけれど、水はいまだ枯れてはいない。そう感じる。アスファルトの下を水の流れが脈打っている。だから、渋谷には人が集う。感受性は水のある場所を感知する。どんなに表層が乾いていても、水の気配のある場所は内部が濡れている。渋谷は湿って濡れている。その湿り気が熱帯雨林を彷彿させる。ここは、東南アジアみたいだな。っていつも思うのだ。
ーーーーーーーーーーーー

Shibuya Common
というサイトに
かつて水が豊かだった時代の渋谷のことが書かれている。

ーーー以下引用ーーー
淀橋台の発達した谷戸の一つ、渋谷川・宇田川の谷戸に注目すると、その包絡線が上広がりの三角の形をした渋谷区の区界とほぼ一致することから、そもそも渋谷区というのは、この谷戸を主たる区域とするように定められていたことが分かります。そして渋谷駅と渋谷のまちが位置するのは、この谷戸が最初に大きく渋谷川の谷と宇田川の谷に枝分かれする場所であったわけです。

渋谷0

宇田川町って、そこが川だったということを意識することってなかった。

しぶや2

しぶや3

宇田川と渋谷川が交わる谷「渋谷」。

でもさ、
日本の国土開発行政って
なんで都市の水際に全部フタをしてきたんだろう。
なんか恨みでもあるんかなあ?