カラスには、何度となく

悩まされていますが、

いつものように、

入り口の門で門番の如く、

立哨していた時、

ふと、上を見上げると、

前の高い建物の 上の方に、

カラスが巣を作ったのが見えた。


あんな高い所に、、、

カラスは巣を作るのか!

と驚いた。

それから、立哨するたびに

カラスの巣をよく眺めていた


それからどれくらい経ったのだろうか

ある時、巣の中にカラスの雛が見えた。

おぉっ!

こどもだ!

いつも皆から忌み嫌われるカラス

であるが、

やはり子供は可愛いと思える。

ある日、その雛が巣から飛び立ち、

我々のいる施設の中に入ってきた、

のである。

もう巣立ちか?

やはり子供は可愛いな!と思って

眺めていたら、、、


突如! 親ガラスが私を襲ってきた!!!


うわっ!危ない! 逃げよう、、、。

こちらは何もしてはいない、

しかし、雛ガラスがピョンピョンと

飛びながら施設内を歩き回っているのである。

そう、雛ガラスはまだ飛べないのである。


巣は高い所にある、

雛ガラスは巣まで飛ぶ事が出来ない!

なので、雛ガラスのお散歩が延々と続くのである。

何日も、である。。

我々も休みがあるので、その後の足取りは、不明となってしまった。

施設の敷地も広い!

心配である。


野生の動物たちは、まずエサが食べられなければ、

生きていけない。

まして子供は何に攻撃されるか分からない!

ケガでもしたら致命傷である。

親も見放してしまうだろう、、。

そんな心配をしても仕方がない、、。


雛ガラスくん?(ちゃん?)のことは

私の記憶の中にしまっておくとしますか!


施設警備の日常は、何事も無かったように、

今日も過ぎていく、、

のである。