前記事の続きです。前記事ではf(t)のフーリエ変換(Fourier transformation):F(ω)≡(f)において,|ω|>ω1のときはF(ω)=0 であるという理想的なケース(ideal case)を考え,T<(π/ω1) の間隔でサンプリング(sampling)すれば完全に元の信号(original signal):f(t)を復元できると書きました。

 

その式では,f(nT)のnは-∞から∞の範囲となっていますが,実際には有限個しかサンプリングできないので,その場合シャノンの公式(Shannon's formula)はあくまで近似式(approximated formula)であって,その分の誤差(error)も生じることを書き忘れていました。。


そして,また実際にサンプリングするソースデータ(source-data)は理想的でないケース,つまりT<(π/ω1)の間隔Tでサンプリングしているのにもかかわらず,元の音のソースは|ω|>ω1の領域(region)にもゼロ(zero)ではないF(ω)の成分(component)をも含んでいるのが普通ですね。


理想的なケースなら,(fT)=(2π/T){-∞(ω-2nπ/T)}の1つ1つのF(ω)の信号(ω-2nπ/T)でのゼロでない帯域(band-width)である,-ω1<ω-2nπ/T<ω1は決して重なることはなかったのですが,今の場合は|ω|>ω1の領域にゼロではないF(ω)の成分があるので,ω1<ω-2nπ/T<ω1の部分に重なりができる結果として,復元した信号の中で|ω|>ω1の高周波成分(high-frequency component)があたかもω1<ω-2nπ/T<ω1の成分であるかのようにノイズ(noize)として入ってくることになります。


これをエイリアシング(aliasing)とか,折り返しノイズ(folding-noize;折り返し歪み:folding distortion)とか呼びます。そして,これを回避するためには,1つには理想的ケースとするためにサンプリングの際に低周波(low-frequency)のみをパス(pass)し高周波をカット(cut)するフィルター(filter)であるローパスフィルター(low-pass-filter)を通せばいいということになります。

 

しかし,一般に完全なローパスフィルターというものはなくて,これを実現するのは結構むずかしいことなので,もう1つの方法としてサンプリング間隔Tをより小さくするというオーバーサンプリング(oversampling)という手法(method)を併用することが多いのですが,それでも折り返しノイズを完全に除去(remove)するのは技術的に困難なようです。

 

http://fphys.nifty.com/ (ニフティ「物理フォーラム」サブマネージャー)


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