こうして1文字ずつタイピングしている間にも、生成AIは目まぐるしく進歩している。

生成AIが誕生してから、奪われる仕事の種類も増えているだろう。

そうしたことから生成AIを脅威と考える人がいる一方で、

生成AIを味方につけて大きなチャンスと考える人もいる。

 

生成AIはそんなに万能なのだろうか? 

 

私はそうだとは思わない。

一言でまとめれば、生成AIには身体性がないからだ。

 

先日、何10年かぶりに旧友とビデオチャットで話した。

還暦を過ぎた彼は、嫌気がさした仕事を退職して今職業訓練校に通っているという。

庭師になるための勉強・実習らしい。

仕事から遠ざかっている私からすると、なんともたくましい。

後から考えてみると、有望な職種だということに思い至った。

なぜなら、生成AIなどの出る幕がないからだ。

 

生成AIを脅威と考えている人は、思考実験としてこのように考えてみてはいかがだろうか? 

 

つまり、誰か知り合いの中で最も優秀だった人を思い浮かべてみよう。

仮にその人が、なんらかの事故か病気で植物人間になったと。

そうしてさらに、正常に機能している脳だけを取り出して生かされている状態だと考える。

元気だった頃が、どれだけ優秀で万能に思われたとしても、今では脳という臓器だけになってしまった。(なんともSFチックだけれど、単なる思考実験なので。)

 

その脳がいかに優秀であって自分の能力がいかに劣っていたとしても、自分の幸せを噛み締められるだろう。

美味しいものを食べることができ、誰かと飲みにいくこともできる。

体を使ってあらゆる快楽を得ることができるのだ。

しかし、脳だけになった優秀な人はそうしたことができない。

当たり前だ。身体を持たないのだから。

 

生成AIも同じことだ。

正当な指示を与えてやらないと何もできない(今のところ)。

セックスしたり子供を育てたりなどの生物的なこともできない。

だから、人間は生成AIの主人となりツールとして利用することに専念すべきだ。

不必要に恐れるのはちょっと間違っているように感じる。

恐れるべきは、間違った人間が間違った生成AIの使い方をする時である。