ふだんから進んで民放のドラマを見ることはありません。

それは別に、テレビがつまらないとかいうつもりはなく、

単にじっくりと観る時間がないだけのことなのですが。

 

ただし、家族での夕食時は私にチャンネルの権限はなく

主に娘が主導権を握っている状況なので、

今夜の夕食時に、初めて「おっさんずラブ」の何話目かを

録画で1話通して観ました。もちろん夕食を摂りながら。

 

その印象は、昔ながらの先入観によらず今時の男女フラットな関係を

描いていると同時に、SDGsを無理して推進しているとも思えるような内容でした。

 

例を挙げれば、ほとんどのシーンが中年男性ばかりで構成されていたり、

男性同士のキスシーンがあったり……。

家族(妻や娘)は普通に(「やだー」とか「キモい」などのチャチャ入れず)

静かにドラマの行く末を見守っていました。

その意味で、そうした状況は抵抗なく受け入れられるものなのだと思いました。

 

私自身としては、このドラマに対する意見は中立的です。

もともと自分が障がい者であることも関係してか、

マイノリティに対する偏見は一般の人より少ないと自覚しています。

で、ドラマにたいして、最初はどちらかといえばポジティブでした。

個人の趣味嗜好は周りから制限されるべきでないと思っているからです。

現実社会でも同性婚が進んでいることについては、好意的にみていますし

生きる上で差別されるべきではないと考えています。


でも、この状況がもっと進んだ場合を想像したんです。

生物としての本能を失った人類が、今後生き残っていけるのだろうかと。

もちろん私は人類が生き残るべき理由は見つかっておらず、

地球に環境負荷をかけ続けたり、人類同士が「戦争」という何らかのこだわりのために

殺し合う「種」が存続し続けるとは思えなかったのです。

 

種の繁栄に逆らうそれらの行動・思考がひょっとしたら同性愛という子孫を残さない形で

思考回路改変? 本能の異変? に(神により)導かれたのかもしれません。

 

そう、人類は殺し合いや環境破壊といった自分達を繁栄させるのと正反対のことを

しているため、最初から滅びる運命だったのかもしれません。

 

そんなことを想像せざるを得なかった「おっさんずラブ」の感想でした。