【農林水産業のブランド化と6次産業化】


海にも山にも面する田布施町では、農林水産業全てを営むことが可能です。


農産品としてはイチジクやイチゴ、海産品としては牡蠣が挙げられるようですが、
全国的に有名な生産地として名前が挙がるレベルにはありません。



農海産物を品名で括ってブランド力をつけようとすると、どうしても大生産地や大量生産大量消費前提の生産体制を敷かねばならず、小さな農村には死活問題ですが、

生産物の加工や流通網の開拓などを交えて、独自性を追求していくことを6次産業化と呼び、これが田舎の新しいブランド化に一役買うといわれています。



近年、農林水産業のブランド化と6次産業化の事例として、大成功を収めている近隣の自治体としては

周防大島町が挙げられます。





周防大島町で松嶋
匡史さんが営む
瀬戸内ジャムズガーデン




松嶋さんが作るジャムは日本で一般的なジャムの作り方、考え方とは少し違っています。



ふとしたきっかけでジャムの奥深さを知りました - 瀬戸内ジャムズガーデン



松嶋さんのこうしたお考えと、周防大島町での果実の栽培方法の合致こそが、瀬戸内ジャムズガーデンの流行に繋がったともいえますし、

農産品のブランド化や6次産業化のお手本事例といえるでしょう。





 
瀬戸内海のハワイこと、周防大島町。


屋代島という名前の、山口県最大の離島では、島特有の傾斜地と温暖な気候を利用して、少量多品種による自給自足的な柑橘類の栽培が盛んでしたが、
1961年の農業基本法により、お金になる作物の大量生産・大量消費システムを各地に組み込もうと、国からみかんの生産を推奨、従来の生産方法を破壊され、最終的には加工品として1/10以下の値段で売り捌かざるを得ないような状況を強いられる一連の流れが発生。
将来性を見出せない若者が次々に島を出て過疎化が進行、農地も次々と荒地になっていくという悪循環が生まれてしまいました。


しかし、こうした松嶋さんのご活動や、本来の島の良さを取り戻そうとする流れが沸き起こる中で、今や周防大島町は新しい地方自治体のあり方として注目されるようになったということです。





一次産業における一昔前のブランド化といえば、大量生産体制を敷いての『○○といえば!』という戦略でありましたが、
福岡『あまおう』に代表されるような、"特別な商品"の時代を、さらに超越して、
周防大島町では、瀬戸内ジャムズガーデンさんのジャムを代表とし、
元来の少量多品種生産による、各農家の自給自足的運営方法を取り戻しつつ、6次産業化のノウハウを利用しながら島内の農産品を

フェアトレード。

周防大島町に住む全ての生産者が真っ当な対価を得られる生産体制を作っていってるというところに、単純な地域活性化とか客寄せではなく、人としての生き方を取り戻そうという、田舎の情熱を感じますおねがいキラキラキラキラ



周防大島大島町全体での様々な取り組みが分かる、『進化する里山資本主義』でも紹介された周防大島の情報発信ホームページ、周防大島ドットコム↓↓





大変興味深い内容で満載、もちろんジャムのことや農家さんのこと、
ネット販売等も情報満載のステキなホームページをご覧くださいませニコニコキラキラキラキラ

瀬戸内ジャムズガーデンホームページ




こうしたモノの魅力というのはなかなかシステマチックに形式化して成功するものでもなく、
もちろん松島さんご自身の物語や情熱、ヒストリーが紡ぎ出す、ヒトの魅力こそが新しい商品価値の源泉だったりしますよねおねがいキラキラキラキラ







周防大島町での、松嶋さんをはじめ、沢山の方々の里山暮らしに対する情熱や成果は、
こちらの里山資本主義の本の中に詳しく書いてありますので、ぜひお手に取っていただき、里山の人々の魅力をご自身の目でご確認くださいませ爆笑キラキラキラキラ


進化する里山資本主義


里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)