【テレビの仕事とまちへの想い】



田川さんは先述のようなテレビのお仕事をされる中で、世の中の矛盾に疑問を持たれるようになりました。


世界には75億人の人間が住んでいますが、その内8億くらいの人が飢餓に苦しんでいます。



世界を回られ、その様子を目にする反面、

高度成長期を迎え、世界でも有数の経済大国となった日本が取ったのは



『減反政策』




米を作りすぎて余るから、米作りをする事に制約を掛けるという政策が取られました。







テレビマンのお仕事とは、スポットが当たらず困っている人達に光を当て、
少しでも手を差し延べる人が多くなるようにするお仕事だと語られる田川さんにとって、


豊かで緑あふれるこの農村を無理やり休耕田にしなくても、
ここで少しでも米を作って、飢餓で苦しむ人たちに届けてあげればいいのではないかと、
常に想いを胸に秘めてらしたそうです。





【いざ田布施で農園を】


田川さんは、テレビマンとしてのご活動はそのままに、2000年から田布施のご自宅傍の荒れた農地を整備して、ブルーベリー農園を作られました。







ブルーベリーは無農薬栽培ができて比較的栽培の難易度が低いと言われますが、土壌を酸性しないといけないため、ピートモスなどを土壌に混ぜなければいけません。

毎年のお手入れによる労力と費用に対して、作物の値段が釣り合っていない事はご自分で農業に取り組まれてみて痛感なさったそうです。




しかし、いくら儲からなくてもこの農園と向き合いつつ、
自分が成功させて、真似したいという人が一人でも増えて、
今の休耕田を町民が少しでも利用をすれば、



それで田布施はキレイになる。




そう思う自分がまずは立ち上がり、みんなの意識が変わればそれでいい。。




田川さんは穏やかに、そう言われました。