【故郷への想い】
田川さんがこうしたご活動を始められるにあたり、故郷への想いを伺いました。
東京に出て、巨大な都市、巨大な組織で先頭を切って様々なプロジェクトを進められる中では、
勿論楽しい事ばかりではなく、厳しい事や辛い事、
『もうダメかな…』
と思うような事もあったそうですが、
もしダメになっても、田布施に帰って田畑と共に生きればいい
という思いが、様々な苦難から自分を助けてくれたと言われました。
【東京では掃く落ち葉もないんだよね】
田舎者で、都会をよく知らない私が田川さんのお気持ちを理解できないでいると、
東京では、毛虫が図鑑の世界なんです。
まどみちおさんの『けむし は さんぱつが きらい』っていう詩を聞いたとしても、頭にイメージが湧かない。それが都会の子どもたちなんだ。
そこら辺に落ちてる落ち葉だって、ここに住んでるから当たり前。
都会には、落ち葉を掃きたいと思っても、落ち葉さえ落ちてないんだよね。
お話を伺いながら、ハッとさせられるような思いになりました。
自分自身、この町を少しでもよくしていきたいと思って行動していたつもりでしたが、
実はもう、自分の身の回りにはそういうものであふれているのかもしれません。