『ニューヨークに愛を、日本に愛を、世界に愛を』(不屈力3) | 宝地図

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望月俊孝のメッセージをいち早くアップいたします。
皆さまの感想(コメント)をお待ちしています。
基本的にはお返事ができませんが、すべてのコメントを拝見しています。
ときどき、望月やスタッフがコメントすることがあります。

こんばんは。望月俊孝です。

 今日はこのパーソナル・メールが届けられる頃は
40名くらいの人と
『エネルギー・マスター・ベーシック・セミナー』を終え、
打ち上げをしている頃でしょう。


 明日は『宝地図・徹底活用セミナー』。
週末もアクティブに大好きなことをして活動できています。
 本当にありがとうございます。



 ところで、
 3.11以降、無力感に襲われ、何一つ手につかない時期がありませんでしたか?
 自分一人が小さなことをしたって何が変わるんだろう?  と。


 でも一人が変われば、日本が変わり、世界が変わる。
 小さなことでも誰かが始めればやがて大きな流れになっていく。


 できることから、
 小さなことから、
 身の回りから、、、、、
 明るい未来をイメージして
 行動しましょう。
 働きかけましょう。


 そんなことを思い出させてくれる美しい話を紹介しましょう。


 『ニューヨークに愛を』もたらそうと考え、行動している男の美しい話です。
「肝心なのは、、、、、、」不屈力を思い出させてくれる言葉です。

 世界中で1億部以上、売れている『こころのチキンスープ』の中から、
「ニューヨークに、愛を」をお届けしますね。


      ■□■□■□■□■□■□■□■

『ニューヨークに愛を』



友人と一緒に、ニューヨークで、タクシーに乗った時の事だ。

降りる時、友人は、タクシーの運転者に、声をかけた。

「どうもありがとう。君は、実に運転が、上手いね。」

運転手は、それを聞くと、一瞬びっくりしていたが、

「お客さん、口がうまいね。からかっちゃ困るぜ。」
と、言った。

「いやいや、そうじゃないよ。
ニューヨークは、車がひしめきあっているし、
無茶苦茶な運転をしている連中が、
多いだろう? 
そんな中で、君が、驚くほど冷静なんで、感心しているんだ。」

「そうかい」
と、そっけなく言って、運転手は、走り去った。

「今のは、何だったんだい?」
と、私が、聞くと、

「僕は、ニューヨークに、愛を、呼び戻したいんだよ。
こんなにすさんでしまった、ニューヨークを、
よみがえらせる方法は、
愛しかないと、信じているんだ」
と、友人は、答えた。

「君一人の力でかい?」

「僕一人の力じゃないよ。
考えてごらんよ。
僕の言葉で、今の運転手は、気分を良くしたと思うんだ。
あのタクシーが、これから20人の客を、乗せるとする。
運転手が、いい気分でいれば、客に、親切をするだろう。
すると、今度は、その20人の客が、まわりの連中に、また、親切をする。
つまり、連鎖反応を、起こすわけさ。
自分の会社の従業員とか、
どこかの店員とか、
レストランのウエイターだとか、
ひょっとすると、普段は、ほとんど気にかけない、家族にさえも、
やさしくするかもしれないさ。
そうすれば、やがて、1000人以上の人を、巻き込む計算になる。
すごいだろう!?」

「でも、さっきの運転手を、勘定に入れての話だろう? 
彼が、親切にして回るという保証はないよ」

「わかっているさ、人、それぞれなんだから。
だけど、もし、僕が、今日、10人の人間に、親切にしたとして、
その中のたった3人だけでも、気分が、よくなってごらん。
これが、まわりまわって、
3000人以上に、影響を、及ぼすってわけさ」

私は、それを聞いて、なるほどとは、思ったものの、

「理論的には、そうかもしれないけど、
実際は、そう上手くいくとは、思えないな」と、答えた。

「もし、期待通りにいかなかったとしても、何の損になる? 
そもそも、『いい仕事をしたね』と、言うのに、全然時間は、かからないよ。
チップを増やすわけでも、減らすわけでもない。
相手に通じなくても、それはそれでいいじゃないか。
また、明日、別の相手に、試してみればいいことさ」


「お前、本気で言ってるのかい?」

「君こそ、素直じゃないよ。
僕らの会社の連中だって、給料が、安いっていうだけで、
ブーブー言っているわけじゃないんだ。
どんなに一生懸命やっても、
何も、言ってもらえないのが、面白くないのさ」

「でも、連中の仕事に対する態度は、いいかげんじゃないか」

「そこなんだよ。
みんな心のどこかで、真面目に働こうとサボろうと、
誰も気にかけやしないと、思い込んでいるんだよ。
どうして、誰も、優しい言葉を、かけてあげないんだろう?」

こう話ながら歩いているうちに、工事現場に、さしかかった。

ちょうど、5人の作業員が、昼御飯を食べていた。
友人は、そこで立ち止まると、
建設中のビルを見上げながら、作業員たちに、
話しかけた。

「すごいね!素晴しい仕事ぶりだ。
こんな、ものすごいビルを建てるのは、
さぞかし難しいし、危険なんだろうなあ」

作業員達は、この不思議な男を、いぶかし気に見上げた。
だが、友人は、全く気にせず続けた。

「いつ、出来上がる予定なんだい?」

「六月さ」
と、作業員の一人が、しぶしぶ答えた。

「そりゃあ、スゴイね。
君たち、これだけ、いい仕事ができるんだから、
さぞかし鼻が、高いことだろうね」

作業員達は、あっけにとられたままだったが、私達は、また歩き始めた。

「あの作業員達が、僕の言ったことを、かみしめてくれれば、
きっといい気分になると思う。
こうやって、この街全体が、また少し幸せを、取り戻すんだ」

「でも、やっぱり、お前一人の力では、無理だよ」
と、私は、まだ賛成できずにいた。

「肝心なのは、途中で、諦めないことなんだよ。
大都市の人間に、昔のような優しい心を呼び戻すのは、
至難のわざかもしれない。
でも、他の人たちも、この親切キャンペーンに、
参加してくれるようになれば...」

そこまで言うと、彼は、途中で話を止めた。

通りがかりの女に、ウインクをしたのだ。

私は、思わず言った。

「ふーん、どう見ても、見映えのしない女だと、思うがな」

「わかってる。でも、想像してごらんよ。
もし、彼女が、学校の先生だったら、
クラスの生徒達にとって、今日は、最高の一日になるだろうね」


(ダン=ミルマン)

      ■□■□■□■□■□■□■□■

 「肝心なのは、途中で、諦めないことなんだよ。」

 小さな一歩から、一人の行動から、、、、
世界が変わっていきます。
そして歴史が変わっていきます。

 日本人、一人ひとりの考えが、そして行動が
やがて大きな流れになっていくことを信じて
できるところから一歩づつ始めましょう。
 

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