1時間以上かけて通勤しているお父さんなんて、

世の中にたくさんいるよ。



僕はこの言葉を何度彼女から聞かされたことだろう。



確かにそうだ。


1時間以上の時間をかけて通勤している人が

この日本にはたくさんいるということは僕でも知っている。


ただ、その『たくさん』の中の大半を占めているのは首都圏の人であって


僕が住む北海道でそうする人は、おそらく少数派だろう。


あくまでこれは僕の持論であって、

本で読んだわけでもなく、誰かに聞いたりしたわけでも無い。


でも、おそらく僕のこの持論は

あながち間違ってはいないだろう。



仮に僕が、首都である東京の会社に

勤務していた場合はどうだっただろうか。


家族が増え、いよいよアパートでは手狭に感じてきた時、


・東京の3LDKの家賃相場


・子供の成長を考えたときの周辺環境と人口密度


(教育方針の違いによるもので、

決して東京の環境が悪いと言っているわけではない)



これらを天秤にかけた上で地方に移り住み、


通勤に1時間以上を費やす事になるのは

不承不承ながら納得せざるを得ないだろう。



ただそれは、首都圏における


家賃相場・人口密度・周辺環境


それらを考慮した時に初めてそういった

選択肢が生まれるわけでここ北海道とはまるで状況が違う。



住む場所と職場は近いに越したことはない。



彼女と約束したにも関わらず、

この考え方を捨てることが僕にはできなかった。