私は以前、なぜチャイナ人が海外(日本や米国など)に移住するのか疑問に思い、チャイナ出身の友人に聞いてみたことがある。
友人はこう答えた。
「北京や上海などの都市の戸籍を取得するより、海外に移住するほうが簡単だ」

その時に教えてもらったRFA(ラジオフリーアジア)チャイナ語版の記事にも、機械翻訳で読んだがおおむね同じようなことが書いてある。
チャイナの戸籍制度の悲劇 北京戸籍 VS 米国への移民 という記事だ。
https://www.rfa.org/mandarin/zhuanlan/fuyouluntan/women-02262019145558.html

私はチャイナ語は全く知らないため、友人がこの記事と自身の実体験を元に日本語で教えてくれたことを書くが、話をまとめると

・日本人が以前どこに住んでいようと、東京に住民票を移せば東京都民となることができるのと異なり、都市に移住しただけでは北京など都市の戸籍を取得できない。
・北京などの都市の戸籍申請に比べれば、アメリカや日本への移民は簡単だ。

もし日本語能力に問題があれば日本では永住権を選択すればよい。
・北京の戸籍申請は難しく、日本の高度人材ポイント制のような制度があり、結婚以外では高度人材でなければ戸籍取得は難しい。
接客業やブルーカラーなどの仕事や、学歴が高くなかったり、高度人材でなくとも、帰化や永住権を獲得できる日本はまるで天国だ。
・チャイナでは北京戸籍を持たない北京在住者は二級国民のような扱いを受ける。
二級国民のような扱いの例
大学入試や雇用における差別、住宅の購入や車の購入、教育、医療や年金など、様々なサービスを受けられないなどの差別がある。
・不便さを解消するため、お金を出して北京の戸籍を購入する人もいる。

私はこれを聞いて、日本の帰化や永住権獲得を、チャイナ人に対しては北京や上海などの都市の戸籍を取得するよりも同等かそれ以上に厳格化する必要があると思った。
厳格化しなければ、チャイナ人はこれ以上に大量に日本にやってくるからだ。