自己同一性=じこどういつせい、セルフ・アイデンティティ(Self Identity)

抽象的にいえば、「個体と”他体(群体)”を明確に分別する為の広域から狭域にわたる概念」
もしくは「個人や他人の心の中に保持されている明確な区別判断をつける為の条件的な感覚や意識」のこと。


例えば、昔の友人と10年ぶりの再会を果たしたとする。この時、自分の容姿や身体的特徴が、以前とは明らかに変わっていれば、「OOさんお久しぶりですね。僕はOOです。」と言われても、旧友は「済みません。どちら様でしたでしょうか?」などの返答が返ってくるだろう。しかし・・それでも「その旧友と自分自身にしか知り得ない情報」を提示し認識されれば、その個人のアイデンティティは保持されている事になる。

「君が犬に噛まれて二人で犬から逃げた。そして自分も一緒に逃げて橋から飛び降りた。噛まれた傷跡は右足のふくろはぎにある」この場合、この「状況記憶」や「二人で体験した恐怖や会話」または「思い出などから沸き起こる感覚」。または「友人の犬に噛まれた傷跡」が、この場合のアイデンティティに当たる。自我同一性(Ego Identity,じがどういつせい)と最初は言われ、後に自己同一性とも言われるようになった。時にはアイデンティティもしくは同一性とだけ言われる事もある。

2010/04/21現在・一部文引用: フリー百科事典/ウィキペディア(Wikipedia)より