TUGUMI


『ねぇねぇ・・今日なんかいいこと有ったの??

                へぇ~・・・くだらないね。』


そんなこと ・・好きな子に言われたらどうしよう・・・。




でも憎めない・・だけど・・スキだ・・

そんな異性居ませんでした??





つぐみ・・横暴で・・横着で・・乱暴で・・



性格最悪?!


なんだよこいつ・・でも、可愛いよな。


おめめがくりくりで

透き通るような肌・・

スラーっと長い足・・

風でサラサラと流れる髪・・

つぐみはそんな子です。



でも・・彼女は病気でした。


とても病弱な体でした。

いつまでの命か判らない体でした。

自分に負けたくありませんでした。

そして・・・自分に正直に生き抜きました。


病弱な体だからなんだ?!


・・純粋だから傷つきたくない・・
人に横暴な振る舞いをしてしまう。
真っ直ぐすぎるからこそ、人を傷つけることもある。



ひと夏の穂のかに甘くて・・
どことなく懐かしい思い出・・・
読み終わると・・頬に涙が伝う。
とても綺麗で・・・素直な気持ちに
させてくれる本です。



TUGUMI(つぐみ)

作者: 吉本ばなな
出版社/メーカー: 中央公論社
発売日: 1992/03
メディア: 文庫