私はFODとBSフジとTVerで見られるので、日曜の深夜BSフジを録画しつつ見て、それから寝るのだが、第3話は雨がザーザーだったせいで画像が乱れ、一時ストップした。(-_-;)これがBSの辛いところ。もちろん後でFODで見直した。

 

 

 

 

第一話は主要登場人物の顔見せ的な運びだった。作者が長く書き続けたおかげで、タクミ君シリーズにはちゃんと氏名がついている登場者が多いのだ。(^^;)

え、板見処や野川勝もいるんだなあ、とキャストの名前を見て、彼らが登場した時のエピソードを原作本でチェック。柴田俊が登場したのにはいささかビックリ。彼は赤池の務める風紀委員の一年先輩で、赤池を密かに愛している。完全にストレートな赤池にも、これまでの作品と違ってBLエピを盛り込もうとしたわけね。だけどあれは「セカンドポジション」の章だったのでは?

 

今回の連ドラには、原作から「若きギイくんへの悩み」「JUNE PRIDE~6月の自尊心~」「決心」「満月」の章を取り上げたとエンドロールに書かれているが、第3話までみたところでは、それだけではなくほかの章からもエピを掬って話が紡がれている。でないとストーリーがスムーズにまとまらなくなるからね。

 

 

おおや和美さんのイラスト。ドラマのスタッフにもイラストとして名前が出ている。

上は、左から赤池、ギイ、そして託生(タクミ)。

 

タクミくんの物語では彼が二年に進級し、ギイと寮で同室になるあたりからが俄然ストーリーが動き出して面白くなるので、特に春の頃の「そして春風にささやいて」あたりがこれまでよく取り上げられてきた。ギイにふられた高林泉にそそのかされた野崎大介がタクミに言い寄り、拒絶されて学食でカレーライスの皿をタクミめがけて投げつけるが、ギイが素早く中に入ってタクミをかばったのでギイの制服がカレーまみれになったエピソード。これはバンダイビジュアル制作(配給?)の第一作と、舞台版では取り上げられていた。時間経過的には音楽堂事件の前のことなので、前作劇場版の範囲だが、それでは省かれていた。

 

 

 

高林の親衛隊のために音楽堂にギイと二人閉じ込められて、そのおかげでギイに告白されて恋人同士ということになったのは前作に当たる劇場版(長い長い物語の始まりの朝。)。そして、懲りない野崎がまた(←ていうか前作では出てこなかったから今作がお初ということになる)タクミを狙い、彼とギイがタクミを賭けて持久走タイムで勝負するエピが今回第3作で描かれた。それは原作の章では「若きギイ君への悩み」にある。

 

タクミがギイの練習につきあって、気持ちが募って思わずバックハグしてしまうところは見どころ、ていうかポイント。好きだって自覚してるのに、どうしても辛すぎた過去のことが枷になって気後れしたり恐くなったりしてしまうのだ。

原作では、脚力に自信のないタクミが赤池に一緒に走ってリードしてほしいと頼み、最終周回のランではギイ含め3人が並んで走って先生に叱られるのだが、今回タイムをとっていたのは先生でなく学生ぽかった。1500mを4分39秒って、凄く速いのかしら?私なら、その時間で1000mだわ。(^^ゞ もちろん今は無理、走れない。

 

 

「決心」は、ゴールデンウィークに用があってニューヨークの実家に戻ったギイがタクミに電話をくれて、こんどデートしようと話す章。ギイは大企業の御曹司なためある意味「働く高校生」で、忙しいのだ。タクミは帰省しても家に居場所がないので(それはタクミがもう少しほぐれれば大丈夫になりそうだが、まだ無理なので人里離れた全寮制の祠堂学院に入ったのだ)外で暇をつぶす暮らしに希望と少しの不安をくれた。原作じゃあ時代的にNYからタクミの家電にかかってきて、お母さんに取り継いでもらわないといけないのだが💦、ギイタクが「大まお」のときはすでに電話は携帯電話になっている。ただし、もちろん折りたたみ携帯。(^^;)

 

「満月」は、いつのまにか空き部屋で二人で夜を過ごすようになった真行寺と三洲の短くて詩的な章。まだ第3話では真行寺は三洲にワンワンとじゃれついているだけで、いいように使われている。真行寺が受験の時寝不足で調子が悪かったのは、両親が不仲で一人息子の受験の前夜も諍いをしていたからだ。でもそのおかげで、受験の時に親切にしてくれたアラタさんという最愛の人を見つけることができた。真行寺はギリシャ神話の本をみて、月の女神アルテミスの名から愛しい三洲新の名前を連想した。アラタ・ミスは、アルテミスに似ている、と夢見る乙女のような憧れ。私はこの真行寺がとても可愛いくて好きだ。三洲がツンデレながらものちに真行寺に全幅の信頼と愛着をもつのも彼の一途さゆえだろう。

 

そして、ドラマではもうすぐ6月15日を迎える。ギイは知らないが、それはタクミの兄の命日である。その兄を中心とした家族との関係こそが、タクミがいわば”対人接触嫌悪症を発症した”原因なのだが。タクミがついにギイの愛にこたえて、ギイと心も体も許し合うのが「JUNE PRIDE」の章なのだ。これがとっても大切。(;^ω^)💦

第一作では賭けに勝ったあと見事にスルー(セリフなしの匂わせ画像)で兄のお墓詣りに行ってたもんなあ、一応過去の種明かしはあったけど。これが「大まお」の時は、ちゃんと原作通りにタクミが悩みすぎて倒れて、ギイに半分強引に・・・なのが描かれていた。今度はどうかな?(^^;)ラブシーンはどうするんだろう。

↓これが「大まお」(渡辺大輔と浜尾京介)のバージョン。「あの、晴れた青空」の章が題名だが、それはギイと二人で兄の墓参りにいったときの章。しかし、その1年前、すなわち2年生の6月イコール今、タクミがギイと結ばれ、初めて兄の墓参りに(一人で)行くことも描かれたのだ。それがJUNE PRIDEのストーリーである。私はタクミくんの実写では「大まお」派だな。

 

 

 

 

 

あと、高林と吉沢(山下清彦、板見処もからむ)、赤池と柴田(森山は出るのか?)のエピもどうするのかな?タクミがバイオリンを再開するきっかけの井上佐知はまだ出てこないみたいだけど。あ、ギイ父の秘書でギイ係でもある島岡さんは出ないのかな。(←結構好き)

 

最後にまとめてキャストの選出とビジュアルについて。

ギイの加藤大悟君は、前作から唯一続投。なぜひとりだけ続投であとは総入れ替えなんだろう?・・・まあ正直言って、「うーん?」というキャストもいたんだけど。

前作の時のほうがまだギイらしかった。今の黒髪は、なぜ?ほかの作品と同時に撮ってた?ちなみに↓のようなのを今日見つけた。ギイ役に求められるものは大きいからしかたないけど、もっとキラキラ感または大物感が欲しいなあ。

 

 

・タクミは、まあOK。また正直言って、そうか、タクミは特段イケメンじゃなくてもいいんだ、と気づいた。(塩崎君のファンのかたがた、お赦しくださいm(__)m)私的には森下紫温くんより合ってると思う。

・三洲は、OKなんだけど、なぜあの髪色?ONE N' ONLYでもよく髪色変えてるのにね。

・真行寺は、背が高くて王子様役のできるイケメンなので、まずOK。でも真行寺に限らず、なんでみんなヘアスタイルがセンターパート的なの?そりゃ流行りだけどさ。

(ほんとは私的には道枝君のような子がいいな。)

・高林は、世古口君の方が中山咲月くんよりもっと可愛らしい感じなので合っていると思う。だけどもし、板垣李光人くんがもっと売れてなかったら彼だったかも。あとは金子隼也君とか?違うか。

・吉沢は、弓道部だし短髪のほうがよかったな。で、もっとのっぽな子でなきゃ。今の彼は悪くはないが、温厚なお人好しさが前面に出ちゃってて。私的には、短髪のときの目黒蓮くん(消えた初恋)がよかったな。まあキャスティングするのは無理よね。

・柴田俊役は、色白で華奢な女形のような美人ということで、OK.

・赤池章三は、原田左之助もやってた柊太朗くんでOK。でも私的には赤池はやっぱり滝口幸広君。今存命なら教師役で出てほしかったな。

 

と、好き勝手書いてしまったけれど、イケメンで体格も役に合ってる若い子たちなら大勢いそうだけど、多分ほぼオーディションで選ばれた子たちなんだろうね。

タクミ君シリーズの脚本は、ほぼ金杉弘子さん。(舞台版だけ違うのかな)私も書きたいです、弟子にしてください。(^-^; な~んて。

監督は、ポニキャン(カルチュアパブリッシング)版はみな横井健司さん。横井さんは、三木康一郎さんみたいに、しっかりラブシーンを撮ってくれるんじゃないかなあ。

(何を期待してる?💦💦)

 
 
あ、そういえば!このドラマは、ロケハンが滋賀県だった。これまでに、様々な場所で撮影されてきたが、建物はレトロモダンな洋館で素敵だったが、それをとりまく戸外の風景がイメージに合わないことがままあった。しかし、今回では特に屋外の風景が良く合っていていいなと思っている。