6月に観たのは、ミッション・インポッシブル ファイナルレコニング、国宝、ラブ・イン・ザ・ビッグシティ、フロントライン。

見たかったものはちゃんと押さえていた、ということね。(^^;)

 

 

 

MIは、初作から35年も経っているという。え、ほんとに?Σ(゚Д゚)

トム・クルーズも、本当に長い間よく頑張ったと思う。昔の映像を見れば、やっぱり顔が若くてすっきりしている。ルーサーもベンジーも。でも体形とアクションは変わらず凄い。

ストーリーは前回のデッド・レコニングの続きで、手に入れた変わった形の鍵は、実はずっと前に北の海に沈んだ潜水艦のものだという。その潜水艦の位置を特定し、中に潜入してその鍵を使って敵(肥大したAIがあらゆる情報やインフラの制御を支配している→それで世界を支配しようとしている輩がいる→米大統領が核爆弾でそれを阻む?)の陰謀から世界を救うとか・・・。もうわけわかんなくなっちゃった。(^^;)しかし、弁解するようだけど、この作品でストーリーってあんまり重要じゃないような気がするんだが。(;´∀`)💦ひたすら手に汗握るアクション・裏切り・どんでん返しの応酬を、ハラハラドキドキしながら楽しむのが肝要ではないかと。(^▽^;)

 

個人的には、ルーサーが死んじゃったのと、パリス(前回出ていた超オソロシイ殺し屋の女性)が仲間になったのが驚きだった。それから現在北の守りについている、かつて職場で対立した男の妻が現地人(イヌイット?)で、彼女が物静かだけど凄くアクティブで有能な女性なのが良かった。米大統領も女性だったし、その盟友の空母艦長も女性だったのが好ましかった。つまり、老若男女ならびに人種によらずに重用しているグローバルな作品だった。世界企業的な・・・。

 

最後に、平和な感じのにぎわう街角でなんとはなしにすれ違う過去からの仲間たち、お互いに(スパイ稼業だから)知らんふりはしているけれど、一瞬で気持ちが伝わってくるのが良かったなあ。

 

 

 

国宝は、もうほとんどの皆さんが絶賛しているし、特に私がどうこう言うこともない。3時間近い上映時間の長さを感じさせないくらい濃密な作品であった。

多くの皆さんのように、主演の吉沢亮、横浜流星(それに渡辺謙も)の努力がさぞ大変なものだったろうと推し量り、その成果に感動した。黒川想矢くんの娘役にも。

彼の演技(冒頭の新年会の劇中劇の)の素晴らしさに、吉沢くんがびびったそうだ。(^^;)確かに、しょっぱなから度肝を抜かれた感がある。それに、今あの年頃の少年で演技の確かな子をといったら、黒川君と越山敬達君がキャスティングされたのは納得。黒川君の背中の筋肉に驚いたし、彼の苦労人ぽいところに対し、越山君のぼんぼんぽいところも合っていた。(o^―^o)

 

それにしても、「悪魔に魂を売って」まで、つまり他事を交えず芸事に没入・精進するって、常人にはとてもできない。そこまでの覚悟が喜久雄(吉沢)を国宝にしたのだろうが、頑張っても頑張っても「血」の壁に阻まれ、崩れた化粧のまま屋上で咆哮する彼は、さながら「ジョーカー」のようだった。「血」って何なんだろうな。

彼自身も産みの母と育ての母(「姐さん」の宮澤エマ)が違うみたいだし、芸者の藤琴(見上愛)は、芸妓の世界ではみんなそうだからと、初めから花井半次郎(吉沢)に正妻にしてと求めない。幼馴染で間違いなく喜久雄を好きだと思われる春江(高畑充希)も、喜久雄のプロポーズを断って、ぼんの俊介(横浜)につきあって出奔する。喜久雄の心は結局自分のもとには居続けないと思ったからだろうか。歌舞伎の名門のお嬢さん(森七菜)も、若さゆえに半次郎と苦難の旅を続けるが、やはり結局彼の気持ちは芸に向かっているだけだと感じて離れていく。違う価値観(まあ我々と同じような💦)に生きている三浦貴大が、冷静で、わかるけどちょっぴりイラっとした。

 

別の「血」もある。糖尿病で苦しむ渡辺謙の息子である俊介も、やはり糖尿病で足が壊疽になって切断を余儀なくされる。なんだろうな、「血」って守ってくれるものでもあるが、呪縛でもあるんだな。(どうしても立派な役者にならねばならなかった俊介も気の毒な)そして芸とは。老境になって「鷺娘」を舞う田中泯も素晴らしくかつ凄まじかった。それで晩年身寄りもなく一人で老人ホームのような「美しいものが何もない」ところに横たわる彼を、訪ねた半次郎は自分の将来に重ね合わせたのだろうか。そんな半次郎を、芸ゆえに父に放置された、成長した藤琴との娘が、彼の芸ゆえに赦したところがホッとするところだった。

(原作は読んでなくて知らないので悪しからず)

 

ちょっとだけ追加。喜久雄と俊介は、周囲のおかげで反目し合うような構図にされてしまったけど、まだ年端もゆかぬうちから、ともに厳しい稽古に耐えてきた戦友なのだ。その二人が心中ものに挑んだあのとき、花道をボロボロになりながらよろめきながら進んだ舞台。思わずほろっとする場面だが、あんな見苦しいものを、現代劇ではなく様式美の歌舞伎でお客様にお見せするはずはない。あれはつまり心象風景なのだ。そして俊ぼんは、その後世を去った。そしてひたすらに芸道に邁進した喜久雄は、国宝になったのだった。

 

「ラブ・イン・ザ・ビッグシティ」は、別のブログに書いたので、省略。(;´∀`)

花嫁さんがドレスの下に赤いスニーカーを履いてるのが彼女らしい。

 

 

 

 

 

何気なく、下の方に、「そして、今を生きている」とあるね。その通りだわ。

 

2020初頭の、まだ世界が新型コロナウイルスについてほとんどよくわかっていなかった頃、ダイヤモンドプリンセス号内で発生したクラスターに対して、DMATと厚生官僚がいかに苦労してマネジメントしたかを事実に基づきマスコミの対応も含めて描いたもの。この大写しになった4人が中心で出番も多かった。まさにフロントライン(最前線)にいた人たち。

 

災害に際し医療活動するDMATの活動内容に、当初、感染症の爆発は含まれていなかったが、このときは他に頼れる組織がなかったので、いきなり救護活動に参加させられた。非常事態では、指揮系統がちゃんと機能している組織でないとうまくいかないのだ。隊長は小栗旬。船内の乗客乗務員にもDMATの隊員にも細かく気を配りつつ、会議や交渉ごとに携わる。共に対処する厚労省の官僚に松坂桃李。やはりこういうとき、頭が切れてかつ柔軟で、行動力のある(ネゴシエーションもできる)官僚がいると滅茶苦茶助かる。

 

また、熱血タイプで、何をおいても患者のもとに飛んでいくタイプのDMAT医師に窪塚洋介。昔演じていた役柄はむしろそうじゃないのが多かったけど。(;^ω^)

小栗隊長とはまるでタイプが違うものの、ツーカーの彼がずっと船内にいてくれるおかげで、隊長も安心して業務に当たれる。そしてDMAT医師の一人に池松壮亮。通常の病院勤務から、招集に応じて駆け付ける。そして、なかなか帰宅できないままに診療に没頭する。

 

他には、語学力と接客コミュニケーション力でお客様に尽くす乗組員の森七菜や、辛抱強く耐える乗客の美村里江など。日本人乗客はまだこういう時我慢して秩序を乱さないようにできるが、外国人はそうもいかなかったのだ。またマスコミの態度は、スクープ探し中心で、この災害を何とかしてマネジメントしようという姿勢ではなかった。

 

もっと先まで描ければ、医療関係者やエッセンシャルワーカーが不当に差別されたことがもっと詳しく出るかなとか、海辺のホテルに収容されたコロナ患者に見えるように、ガンバレというメッセージが浜辺に書かれたエピソードとかが登場するかなと思ったが、ダイヤモンドプリンセス内の発症者がとある病院に移送されるところまでで終わった。

 

・・・ちょっと物足りないなあとも思うけど、あまり拡げすぎてもまとまらなくなるから、こんなところまでかな。

 

半分寝ながら書いていたので、肝心なところが抜けていた。💦

当時、この病に関して信用できる情報もあまりない中で、とにかく救わないと、という使命感で頑張り抜いた、フロントラインの方々……医療者も、官僚も、乗組員も、その他の方々全てに、感謝と称賛の拍手をおおくりしたい。

おかげさまで、今、こうして生きています。m(_ _)m

 

いつも通り、追加したVer.2は青字ですが、

 

またついつい足してしまったver.3は、緑です。(^^;)m(__)m