2月、結構頑張っちゃったんです。
誰よりもつよく抱きしめて、ファーストキス、ショウタイム7(セブン)、侍タイムスリッパ―、ゆきてかへらぬ、セプテンバー5,ぼくらは人生で一度だけ魔法が使える。(そして「名もなき者」を見たのが3月1日だったのよ)
とまあこれだけ劇場に行きました。
そのうち恋愛映画はひとつずつ計3本のブログに書いたので、のこりはざっと・・・(;^ω^)で赦されて。
ショウタイム7(セブン)
某テレビ局には夜7時からの放送枠で、ショウタイム7(セブン)というニュースショーがあり、視聴者がスタジオ参加することや、メインキャスターの折本(阿部寛)がいわゆる「疑惑」をバシバシ斬ることが人気だった。しかしその折本はとある問題を追及しきれずに尻すぼみになってしまったことで、今はキャスターの座を追われ、同時刻に系列ラジオ局の番組のパーソナリティーに格下げされている。今のメインキャスターは後輩の安積(竜星涼)だが、彼のMCはいまひとつパンチがなかった。
そんな折本の番組に、ある電話がかかってくる。それは、要求をのまなければ、近所にある発電所を爆破するというものだった。
取り合わない折本が一蹴すると、近いところで爆発音が聞こえ、見ると発電所から火の手があがっていた。(@_@)
そのあと、謎解きとともに犯人との攻防戦が始まる。犯人は折本にショウタイム7のMCをするよう命じ、いつでもメインキャスターに返り咲きたい折本は勇んでテレビ局のスタジオに乗り込んでいく。反発する安積ら。その番組中で犯人の暴きたい秘密を暴露しろというのだが、しまいには、爆弾の犯人もスタジオに乗り込んでくるのだった。(それが誰だかはちらちらとマスコミやネットに出ているしもうわかるんだけど、ここでは伏せておく)
まあ確かに面白かったんだけど、正直、テレビドラマの特番でもいいかなあと思った。時間も90分くらいだったか、あれより長いとダレそう。「ラストマイル」くらいの掘り下げや肉付けがあったらねえ。
侍タイムスリッパ―
これがねえ、この市内のシネコンではやってなくて、県内では先に電車(各駅)でも車でも2時間くらいの街の映画館でかかっていたが終了した。どこかに来るのを待っていたら、うちから車で1時間の街のシネコンに1日1回上映でかかったので、土曜の朝に行ってみた。会場には結構お客がいたが、私を含めてほとんど中高年。(;^ω^)
時代劇って、結構面白いんだけどなあ。若い人には刺さらないのかな?
幕末の夜に、会津藩の下級侍である高坂(山口馬木也)は、丸顔の友人とともに、とある京の寺の前で尊皇派の侍を暗殺するべく待ち伏せていた。折よく出てきた相手と斬り結ぶ高坂だが、雨が降り始め、雷の直撃を受けたかと思ったとたんにわけがわからなくなった・・・・と、目を覚ました高坂は、街の路地裏で目覚めたかと思ったら、なんとそこは京都にある現代日本の時代劇スタジオだった!彼はやつれた着物にちょんまげだったので、斬られ役の俳優と間違われて、すぐにリハーサルに連れていかれ、理解せぬままに記憶喪失の大部屋俳優として、チャンバラの仕事をし、弁当を食べ、例のお寺に住み込ませてもらうことになった。
その寺はよく時代劇のロケに使われていた。寺の住職夫妻と暮らす高坂の日々が面白い。芝居の殺陣のほうは、本物の武士のそれとはかなり違っているが、彼は殺陣師を師匠として真面目に練習に励む。助監督の真面目な女子に淡い想いをいだき、このままこの世界で生きていくのかと思ったら、あの尊皇派の侍が、自分より少し前の現代日本にタイムスリップして、ベテラン時代劇俳優になっていたことを知る。改めて真剣で対戦しようとする二人。とにかく高坂の、柔軟に現代になじんでいくところが凄い。けれど武士の魂のようなものは持ち続けていて、律儀で礼儀正しく、思わず応援したくなってしまう愛されキャラなのだ。(^▽^)山口さんが各種主演男優賞を、また作品賞等を受賞したのもわかる。低予算だったようで、あらゆる部門のスタッフに、安田監督の名前が出てくる。これから、前から予定されていた配信も始まるが、同時に上映館の増加も見込まれる。おすすめですよ。
セプテンバー5
これはミュンヘンオリンピックの時に実際におきたテロ事件を描いたもの。まだまだナチスドイツの暗い記憶は存在し、ベルリンの壁もあった。ミュンヘンは旧西ドイツにあり、オリンピックを開催するにあたって、ナチスのイメージを薄めるために、軍の警備ではなく地元の警察が警備していた。このような国際的イベントには不慣れで正常バイアスがかかっていたようだ。そこに、テロリスト(PLO)がイスラエル選手の宿舎に侵入したという情報がはいった。普段はスポーツ番組を専門に放送している米ABCスポーツのみがその情報を世界に生配信しようとする。そこで起きたこととは。・・・これ、私、当直明けに見に行ったもので、寝落ちしちゃったんですよ。あいすみません。m(__)m うんと面白かったら寝なかったのかな?いや、面白くないわけではなかったんですが、扱っている内容が凄いわりには地味だった(寝そうだった)かな。(;´∀`)それで私はkerakutenさんのブログで内容を確認したくらい。
この事件で、捕まっていた日本の赤軍派の幹部の釈放とか要求されてたので、ほんとに他人ごとではなかったんですよ。
僕らは人生で1回だけ魔法が使える
とある美しい村に住んでいる、同い年の仲良し高校3年生4人。
ピアノ店の子のアキト(八木勇征)、サラリーマン(?)の家のハルヒ(井上祐貴)、造園業の子のナツキ(櫻井海音)、建設会社の子のユキオ(椿泰我)。
彼らは小さいときから、心臓が悪くて走れないハルヒをアキトがおぶって、4人で桜舞い散る中を鬼ごっこしてかけ回って遊んだ仲だった。自転車で出かけるときはアキトがハルヒを後ろに乗せていた。
彼らは村の長老(笹野高史)から集会所に呼び出され、村の言い伝えをきく。この村で生まれ育った男子は、18歳から20歳までの間に1回だけ魔法が使えるという。ただしそれには禁じ手があって、人の生死に関わることだけは願えないが、それ以外は何でもいいと。そして、自分が願ったことは、代々続く分厚い本に書き残さねばならないと。じゃあ、他人の生死にかかわることで魔法を使ったら何がおきるの?と訊かれ、爺は「この村に不幸がおこる」と答えた。
彼らはこの突拍子もない話を笑うが、家に帰って尋ねると、親たちもそれを使ったという。何に使ったかは教えてくれないが。それで、時々集まって会議をひらき、何に使おうか協議し始めた。音大に入ってピアニストになりたいアキトに、ナツキは合格できるように魔法を使ったらどうかというが、アキトはズルして合格したくない、と、自分と同じ失望を味わわせたくない父(田辺誠一)に反対されながらも猛練習している。ナツキはかつてサッカーのユースに入る話があり、サッカー選手になりたかったが、その矢先に父がくも膜下出血で倒れて障害が残ったため、それを諦めていた。
ユキオは模型部を立ち上げ、部員の女子に恋していた。また、彼の父(カンニング竹山)は、村のダム建設に関して、村の住人の一部から批判を受けていた。
そして二十歳になる前に、彼らは誰のためにどんな魔法を使ったのだろう。ここで書いてしまうと、ちょっとね。(^^;)なのでネタバレせずに感想を書こうと思う。
下は、入場者特典でもらったクリアファイルA5サイズ(?)。
まず、映像はとても美しかった。実写にVFXが+されて、花盛りの桜の木々に囲まれてかけっこする子供たちは本当に可愛らしかったし、ロケ場所は一か所の村じゃないかも知れないけど、海もあり、山もあり、畑の中の野道もあり。
俳優たちも、メインの若い4人は生き生きしてて、時々弾けていた。4人で並んでダンスを始めるシーンが面白かったな。誰かと言えば私はやはり井上君が良かったと思う。対照的に脇を固める大人の俳優たちはしっかりおさえて引き締めていた。
でも、鈴木おさむの脚本はところどころ「甘いな~(💦)」と思った。ダムの功罪については、「美しい自然を破壊する」ことしか言っていないし、ナツキの父が願ったことについて、ナツキがいたたまれなくなったこともあまり論理的じゃないし、この村が美しい理由についても、「えっ、それ?」って思うし。各家庭に(ハルヒの家以外では)お母さんが登場しないのは偏ってる感がするし。
面倒見の良い兄貴肌のアキトがヒーローぽかったけど、彼がよく着ているのが赤で、ハルヒが青でナツキが緑でユキオが白って、戦隊ものですかい?(^^;)
それでも青春映画として、特に小学生から高校生むけにはお薦めの作品じゃないかな。