3月のお彼岸頃のお休みに帝劇で上演された「千と千尋の神隠し」。この度配信があったので見た。・・・あー、特典映像見忘れたわ。💦
6月、日本の大千穐楽で札幌hitaru公演のソワレとマチネが配信されて、マチネが川栄李奈ちゃん、ソワレが福地桃子ちゃんの千だった。私はソワレを選択(湯婆婆が朴璐美さんだったので)して見た。前にブログをあげてますのでよかったらどうぞ。ハクは醍醐虎汰朗くん。今年の公演のハクでは一番ハクとしてのキャリアがある。(ほかには三浦宏規くんと増子(あっちゃん)敦貴くん)。
この度は、8月末のロンドン公演大千穐楽のライブと見逃し配信、そして私が見た帝劇の、日本では橋本環奈ちゃんの大千穐楽である公演とが追加配信された。
ちょっと迷ったんだけどね、ロンドンのも見たいし、上白石萌音ちゃんと醍醐くんと夏木マリさんだから。でも帝劇のはなんといってもあっちゃんがハクなので。(^^;)
チケットは全くとれなかったのよ。(そりゃ地方からなので仕事休まなきゃ、休日のなんて猶更取れないわよね)
あっちゃんはオーディションでこの役を勝ち取った。この間山崎育三郎さんが言ってたけど、ミュージカルの場合は彼でも基本オーディションで役を獲得するんだそうだ。でも千と千尋はストレートプレイなのよね。
 
ストーリーや構成はもちろん札幌版と同じはず。それでも、私の記憶力がおかしいのか、あっちゃんが「舞う」場面がやけに印象に残って、醍醐君こんな動きしたっけ?と時々首をかしげた。(^^;)
 
 
これはエンドロールだけど、このキャスト写真で前に見たのと共通しているのはリンとお母さんの華優希さんだけ。
 
 
さて、千尋が不思議な街に迷い込んで、豚になってしまった両親にショックをうけたとき、「ここへきてはいけない!」と叫んで現れたハク。「なんだあいつ」と思いながらも、だんだん体が透けてきたのをハクに助けてもらう。それに外へ逃げる手引きをしてもらったが、結局失敗。
 
 
 
 
この身長差、醍醐くんのときはもうちょっと背丈が近かったかな?千役の4人の中では川栄李奈ちゃんが一番背が高いのかな、でもみんな多分小柄。そしてあっちゃん、やっぱりほかのハクより顔が長い。(^-^;
 
 
教えられた通り生き残るために釜爺に会いに行き、リンと会い、湯婆婆のところにいく。そこで千という名前に替えられ、女中部屋にいる千尋。ハクが両親に会わせてあげると呼びに来る。あっちゃんがすっと腕を真横にひろげるポーズを何度も見たけど、なんだか凛々しいし、彼の腕から手の先にかけてがきれいで好きなので、じっと見ちゃった。(;^ω^)
 
 
両親は満腹で寝ていて千尋のことがわからない。必ず助けてあげる、(食べられちゃったら大変だから)あまり太っちゃだめだよ、と言う千尋。けなげ。
 
このあと、庭でハクから、着てきた洋服を「帰るときのためにしまっておきなさい」と受け取る。そこには「千尋へ」という友達からのメモが。「私、自分の本当の名前忘れかけてた!」ハクは、「湯婆婆は名前を奪って支配する。私は自分の名前がどうしても思い出せないんだ」、という。「でも不思議だね、千尋のことは覚えている。」そして、おなかすいたろと自作のおにぎりをくれる。なんてやさしいの、ハク。(´;ω;`) おにぎり齧りながら声をあげて泣き出す千尋。いつもここでもらい泣き。
 
 
 
髪の毛にご飯粒がついたのかな?花びらかな?なにかつまんでいる。
 
 
 
また、会える?きっと会えるよ。千尋が女中部屋に帰っていくと、ハクは龍に変身して飛んで行く。湯婆婆に命じられた用を果たすためだ。
 
 
その返信するときの動きがまるでダンスなのだった。いつもGENICでやってるもんね。堂に入っている。
さて、そのあとは皆さんおなじみ、千尋がオクサレ様ではなく川の神だった神様に苦玉をもらうエピソードや、銭婆が湯婆婆の大事な坊をネズミに変えるエピソード、カオナシを引き入れてしまっててんやわんやの大騒ぎになるエピソードなどがある。そして、傷ついたハクが銭婆に放たれた式神に追われて、千尋の女中部屋に飛び込んでくる、龍の姿で。ハクが龍の姿になっても千尋はよくそれがハクだとわかるね。(・_・;)傷ついたハク(龍)を地下で釜爺に頼んで手当てする。苦玉を飲ませたら、変な虫とハンコを吐き出し、人の姿に戻ったハク。まだ虫の息。水を飲ませる釜爺。千尋は枕を持っている。変な虫(湯婆婆がハクを操るためにハクの体内に仕込んだもの)は、千尋が踏みつぶした。(⌒∇⌒)
 
 
千尋はハクを救うため、ハクが銭婆から盗んだ魔女の契約印を返しに行くと決意した。リンがカオナシのことで湯婆婆がカンカンに怒っているといいにきたので、湯婆婆に会いに行く千尋。えらい。釜爺は電車のきっぷ、リンはたらい船を用意してくれる。そのあとのことはみなさんご存じ。田口トモロヲさん、いい味出してる。札幌での宮崎吐夢さんのほうがコミカルで、トモロヲさんのほうが柔らかい感じがした。
釜爺がうとうとしながら付き添っていたら、(釜爺も優しいなあ)はっとしてハクが目をさます。でも釜爺がなだめてまた休ませた。
 
 
 
私の好きなシーン、水の中の電車でいく銭婆の家への旅。銭婆の家で印鑑を返し、ハクが心配で、お守りの髪留めをもらってすぐ帰ろうとしたら、元気になった「ボーイフレンドの龍」が迎えに来た。ハクは湯婆婆に坊がいないことに気づかせ、連れ帰ってくるかわりに千の両親をもとに戻してやってくれと交渉したのだ。湯婆婆と銭婆を演じた羽野晶紀さん、もっと線が細くて声が高いのかなと思っていたが、朴璐美さんと同じくらいの迫力と大きな声を出していた。メイクが凄いので、可愛らしい顔はわからなかったが、熱演だった。
帰りはハクの上に乗って飛んでいく千尋が語る。思い出したことがある、私が昔近所の川でおぼれたときのこと。その川の名前は、「琥珀川」と言ったとたん、ハクは龍の姿から人の姿に戻った。(いや川の神で龍神なんだけどね💦)★「私の名前は、『にぎはやみこはくぬし』!」落とした靴を拾おうとしておぼれた千尋と、千尋を川岸に押し戻してくれたハクだった。この二人のおでこをくっつけるシーンは、とても清らかな名ラブシーンだよね。ほろっ。( ノД`)
 
 
 
神通力なのか、龍の姿でもないのに一緒に飛んで帰る二人。実際は男性アンサンブルのみなさんの力技。(^^ゞ 乗ってるほうも楽じゃないだろうけど。
 
 
 
湯屋ではみんながふたり(と坊と監視鳥)を待っていた。帰ってきたので歓迎している。
 
 
 
 

 
ここに両親の豚がいないことを見抜いた千尋は、晴れて帰れることになった。さあおいき、ご両親が待ってる。振り返ってはいけないよ。
 

 
 
つけまつげ、してるのかな、ハク?自前ならうらやましい。💦帝劇のあとは各地で公演(名古屋、福岡、大阪、札幌)したので、各地の公演を見た人によると、ほかのところではもう少しメイクを薄くしたような印象らしい。
 

千尋が異世界出口に来ると、後ろからハクがそっと現れた。
掌から紙吹雪のようなのをふっと吹くと、それが舞い上がって空に浮かび、集まって千尋という名前になった。
 
 

 
 
これでフィナーレに。ひとりずつ出てきたあとで、橋本環奈ちゃんの大千穐楽ということで、彼女だけ挨拶した。湯屋の下手側の二階には、楽団の人たち。
 
 
 

 
 
みなさん熱演だった。もっと詳しくは、前に書いた札幌hitaru公演の記録をご覧ください。あっちゃんのハクは、醍醐君にくらべると、少年神というより青年神の姿だった。どんなオーディションをしたかわからないので想像だけだが、演出のジョン・ケアードは、彼のもつ東洋的な神秘性が気に入ったのかな。声も少し高めだし、白人とは違った色白で肌もきれいだし、整っているが線の細い中性的なルックスと、ダンスしている人の身のこなし。(三浦君もバレエ?をずっとしていたそうだ)目も醍醐君のアーモンド・アイより切れ長な分もっと神秘的かも。そして個人的にあのつるっとした腕から指にかけてが好き。(^^;)
 
日本の誇るジブリ作品がロンドンで日本語で上演されたのもみてみたかったけどね・・・。あっちゃんの公演が見られてよかった。
 
★龍神:日本では昔、雨を降らせるのは龍の通力だと思われていて、雨ごいや洪水防止など、水に関しては龍神を頼みにしていたの。そして湖沼や川、海にはその主である神(龍神)が住んでいると考えられていた。辰子姫伝説、辰の子太郎、夜叉が池など、龍神を扱ったお話は各地にいろいろあります。