わかりにくいと困るので、私の感想などは紫色にしてみました。いかがでしょう?
 
先回の最後についにキスした二人。浩国にキスする前の甲斐の顔が、完全にオス(ハンター、攻め)だったのに気づいて、ちょっと載せてみる。(^^;)

 

二人の同居にはタイムリミットがあった。「おじさんとこに帰るのか?」「おっさんは息子のところに行く」「じゃあ、どうすんだよ」「どうして欲しい?」「俺に訊くなよ」

浩国ったら。そこは、「うちにいて欲しい」とか、「まだいてもいいよ」とか言うもんでしょう。まあどうにかするよ、と甲斐は言い、帰ろう、朝飯つくるよと歩き出した。

 

甲斐はまた料理店のおじさんの入院している病院へ見舞いに行った。またおじさんの息子にあったが、息子はいつもと様子が違い、「君、家族がいないんだって?」と話しかけてきた。

 

 
6年前、おじさんの奥さん(彼のお母さん)が亡くなり、おじさんも一人で店を切り盛りするのが負担になってきたので、店をたたんで息子のところに行くことになっていた。だから息子も家の改築をして迎える準備を整えた。なのに親父さんは突然、店を続ける、見込みのある奴を見つけたから育てたいと言い出し、言葉の足りない親父さんと息子が喧嘩して疎遠になってしまった。君にも事情があったのに、大人げない態度をとってしまって悪かった、と。
 
 
父親に捨てられた15歳の甲斐と、拾ってくれたおじさん。
病室に行って花を飾ると、おじさんは「明日退院だろ、邪魔だろうが。いやがらせか?」と。(^^;)あらら、口が悪いのは親子揃ってかな。「今までのお礼だよ、一応」「礼をされる覚えはねえ」
 
 
甲斐:「なあ」おじさん:「ん?」甲斐:「いや、じゃあ・・・」やっぱり言いたいことは言えないのだった。
さて、浩国の仕事の大詰め、納期というか、リリース日がやってきた。みんな固唾をのんで画面を見つめる。
 

 
宇宙未来戦争?あら、PCゲームの会社だったの?Σ(゚Д゚)
 
 
うまくいったようで、みんなほっとしている。大変だったもんねえ。(;´∀`)でも、これはユーザーがゲームしてみなくちゃ実際ほんとにうまくいってるのかどうかはわからないのでは?(と、やらない私が言うのもなんですが)スタッフは、金子さんなしでも坂本君の分までもやりとげた浩国を絶賛。今回は渡さんのおかげです、「SEの神」とか呼んじゃって。(^^;)さあ今夜は打ち上げだ~!
そこにまた主任が。来週からまた新しい案件だからな。渡は明日打ち合わせな。
明日日曜なのに、当然のように言うもんな~と呆れるスタッフ。
 
 
みんな退社したが、浩国はやりたいことがあると一人残った。多分、誰がいなくなっても、仕事
はどうにかなるんだ。たとえ甲斐がいなくなっても、朝起きて飯食って仕事行って帰って寝る、
それだけだ。
 
帰りに(またすっかり夜だ💦)公園の中を通り、からっぽのベンチを見て思う。「それだけ?」違う、それだけじゃない、俺はきっと甲斐を探そうとする。
 
 
目を覚ますたびに、(「おはよう」)
 
飯を食うたびに、(「お口に合いますか?」「めっちゃうまい!」)
 
 
部屋を見上げるたびに(「おかえり」)ドアを開けるたびに・・・・。
 
 
浩国は走り出した。「チェリまほ」で安達が黒沢を迎えに行ったところを思い出すわ。(^^;)
 
 

帰ったら、甲斐が「お帰り、早いね」と。すでに椅子の後ろにバックパックが置いてある。「どっか行くの?」「今日出ていくよ」「退院は明日だろ」甲斐は、部屋が見つかるまで店にいていいと言われたらしい。「じゃ」浩国は甲斐の腕を掴んだ。「ここにいてくれ」

 

 
「散々待たせておいて図々しいけど、今日はそう伝えるつもりで・・・」「無理だ」
「さすがに愛想が尽きたか」「そうじゃない」
 
 
甲斐は、昼におじさんの息子にいわれたことが深く胸に刺さっていたのだ。6年前、おじさんの店で食い逃げしようとしたときから、そこで料理人となり一人前の大人となるように仕込まれてきたが、もし自分があのときあの店に行かなかったら、おじさんだってもっと早く楽隠居できたし病気も早くみつかったかもしれない。浩国は、「それはおじさんの判断だからお前の責任じゃない」と言ったが、「それでも無関係じゃない、ぞっとするんだ、もしおっさんが倒れたまま意識戻らなかったら。」
 
 
俺、何も持ってないから、生きてても死んでても周りが変わることなんてないって思ってたけど、俺がいることで人の人生左右することもあるんだなって。(涙がこぼれた。浩国の目も潤んでいる)
 

 
浩国、人と関わるのって、重いね。お前にも会いに来るべきじゃなかった。勝手言ってごめんね。「待って!」「お世話になりました」さっさと出て行った甲斐。
常々そんな寂しいことを思ってたんだね、甲斐。(´;ω;`)でもそうじゃないよ、この世界では、全てのものが取り巻くものたちと影響しあって生きてるんだよ。
アパートを出て外を歩く甲斐だが、やはり浩国の部屋の窓を見上げてしまう。そのとき浩国は、かつて甲斐が吊るした江戸風鈴を激しく鳴らした。
 
 
確かに重いよ、人と関わるのは。そんなの当たり前だろ。でもお前が求めてたのは、そういうもんじゃないのかよ。だから来たんだろ。・・・さっき退職願出してきた。(ええっ、そうだったの\(◎o◎)/!)今のままじゃお前に向き合えないと思って。いまさら関わり絶とうなんて遅すぎんだよ。お前はとっくに俺の人生動かしてる。ちゃんと責任とれ。「どうやって?」俺のとこに戻ってくる。「それは・・・」
 
 
ああもう・・・俺の人生がお前にどうされようと、どうせ徒労みてえなもんだって言っただろ?俺の余生くらいお前にくれてやる!
 
 
甲斐はそれを聞くともと来た方へ走り出した。浩国もベランダから部屋に戻るが、床のカバンにつまづいて転んだ。(^^;)「あー、くっそー」
甲斐がドアをあけて入ってきた。「なんか、プロポーズみたいだね」「プロポーズなんだよ」
 
 

 
浩国のほうから甲斐にキス。ごめんなさいね~、いつも写真が悪くてm(__)m。この浩国の右手がすごいいい感じ。軽く沿えたぐらいで、ぐっと引き寄せてはいない。浩国がキスする前の顔もこんな感じで、甲斐とは違ってました。(;^ω^)
「ヒロ」「今その呼び方やめろ、ガキの頃を思い出す」「もうガキじゃない」「そんなことわかってる」「ヒロ」と、今度は甲斐からキス。あ、そういうことだったのか。(^^ゞ
 
甲斐「くそ、やりてえ」浩国「俺も」・・・(; ゚∀゚)アハハ
というわけで甲斐は浩国を寝室に引っ張っていったが、「うおっ、ちょっと待って」と言って、ベッドの上で膝を抱える浩国。「?」と見下ろす甲斐だが、「足攣った💦」ええ、今?^^;
浩国:「仕方ねえだろ、運動不足なんだから」と二人で笑う。そして浩国の隣に腰かけた甲斐の顔がゆっくり被さってきた。
 
翌朝。二人眠っている。前から浩国のベッド大きいなと思っていた。十分二人分OKでは?その点、「おっさんずラブ」の春牧のベッドってなんか小さいのよね。いや改めて見るとどっちもセミダブルかな?そして、裸体に見ごたえのあるほうが上裸なのかな。「美しい彼」では、清居のほうがいつもそうだったし(^^;)、ここでは甲斐。
 
 
無粋な電話の主は間違いなく佐藤主任。甲斐が浩国に渡すと、起き上がった浩国は、どうも拒否したようだ。

 
いいの?退職届を出しただけだろ?いいんだよ、今日は日曜日だからな。にっこり見つめ合う。
 
 

 
いいなあ、幸せそう。そりゃそうだ、この時に幸せでなくてどうする?ただ、おそらく浩国の家には何も備えがなかっただろうなあと心配する私であった。( ̄▽ ̄;)はじめからうまくいったかもわからないし、まあそりゃこれから備えりゃいいのよ。
 
その後しばらくたった休日(多分)、浩国のかつての仕事仲間が、公園(?)でバーベキューをしていたところに、金子さんが通りかかった。あちらは家族サービスらしい。バーベキューのメンバーには坂本君もいた。よかった、復帰したのね。「じゃあ、渡さんもいたりして。」「ないない、あいつは今日イベントあるって言ってたから。」ということは、浩国は会社をやめたあと、金子さんに合流したのね。
 
 

 

そのイベントとは、甲斐がベランダで育てたミニトマトの収穫式だったようだ。まだ採らなかったのか。

 

 
浩国は、ハサミをいれようとして、ためらう。ここまでくると、情が移るっていうか、もう家族同然っていうか」
 
 
甲斐は、「大袈裟な」と言ってぱちぱち切り取る。「無慈悲だな」収穫したトマトを見て、「これ、晩飯に?楽しみだな」といっていいムードになったら
 
 
ピロンと着信音が鳴った。浩国がみるとバーベキューの写真。「金子さんだ」
 
 
返信しようとして甲斐にとがめられた。「今大切なイベントやってんだけど」「返信するだけだし、上司だもん」甲斐は金子さんに対してはむきになる。(^^;)
スマホを取り上げ、「金子金子って、浩国はもう俺のじゃん」。「わーかったよ、返事はあとにするから」というと、甲斐はふっと笑って、「チョロ国」(^▽^;)はいはい、お約束。やっぱり浩国は甲斐に技をかけにいった。
 
 
「ギブギブギブ!」「落ち着けって、ほら、な」腰かけた二人が見ると、ベランダで風鈴が揺れていた。
 
 
 
あー良かった、happy endで。もう途中から浩国が可愛くてしかたなかったわ。(*^^*)
最終回というクレジットはなかったけど、これまで気を付けてこなかった各話の副題、第6話は「日曜日、はじまりの朝」。確かにこれは始まりと言いながら、最終回の題らしい言葉。
そうね、これまでは友達だったけど、これからは恋人、人生のパートナーとしての二人の長い道のりなのよね。子供の時には甲斐が、「俺が浩国と結婚する、俺が浩国を守ってやるよ」と言ってた。そして今は浩国が「俺の余生をお前にくれてやるよ」。これがパーフェクトなプロポーズなのね、「衣食住の面倒は見るから俺のところに来い」てのは、伝わりにくいぞ、瀬ケ崎瑞貴よ。(-_-;)
「かいひろ」という役割に異存はないし、それに体格差は一目瞭然だけど、甲斐は風鈴を吊るしたり、浩国のために野菜を育てたり、美味しいものを作ったり、快適な「家」をつくるために気を配れる子だわね。(⌒∇⌒)浩国はなんといっても優しいし、だいたい甲斐の言うことを聞いてくれそう。末永くお幸せに。