まだ何日かあるけど、もう行けそうもないので、もう書いてしまおうかな。(と書き始めたのが29日(;^ω^))
★今年の始めは、「劇場版 SPY × FAMILY CODE:White」。
 
 
昨年末公開だったが、今月初旬に見に行った。テレビ版は、一、二回くらいは配信で(アマプラでもFODでも見られる。ABEMAもだったような)見ていたので、なんとなくな設定はわかる。ロイド・フォージャーは西国から来て東国でスパイ活動をしている。とあるミッション(梟=
ストリクス)のため、名門私立学校の設立者とコンタクトをとらないといけないので、偽装家族をつくる。妻役は東国の凄腕殺し屋ヨル。娘役が孤児院からつれてきたアーニャで、何かの実験に使われているうちに人の心を読む超能力を身に着けたらしい。でもほかの家族はそのことを知らないようだ。それに犬のボンド。かれもまた軍事秘密研究の実験体だったが、偶然予知能力を身に着け、その能力をアーニャのみ知っている。そのような説明が、劇場版の冒頭にささっと出てくる。また、入場者特典として、下のような解説と漫画が載ったブックがもらえた。ちょっと色がうまく出なかったが、地色はアラジンのストーブやトースターのような渋めのグリーンである。
 
 

今回は学校でお菓子作りのテストがあるアーニャのために(そんなんある?(^^;))、親子3人とボンドで列車に乗って、小旅行に行くのだが、そこで世界を戦争に巻き込みかねない策謀に気づき、とんでもない大冒険をして戦争勃発を避けることができた。ロイドは変装も得意だし飛行機の操縦もやってのけるし、もちろん腕も立つ。ヨルは飛び立った軍用飛行機に走って飛びつき\(◎o◎)/!、安定飛行になったら機内にもぐりこみ、あちこちで火が燃えている中でもでかい殺人狂とほとんど身一つで戦うし、びっくりしっぱなし。アーニャとボンドは良かれと思って行動してもいろいろ裏目に出るが、とにかく可愛かった。戦闘シーンなど、昔のアニメのクオリティとは全く違う細かさと色彩と立体感と疾走感、今のアニメの迫力って凄かったなあ。

偽装家族によるプロジェクト梟だが、ヨルはロイドに恋をしている。ロイドはどうなのだろう?

そしてロイドの後輩の女スパイは、やはりロイドが好きで、いつでもヨルにとって代わりたいと思っているのだった。そのあたりもこれからどうなるのかなあ?

十分大人の鑑賞に堪える面白いアニメだった。

 

 

★次は「カラオケ行こ!」

 

 
 
ご存じ和山やまさんの漫画が原作。私はこの作家さんの漫画はまだ読んでないけど、前に「夢中さ君に」のドラマ化されたのを見て面白かったし、「女の園の星」もちょっと前の年に女性向け漫画のグランプリ?を獲っていたので、期待していた。脚本が野木亜紀子さんで、MIU404
だったっけ、あの綾野くんと星野源さんの共演した刑事もの、あれが彼女の脚本だったから、それも期待していた。漫画を読んでいた人からは綾野くんはイメージと違うという意見もあったけど、私はそれ抜きで見たから、まったく違和感なし、彼が成田狂児で大正解と思ったし、オーディションで選ばれた斎藤潤くんもまさにぴったりだと思った。
 
ストーリーは皆さんご存じ、ざっくり言って、ヤクザのうちわのカラオケ大会にご無体な罰ゲームがあって、最下位(組長の独断ジャッジ)の組員には組長がへたくそな彫り物を入れるから、なんとしても最下位を避けたい成田狂児が、森岡中学合唱部の部長・岡聡実に弟子入り(みたいな)すると言うもの。森岡中学に目をつけたのは狂児だった。見る目じゃなく聞く耳あるね。
 
かたや岡君は、ソプラノ(マジか!?)パート担当なのに変声期になってうまく綺麗な声が出ないから悩んでいる真っ最中。なぜ顧問の先生にそれが言えないのかねえ?(なんとはなしに気づいてる)先生も、なぜパート替えとかしないのかねえ?彼がひとりで悩んでるから、人生経験の少ない真面目な後輩部員くんは、「真面目にやってください!」と怒るし、その子を副部長の女子がなだめてると、他の部員は遠巻きに「何やってんの?」「子守り」「大変だねえ」と同情している。
彼の家では、気のいいぼーっとした感じのお父ちゃん(宮崎吐夢)が、変に派手な傘を息子に買ってきたり、元気の出るお守りを渡したり。お母ちゃん(坂井真紀)はいかにも大阪のおばちゃん的活気あるオカン。宮崎さんは、「シジュウカラ」では主人公(山口紗弥加)の夫でどうしようもないオヤジだったが、ここではなんだか愛すべきオトンだった。
狂児の両親役では加藤雅也とヒコロヒーが出た。生まれた時の赤ん坊の狂児は可愛かったし、本当は京二になるはずが、兄が京一姉が京子なので、つまらないと思った親父の気まぐれでこんな名前になってしまったのだった。(-_-;)
 
狂児は岡君をひっぱってカラオケボックスに行き、XJapanの「紅」を歌うが、岡君に「ずっと裏声で気持ち悪い」と言われても音ははずれずテンポも合っていた。綾野くん本当は歌がうまいんじゃないの。彼を気にせずチャーハンを頼んでもくもくと食べる岡くんは、「猫カレ」の凪沙くんとはやっぱりキャラが違う。始めは嫌々だった岡くんも、部長をやるくらいだから割と面倒見がいいタイプなのか、狂児に合ったキーの曲をいくつもみつくろったり、紅の英語の部分を歌でなく大阪弁の語りにすべく訳詞したり(この詞がなかなかいい感じなのよ)、次第にうちとけて進んで協力するようになる。まあ、学校の下校時間に校門前に黒のプレジデントを停めて、岡くんの忘れ物の派手な傘をさして待っていれば、一緒に行かざるを得ないわよね。(^^;)
 
狂児は、変に人への距離感が近いが、威圧感はほかの堅気でない大人以外には見せず、岡くんに優しかったし無理強いはしなかった。それになんだか愛人の影を感じなかったなあ。
クライマックスの、岡くんが場末のスナックのカラオケ大会(ヤクザたちによる)に乗り込んで歌った「紅」は圧巻だった。途中で声が詰まるところもむしろジーンとしたっけ。そのあとの展開も、まあ勘違いなのでありきたりといえばそうだけど、よかった(^▽^)。
組事務所のあった怖い界隈が再開発でリノベされ、狂児に連絡がつかず会えなくなって寂しく思っていたところに、あの再会への期待と狂児の腕の入れ墨!わざと下手に歌って、「饅頭怖い」の落語のように、本当は好きなものを嫌いと言ったんじゃない?

そこはかとなくBLぽい和山さんの構成力、いいなあ。それはエンドロールで素敵なリトル・グリー・モンスターズの「紅」を全部聞き終わっても席を立たずにいないと見られませんからね。

大満足だったので、原作漫画とその後日譚の「ファミレス行こ!」も読みたくなった。
 
長くなったので、後半は次のブログに。