10月見た映画の感想も書いてないけど、今月当地で見られる映画から、気になるものを。
見られないもの、気持ちにひっかかってこないものについては書いていません。悪しからず。
公開順に11月3日
「ゴジラ-1.0」、「#つんドル」、シネマ歌舞伎「日本橋」「天守物語」「おしょりん」
 
 
 

 

すごく宣伝しているし、既に見に行った人も多いと思うので詳しくは書かないけど、戦後の荒廃した日本になぜかゴジラが現れて猛威を振るい、政府もアメリカもなす術がないから、復員した旧日本兵がかわりにゴジラと戦う話・・・なんだそうだ。割と評判が良い。シン・ゴジラだと戦闘場面よりもヒューマンドラマ部分のほうが面白かったが、これでは戦闘とヒューマンのバランスがいいという意見を読んだ。監督がVFXの山崎貴さんだし。神木君の演技がやはりいいらしい。青木崇高くんもさりげないがよかったとのこと。
 

 

これが地味に気になっている。元アイドルだけど今は会社員の女子(深川麻衣)が、メンタルを病んで「仕事なし、男なし、貯金残高10万円」という状態になり、生活のためになぜか赤の他人であるオジサンと同居することになった。いやパパ活ではない。距離感が絶妙なオジサンとの暮らし・・・案外素敵かもしれない。

シネマ歌舞伎の写真はないが、今はプロデュースのほうに回っている、名女形・坂東玉三郎のかつての主演作品だから、できれば見たい。すでに海神別荘や高野聖は終わってしまっているが・・・だって、上映時間が朝9時からなのよ。絶対平日は行けないし、土日は朝ゆっくりしたいのよ・・・。(-_-;)

「おしょりん」は、いま眼鏡の生産地として有名な福井県鯖江市が、いかにして眼鏡の産地になったか、というお話。ゼロから立ち上げた兄弟とそれを支えた妻の家族愛。私も眼鏡にはお世話になっているが、(わが県は眼鏡率が高いらしい。だって、コンタクトを入れるとどうしても異物感がぬぐえなくて(^^;))みんな苦労してたんだなあ。森崎ウィン、北野きい、小泉孝太郎らが出演。

 

10日

「駒田蒸留所へようこそ」「法廷遊戯」「正欲」

 

 
サントリー、ニッカ等立派な全国(いや世界か)レベルの蒸留所(ウィスキーなどの蒸留酒を作る工場)ではなく、家族経営・個人経営の蒸留所も実は各地に存在する。これはそんな「崖っぷち蒸留所の再起に奮闘する若い女社長と、夢もやる気もない新米編集者が、家族の絆をつなぐ幻のウィスキー復活を目指す話」なのだそうだ。アニメには詳しくないが、P.A.WORKSというアニメ会社は「お仕事シリーズ」の作品を作ってきたそうで、これはそのうちの新作らしい。お仕事ものは好きだし、面白そうだ。
 
 
 
 
「正欲」朝井リョウの原作を、稲垣吾郎、新垣結衣、磯村隼人、佐藤寛太、東野綺香らで映像化。原作は未読なのだが、正欲の副題(?)に(ab)normal desireとある。アブノーマルならちっとも正じゃないのでは?(・。・; 原作は2023年7月時点で38万部を売り上げた、第34回柴田錬三郎賞受賞作だそうだ。主演が5人というべきかどうかはわからないが、5人それぞれに家庭環境や性的指向や容姿など、様々な違った背景をもちながら少しずつ関係が交差していくと。でも、物理の問題じゃあるまいし、「どれが正しい」なんてそもそも言い切れることは少ないだろうに、この場合の正って何を意味しているんだろう?
 
「法廷遊戯」本格法廷ミステリー小説の映画化。例によって読んでいないが、五十嵐律人氏作で講談社文庫から同名の本が出ている。ロースクールの学生たちの模擬裁判で起こった悲劇、彼ら3人はそれぞれ「弁護士」(永瀬廉)「被告人」(杉咲花)「死者」(北村匠海)となった。監督は、北村君とよく組んでいる深川栄洋。事件は北村くんが仕掛けたゲームで、プレイヤーは永瀬くんだと花ちゃんは言うが・・・。面白そうなので見てみたい。
 
 
17日
「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」「スラムドッグズ」「極限境界線ー救出までの18日間ー」「OUT」
 
昔読んだ水木しげるさんの漫画では、墓場で夫婦で死んでた人の男の人のほうから目玉がするっと落ちてきて、その人が、幼い子供(鬼太郎)のことが気がかりでしかたがなくて、目玉だけの姿になっても子供に寄り添ったのが目玉親父だったと思ったのだが。そして鬼太郎は幽霊族の王子だったような。もう記憶があいまいではっきりしないのだけど。このアニメがその原作に沿っているのかいないのか、見て見ないとわからないけど、興味がある。まあ、アニメだし、あまり怖くはなさそうだな。別に怖がりではないけれど、ホラー苦手だし。(^^;)
 
 
「スラムドッグズ」これはTedのチームが作った作品のようなので、なんとなく雰囲気がわかる。闇落ちしたペットというからきっと、テディ・ベアなのに品行が悪くてお下劣だったTedのようなペットたちなのだろう。…たぶん見にはいかないだろうな。Tedは人気を博して二作目も作られてたけど、どっちも見てない私。
 
「極限境界線 ~略~」これは韓国映画で、ものすごくヒットした作品らしい。アフガニスタンを旅行中にタリバンにさらわれた韓国人たちを救い出すのに、外務省の役人と軍人が手をつくす話のようだ。ハラハラドキドキするんだろうな。韓国の作品ってなかなか面白いのが多いが、同日に他にヒューマンドラマ系の作品があると、ついそっちを見に行ってしまう。
「OUT」品川庄司の品川監督の作品。倉夕貴くんが少年院出で里親宅に世話になるが、もう事件を起こしてはマズイのに、そこに喧嘩上等な連中(水上恒司くんとか)が挑んでくるらしい。そっち系は好きじゃないが、なぜか東京リベンジャーズは見ちゃったなあ。(^^;)
 
23日
「ロスト・フライト」「首」「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」「バカ塗りの娘」「シチリア・サマー」
 
なんだか、ムビチケにはドロップ型サングラス風のアイマスクがついてくるらしい。いや、これをつけて映画館内では寝ませんけど・・・。(^^;)東京行きの旅客機が落雷でコントロールを失い、奇跡的にフィリピンのホロ島に不時着。機長を含む17名が生存したが、そこは凶暴なゲリラが支配する無法地帯だった。(*_*;機長は生き残りをかけて、乗客の一人である移送中の犯罪者(◎o◎)と手を組むことにした・・・。いやはや、気が弱い人は見ないほうがいいような予感がする説明だ。でもちょっと面白そうだけど。
 
 
 
「首」は、言わずと知れた世界のキタノこと北野武監督の歴史映画。扱っている題材は「本能寺の変」。北野監督がつくるんだから、これまでいろんな人の脚本・様々な組み合わせのキャストで作られてきた普通(?)の本能寺とは一味違ったものを見せてくれるのかなと期待するけど、どうかな?
 
 
 
 
「翔んで埼玉~略~」
一応言っときますが、翔は「とぶ」とは普通読まなくて、「翔ける(かける)」が正解です。「天翔ける(あまかける)馬(=天馬)」とかならいいけど。
あのぶっとんだ「翔んで埼玉」が、なんと続編をつくっちゃいました。これの続編なんかつくっちゃいけないと、麻実麗役のGACKTはなかなか出演をOKしなかったとか。でも結局、できちゃったんだよね。(;^ω^)じゃあ、遊び心でどちら様も寛大におバカに見て楽しむしかないか。
ちなみにポスターの白馬に乗るGACKTと百美の画像は、「アルプス越えのナポレオン」のパクリ・・・じゃなかったオマージュではなかろうか。
 
「バカ塗りの娘」
今、萩原利久くんと「たとえあなたを忘れても」で共演している堀田真由ちゃんが主演。NHKの大奥にも出演していたが、先が楽しみな女優さんだと思う。バカ塗りというのは津軽塗のことで、何度も何度も塗っては磨ぎ塗っては磨ぐから、馬鹿みたいに手間がかかり、そして馬鹿に美しい模様の浮き出る塗り物。なかなかの高級品で、箸や茶托や菓子器ならまだしも、座卓とかになると凄く値が張る。青森県弘前市でその津軽塗を生業とする家に生まれた彼女が塗職人を目指す話だと思う。青森県内では先行上映されていて、ヒットしたらしい。地味そうだけど心に残りそうだ。
さて最後に「シチリア・サマー」。
 
 
上はイタリアでのポスタービジュアルのひとつらしい。
下は日本版。6種類くらい日本版があるが、どれも美しい。
 

 
実際に1980年に起こったゲイカップルが殺された事件をモデルに、ジュゼッペ・フィオレッロ監督が2年後のシチリアを舞台に少年たちの恋を描いた作品。「君の名前で僕を読んで」のルカ・グァダニーノ監督が絶賛したという。これ、見たいんだけど、東北では仙台しか上映予定がないのだ。しかし、そう簡単に仙台にまではいけない。配信待ち?そんなんばっかりだなあ。
イタリアではこの事件をきっかけに、LGBTQ+の人たちを守る組織Arcigayができたそうだ。
下は、おまけで、「君の名前で僕を呼んで」と「マイ・プライベート・アイダホ」の写真。
 
 
リバー・フェニックスが早く亡くなったのは、惜しかったなあ。