もう10月になってしまったけど、うちから行ける所で公開が決まっている作品から気になるものをあげます。
公開日順に
6日:「アナログ」「アンダー・カレント」

 

アナログは、ニノと波瑠が主演のラブストーリー。悟(二宮和也)がある日小さな喫茶店「ピアノ」で出会った女性みゆき(波瑠)は、携帯を持たない人だった。それで毎週木曜日にここで、と約束して何度も合っているうちに、悟は彼女の素性を何もしらないままにプロポーズしようとする。しかし彼女はもう喫茶店に姿を見せなくなった。何が起こったのだろう。・・・原作がビートたけし、監督は違うけど。原作未読なので見て見ないとわからないが、しかし、我々みたいな若いころに個人携帯のなかった世代には、なんとも懐かしい感じがする。店内や下宿(古い💦)・寮での電話の呼び出し、駅の伝言板(もうない。シティハンターはどうするのかな)、ラブレター、ラジオ番組に出すリクエスト葉書。(^^;)その分いろんなドラマを経験してきたわよ、私たち。(;^ω^)

アンダー・カレントは、今泉力哉監督作品。そうきくとおやっと興味がひかれる私。同名漫画の映画化である。銭湯を継いでいとなむ夫婦のうち、夫がある日失踪した。決意して経営を再開した妻のもとに、銭湯組合から紹介されたという男が働きたいとやってきて、住み込みで働き始める。妻は探偵を雇って夫を探すが、あることから夫婦とその男の心の底流(アンダーカレント)が明らかになっていくとのこと。時間があれば見に行きたい。

 

13日:「月」「ゆとりですがなにか インターナショナル」「キリエのうた」「オペレーション・フォーチュン」

 

 
 
 
「ゆとりですが・・」は、以前テレビで連続ドラマとして放送していた作品の劇場版。「ゆとり世代」3人組、松坂桃李、岡田将生、柳楽優弥のまきおこすコメディー。面白そうだが、残念ながら私彼らのドラマ見てないんだよね。なので劇場まではいかないかな。
「キリエのうた」は、あの「ラブレター」や「ラストレター」や「スワロウテイル」の岩井俊二監督作品。と聴くだけで詩情が漂ってきそうだが、音楽がまた小林武史だし、アイナ・ジ・エンドが主人公の「歌でしか声が出せない路上ミュージシャン」役で、劇中歌を6曲作ったそうだ。共演するのも松村北斗・広瀬すず・黒木華と、演技力のあるキャストだし、ほかにも今回の映画には鈴木慶一・水越けいこ・石井竜也・大塚愛など、監督の映画にはミュージシャンがよく出演する。これは見てみたい。
オペレーション・フォーチュンは、ジェイソン・ステイサムとガイ・リッチー監督という強力なコンビで、「ジェームス・ボンドよりもオラオラで俺流、イーサン・ハント(ミッション・インポッシブル)をしのぐ強引さで寄せ集めのチームを率い、キングスマン以上にぶっとんだオペレーションを実行!!」というコピーにワクワク感があるアクション・エンタメ。ホラーや戦争物にはあまり気が乗らないが、案外スパイものは好きなので見たいかも。
「月」は、宮沢りえ主演。書けなくなったもと有名作家・洋子(宮沢)は、森の奥にある重度障碍者施設で働き始めた。彼女は他の職員による入所者への心無い扱いを目にするようになったが、ある日、職員の中で正義感や使命感に燃えたさとくん(磯村勇斗)の怒りが爆発した。・・・石井裕也監督でスターサンズの作品だし、ヒューマンだと思うけどなんだかきつそうだなあ。(・_・;)
 
20日:「北極百貨店のコンシェルジュさん」「ザ・クリエイター 創造者」
 
 
マンガ家・イラストレーターとして活躍中の西村ツチカによる同名漫画の劇場版。北極百貨店はお客がみんな動物で、店員はみんな人間。新人コンシェルジュ秋乃は、お客様の想いに寄り添うために、今日も店内を駆け回るのだった。アニマルも秋乃も可愛いね。ほっこりしそう。
「クリエイター・創造者」2075年、人類とAIの戦争が激化。(ええ?(@_@))もと特殊部隊のジョシュアが人類を滅ぼす兵器を作り出した「クリエイター」を暗殺に向かうと、そこにいたのはAIの少女アルフィー。彼はある理由から、少女を守り抜くと誓う。やがて・・・。渡辺謙も出演するSFアクションサスペンス。
 
27日:「DOMINO」、「さらば、我が愛 覇王別姫」「SISU 不死身の男」
 
 
刑事ロークが公園で一瞬目を離したすきに、娘が行方不明になってしまった。娘を必死に探すローク。仕事で銀行強盗の現場に向かった彼は、そこに現れた男が娘の行方の鍵を握っていると確信するが、どうしても捕まえられない。その男は相手の脳をハッキングしているというのだ。無事に娘を取り戻せるのか、というお話。
 
 
今は亡きレスリー・チャンの代表作で1993年の香港映画。彼は確かカミングアウトしていたと思う。京劇とは歌舞伎のように様式の決まった伝統演劇である。幼くして京劇の養成所に入った(昔は貧しい家の子が身売り同然で入っていた)小豆子(のちに演じるのはレスリー・チャン)。彼は指が6本ある多指症で、いったんは入門を断られたが、母がその指を1本切断して去ったことで入門できた。(うう、可愛そうに(´;ω;`))娼婦の子と虐められる彼をよく庇ってくれたのはリーダー格の小石頭(のちにチャン・フォンイー)。小豆子は彼に恋心を抱くようになる。やがて修行の末、小豆子は女形に、小石頭は相手役になり、舞台「覇王別姫」(虞美人と項羽の悲恋が題材)で共演して大好評を博すが、二人は時代の波にもまれ、別の相手に出会い、また再会し、やがて覇王別姫と同じような最期を辿る。日中戦争から中華民国、中華人民共和国、文化大革命と、1920年代から70年代にわたる彼らの生涯を描く大河ロマンなのだ。今回は公開30周年、レスリー・チャン没後20年ということで4Kで公開される。悲しい話なのだが、また見たい。(私は前に楽天レンタルで見てたのかな)
 
 
珍しいことにフィンランド映画。時々アキ・カウリスマキ監督の渋い良作などが日本でも公開されるが、これはもっとアドレナリンの出まくる映画らしい。フィンランドはソ連やナチスに蹂躙された過去をもつ。主人公の老兵は、ツルハシ一本でナチスに立ち向かっていくという。かれを支えるのはSISUという、翻訳は難しいが、「負けじ魂」的な精神らしい。面白そうだ。そういえば名前を忘れたが、第一次大戦でも、木こり(?)猟師(?)の一匹狼的なフィンランド男性が、敵を震え上がらせるような戦いをしたという。私は2回かの地へ行っており(1週間ずつだけどね)、フィンランドびいき(ただしサウナは得手じゃない)である。(^^;)あそこでは、ロシア憎しの気持ちから、日露戦争の二百三高地で勝利を収めた秋山好古(「坂の上の雲」参照)は英雄なのだった。(^^;)とりあえずこれも見てみたいな。
 
以上、いかがでしょう、見てみたいものはありましたか?