以前、劇団EXILEの鈴木伸之くんと仮面ライダービルドの犬飼貴丈くんの主演で連続ドラマになった「ケイ×ヤク」。公安警察の国下一狼(鈴木君)とヤクザの若頭英獅郎(犬飼君)のケイジとヤクザが契約して、ふたりで共通の目的のため捜査をする話だった。
 
一狼の先輩の公安警察官で、獅郎の孤児院時代姉同然に暮らしていた央莉音には栗山千明。彼女は3年前に拉致監禁&殺害されたように見える画像を一瞬ネットに残したまま失踪していた。その彼女の捜索のため、獅郎はヤクザの世界に入り、背中一面に獅子の入れ墨を入れ、短期間で若頭にまで昇進した一方政治家相手の男娼から総理の愛人になった。一狼は20年前におこったテトラビル爆発事件で両親を失い、祖母に育てられたがその祖母も今は亡くなり、公安警察外事二課で未解決のテトラビル爆発事件と失踪した先輩の行方を追っていた。組のほうに対しては一狼は獅郎の恋人ということにして(公安では田口警視監が一切秘密裏にサポート)一緒に獅郎のマンションに住み、一緒に危険な場面をかいくぐって、死んだと思っていた莉音にも再会し、大詰めまで来たのが前の第8巻。
 
 
今回の第9巻では、二人とも大ケガを負いながら、なんとか監禁場所から重要参考人を助け出し、某国からの凄腕殺し屋と格闘して生還した。そして救助した参考人が、勇気をだして、テトラビル爆破事件の犯人は自分たちだとマスコミの前で告白・謝罪した。犯人グループには総理の息子で現職議員も含まれている。テレビニュースをみて涙する一狼と獅郎と莉音。チームは解散し、久しぶりに訪れた平和な日々。
これまで一狼と獅郎は、なんとなくいい感じではあっても、一度(多分?)のハグと「おでここっつん」しかしてこなかった。だからブロマンスでBLではないのかなあと思ってきたが、この巻ではちょっと違った。
 
 
一狼と獅郎がいっしょに花火見物に出かけた時。なんと、手をつないでいる。(・_・;
一狼はひとつの仕事が片付いたからと獅郎のマンションを出て一人暮らしを始め、たまに獅郎と会うときは、獅郎はデートだと張り切っている。ただ、獅郎が一郎に飛びつくと、季節が夏なので、一狼は「暑い」と逃げる。(^^;)わかるなあ、私も真夏に手をつないでいるカップルを見ると、手が汗でにちゃにちゃしないのかなあと思う。正直暑いのが苦手な私には、見てるだけで暑くていやだ。(-"-;A 
獅郎も姉貴が見つかったから、もうヤクザはやめたいと思っているが、その理由をハニー(恋人・業界用語ではイロ(^^;))のために堅気になりたいということにした。ただ、組長からは、大きなシノギ(利益を得ること)をやらなければ辞めることはならんと言われている。
そして、一狼の新しい任務には、とある会員制サロンに出入りできる人物の協力が必要になった。それが、獅郎はそこの会員だったのである。Σ(゚Д゚)
おかげで再び一狼は獅郎の家で恋人として同居することになった。それは田口警視監の配慮だった。二人はお互いの関係をはっきり恋人だと言葉にしてはいないが、表面では既に恋人で、莉音も田口も一狼の幼馴染のチカちゃんも認めているのだ。
下は、久しぶりに一狼が獅郎のマンションに帰ってきた時の獅郎。(この二人、いまだにキスも同衾もありません)・・・いや待て、追われて二人で数日ラブホに潜伏した時は、同衾はしたけど何もなかったのだった。
 
 
ケイ×ヤクはこれからまた新しい事件が始まるが、今月は他にも前から読んでいたBL漫画が発売されたので電子で買った。下は、丸木戸マキ作「オメガ・メガエラ」第8巻。丸木戸さんは、「ポルノグラファー」シリーズや、「僕らのミクロな終末」の作者でもある。オメガバースという世界観は、私は好きじゃないのだけど、(だって生まれながらに社会階層の差につながる性差別があるなんてヽ(`Д´)ノ)この話は恋愛だけじゃなくてもっと壮大で、差別に対するレジスタンス運動も登場する。丸木戸さんの作品はストーリーが面白いのだ。まだ新しいのは読んでないけど。ちなみにこの妊婦さんは、オメガの男子である。
 
 
それと座裏屋蘭丸作「シャングリラの鳥 III」。これは離れ島リゾートにあるゲイむけ高級娼館で働く男娼・通称「小鳥ちゃん」とその付き人の男の話である。洋画のような洒落た画風で美しい。まだ読んでいないけど、ストーリーに新しい展開がありそうだ。
 
 
今はダ・ヴィンチHPで「高天」の50話めが読める。そして「チェリまほ」の新刊(これは紙本で買っている)は、7月22日発売予定である。