前にもブログでちょっと触れた、3000円の使い方。もう明後日あたり最終回だけど。
 
御厨美帆(葵わかな)は25歳のOL。IT系の会社に勤めけっこうお給料はいいので、食事は仕事帰りにデパ地下のお惣菜を買い、大学からのBFとは実家を出て一人暮らしなのでのびのびと付き合っていた。彼も美帆も今が楽しければいいという考え方だったが、美帆は会社の尊敬する独身OLの先輩が病気して退社したのをきっかけに、このままではいけないと考えるようになった。「人は3000円の使い方で人生がきまる」と昔から言っていた祖母(中尾ミエ)、独身時代は証券会社勤務だったが今は節約のエキスパートである姉真帆(山崎紘菜)、専業主婦の母(森尾由美)らに相談し、自分の人生を省みる。
美帆はBFと別れ、保護犬を飼える中古の家を買うため、1000万円を貯めようと決意。固定費を見直すために実家に戻り、毎日100円の貯金から始めた。蓄財のカリスマであるスーコ(アンミカ)の主催するお金の貯め方講座にも通う。(受講料は1回3000円(^^;))
美帆はその講座で新人デザイナーの翔平(葉山奨之)と出会い、ウマが合って、お金に関する考え方も合い、プロポーズされる。
 
この翔平のカーディガンを見て、「あれ、どこかで見た」と思ったら、やっぱり「飴色パラドックス」で尾上こと木村慧人くんが来ていたのとほぼ同じようだ。可愛いニット。
美帆の話と並行して、消防士の夫・太陽(すごくいいパパでやさしい夫)と一人娘と節約しながら堅実に暮らしている姉の話や、会話の乏しい家事もできない夫と「定年したら離婚する」と密かに思っている母の話や、ガーデニング店で知り合った自分よりだいぶ若い風来坊な男と友達付き合いしている祖母の話など、いろいろ挟まっていて面白い。そしていつも御厨家の女性たちは結束が強い。(⌒∇⌒)
それで、はじかれた父(利重剛)、義兄、風来坊くんらが仲良くなっている。( ̄▽ ̄;)
祖母の中尾ミエが元気でサバサバしていて行動的で、なかなか素敵。たまたまその行動力が認められて表参道のブランド路面店にスカウトされ短期パート勤務をする。(独身時代はデパートで販売をしていたとのこと)。下は、退職するときの様子。雇用延長をオファーされたが、別の仕事があるとお断りする。
その仕事とは、風来坊君と(←好きな女性のためちょっと考えを改めたらしい)お惣菜のデリバリーをすることだった。祖母が調理し、なぜか中高年女性にもてる風来坊君が注文とりと配達をするのだ。美帆が注文を間違えて苦情がくると、祖母は、おばさんをうまくまるめこむのがこの人の特技だからと、彼に話をまるくまとめさせる。(^^;)
 
 

さて、翔平の両親に会いに行った彼と美帆に新たな問題が現れた。翔平の家族は自由すぎというか、「気ままで身勝手」な両親だった。「お父さんお母さん」ではなくて、全員がお互いを下の名前で呼び捨てにし、経済的にも計画性がなく、威厳も指導性もない。そして翔平に、彼の美術大学の学費を払うのに借金したけど、給料が減って払うのがきつくなったから、残り400万円ほど自分で払えと言い出した。でもお父さんはバイクにお金をつぎ込んでいる模様。

こんな実家だから翔平は美帆と美帆の家のような家族を作りたかったのだが。

 

しかしこの降ってわいた借金問題に、二人が想像して計算した結婚後の資金計画は大幅修正を余儀なくされた。何より、息子の結婚を他人ごとのように扱い(扱っているように見える)、自分のために使った学費だからといってさっさと借金を押し付ける翔平の両親を見て、美帆は結婚話を白紙に戻そうとする。まあ、さもありなん。仕方ないよね。
商店街で唐揚げを値切っていたスーコ(アンミカ)を見かけて、美帆と真帆が結婚後の資金計画についてきいてみたら、スーコは、確かに借金返済のために何年も回り道をすることになるが、そこを補えるものがある(要る)という。それは・・・「愛」なのだと。
 
 
美帆の両親は、父が母に正直な気持ちをうちあけ、感謝を表に出したことで、離婚は避けられた。父は内緒で毎月3000円ずつ母のために貯金していて、そのお金で新婚旅行に行ったハワイにふたたび二人で旅をし、帰国してからは父も家事をするなどしてむしろ仲良くなった。
今はちょっと距離ができてしまった翔平と美帆だが、果たして二死満塁でサヨナラ打は出るのか?