忙しかったり腰痛かったりでなかなか書けなかった高天最終話。(^^;)
これまでのドラマシャワーの中で一番良かった。
YouTube(キトラ・声つきのコミック)やダ・ヴィンチで見ていた時は、こんなに楽しめる内容になるとは思わなかったが、これが実写の力なのだろう。それで思わず原作のコミック単行本も買ってしまった。そのコミックに出てきた印象的なセリフは、ドラマでもしっかりしばしば使われていた。そのセリフを主人公の二人や登場人物たちがしゃべるとき、漫画のセリフが命を持った感じがした。「そうか、こういう風に聞こえる会話だったのね」と、腑に落ちた。声付きコミックでもセリフが音と感情を持って聞こえてはきたのだが、このドラマほど腑には落ちなかったのだ。
最終話冒頭。いつものように海辺の道を登校する二人。(朝弱い高良に朝からテンション高めの天城)自分のために高良を動画に撮っている天城。
でもうろたえた天城はつい高良に頭突きをしてしまい、携帯も落っことす。
先生に頼まれた大量のプリントを運ぶ天城を見かねて、高良は田中らと遊ぶ約束を断って手伝ってくれた。好きな子に頼まれていやなことなんて何もないし、頼られると嬉しい。ちゃんと言葉にして言うようになった高良に天城は驚き照れるが、そうしないと天城さんがすぐ勘違いするから、と笑う。運びおわって帰るとき、「疲れた、おんぶ」と甘える天城を「喜んで」と背負う高良。ついでに「回って」と言うと、くるくると回ってくれた。はしゃぐ二人、尊い。(この使い方合ってるよね?)(*^^*)
だけど、高良が天城との時間を優先していると、これまでの高良の友人たちからブーイングがおこった。高良は一向に気にしていないが、はっきり弄られている。私なんかは見ていても大丈夫だろうと気にならないが、天城は自分のせいだと気にして、迷走、いや暴走し始めた。俺といつも一緒にいると、高良の友だちがいなくなって、ひとりぼっちになっちゃうんじゃ?と。俺のわがままにつきあわせていていいのか、と。
でもその様子は、田中氏や香取がちゃんと見ていて気付いてくれた。
だが体育の時間、やはり弄られていた高良を天城は外に連れ出して、自分をおいても友達と付き合ったほうが、と話すが、高良は「俺といるの嫌なの?」と。そんなことない、俺はただ高良に幸せでいて欲しい。・・・どちらも相手のことを大切に感じているだけなのだが。
こんどは香取がまた屋上で天城に語る。わがままきいてくれる人って、一生のうちに何人できるんだろうね。天城は、今のところ香取一人だという。それは知らなかった、と香取。
わがままといっても、相手がそれを本当に嫌がっているかどうかなんて、自分にはわからないものなんじゃないかな、と香取。凄い、高良と天城のことを、今は香取&田中の二人が見守ってくれている。
田中は人気のない階段で高良を呼び止めて、もう天城の事を「全力スキスキ」してしまえ(つまりやっちゃえということ(;^ω^))とけしかける。天城の寂しさが気になるのだろう。いやあの子はそんなんじゃないんで。このままだと天城暴走するぞ、「いやもう暴走してる」と高良。それを階段の上で香取が聞いていた。
3人は屋上で相談する。全力スキスキ推しの田中だが、高良は、「焦らないと決めたし、天城さんの事大切にするので」といい、田中は「え、それ誰に言ってる?」と驚き、香取を振り向いて「天城の親?」。香取は「心の友です」。(^_^;)
後日、天城が田中を呼び出したのを見かけた香取が、高良にご注進してひっぱってくる。何か早まったことをしそうな気がしたのだろう。理科室に着き、中で話している田中と天城をドアの窓から見た高良は、ずかずかと中に入り「別れないからな!!」と大きな声で宣言。
「はい、交代。」とタッチして田中は外に出る。高良は、天城が高良のために身を引くつもりだと思ったのだ。(実際は田中に高良と仲良くしてやってとお願いするはずだった)。
天城は、「それも考えたけど、無理。卒業までは一緒にいたいって思っちゃった。」と。「なんで卒業まで?ずっと一緒にいればいいだろ。」「俺もそうしたいけど、そう言っちゃっていいの?」「いいよ、言って。くそ嬉しいだろ」そう言って、嬉しそうにはにかむ高良を見て、田中は驚く。高良はいつもクールでポーカーフェイスなのに、こんな高良を見たことがないから「あいつ、誰?」
「・・・ずっと一緒に、いたいです」と言った天城を、思わずひしと抱きしめた高良。(^_^)
ああ、尊い~。ずっと見ていたいのはわかるけど、窓に貼りついていた田中を、香取がひっぱって連れて去って行った。
さて、初めのシーンの続きに戻る。「ごめん、ごめん」と天城が焦っている間に、結局高良はすばやく天城の唇を奪うことに成功した。
そして天城は照れてくるっと横を向き、「携帯、携帯」。その様子はしっかり録画されていた。(⌒∇⌒)
落ちていた携帯を拾い上げてまた歩き出す二人。尊いなあ。ほんとにずっとこのまま仲良くしていておくれ。
なぜこの実写化がこんなにすとんと気持ちにはまったのだろう。この最終話は相当部分がドラマ用の創作となっているが、しっかり最終話に相応しくまとまっており、脚本・監督の吉野主さんの原作の解釈が本当に素晴らしい。
男の子ながらまさに「可憐」という言葉がぴったりな、天城役の織山尚大くん。うなじから肩にかけての無茶苦茶なだらか~な線は彼固有のものという感さえする。それで、細くしなやかな体を大きなセーターにつつんで、猫背というよりも顔を前に突き出す感じで歩く。一方高良はいつも凄く姿勢がよく、佐藤新くんは横顔が素敵で、セリフは短くぶつ切れだけど、目線で演技している感じ。二人とも、気づくと実は演技力があったのだった。「鳩の撃退法」という藤原竜也主演の映画を確か去年見たのだが、それに「謎の大学生」として佐藤君が出演していたらしい。そういわれても、今全くピンと来ないのが情けないが。
香取と田中の配役とバランスもよかった。楽曲は、特にエンディングテーマの中山優馬君のSQUALが好きだ。(チェリまほの「GoodLove,YourLove」も「美彼」のも、エンディングテーマってオープニングよりも案外軽快だったりエキサイティングだったり。)
円盤やグッズを買うかといえば、「?」だけど、今ダ・ヴィンチに月に一回の更新でお話は続いているし、続編とか映画化とか、もしかしてあるかな?
最後に、おまけを。原作本(No.2)をアニメイトで購入したので、限定20ページの小冊子がついていた。その中をチラ見せ。
