「誰かが書いた本をほかの誰かが読んで、それで感じたことの感想文なんて、誰が読みたいと思うのよ~!」って、夏休みの宿題の読書感想文を書くのが嫌なら、つい言ってしまいそうな言い訳。
いやいやいや違うよ、そんなことのために、つまり例えば先生が生徒の作文を読みたいがために、そんな宿題を課しているのではないのだよ。
まず、長い休みに本を読む。好きなものでよし。読書習慣がついている人なら簡単、でもそうじゃない人にはひとつの挑戦。その挑戦には意義がある。知らなかった世界や知らなかった知識に触れる楽しさや驚きや感動がきっと少しでもあるはず。
ワクワクどきどきの冒険ものでも、静かな郷愁でもよし。長くても短くてもよし。
それから、自分で感じた「何か」を、(その向こうに自分をみつめて、)考える。
その感じたことどもを書き出し、まとめる。
さらに、もういちどそれらについて、別の方向から考える。
自分の気持ちにぴったりな言葉を探して、見つける。
ああ、もっとぴったりな言葉がありそうなんだけど、みつからないなあ、もどかしいなあ、という気持ちになったりする。その体験、大事だと思う。
そうやって、格闘した文章を書きあげる。
自分について、みつめて、かつ表現するには、この「文章を書く」という作業が一番適していると思うんだけどな。
そのうえで、もっと拡げるなら絵なり作曲なり演奏なり・・・いろいろあると思う。
それに、同じ事柄について、他の人は自分と違った感想をもつんだな、という感慨(興味)も、
本やら映画やらのレビューを見ていると、よく湧いてくるのだよ。
それも自分の精神生活や成長にプラスになると思うなあ。
実際私が他の人の書かれたブログを読んで、「ほう~」「わあ~」と感心することもよくあるのよね。(^▽^)/