昨夜とうとう見終わってしまったオールドファッションカップケーキ の第5回最終話。
終わるとわかっていながらも見る前から名残惜しかった。続編「ウィズ カプチーノ」も実写にしてくれないかなあ。ちなみに、カプチーノはお砂糖を入れなくても私には甘い。ので、お菓子と一緒にはいただかない。そして正式にはカップッチーノと発音し、主に朝飲むもので、普通ココアパウダーもシナモンパウダー(or スティック)もつかわない。はい、余計なことを、失礼しました。m(__)m
 
昨日泣きながら普通の上司と部下でいさせてくださいと懇願した外川君。仕事は今まで以上にやります。
 
 
第五話の、恒例朝のシーン。昨日帰宅してから相当アルコールを注入した野末さん。外川君のことを思う。あ、腕時計おいてきたなあ。外川君はテーブルに野末さんの腕時計を見つける。
 
 
出社すると、机の書類の下から腕時計を見つけた野末さん。鍵を返してもらう時、もっと目立たないようにと注文してたから、こっそり返してくれたのだ。外川君は昨日までとうってかわってよそよそしい。外川くんをお昼ごはんに誘って断られる野末さん。
 
俺は彼の上司で。彼は俺の部下で。俺は男で。彼も男で。俺はもうすぐ40で。彼はもうすぐ30で。
 
 
野末さんにはまた桐島女史から昇進の話が来る。どこかお店知ってる?と訊かれてスマホで調べ(外川くんの指南のおかげ)、連れて行った先で、黙々とチョコバナナパフェを食べる野末さんと、向かいでビールを飲む桐島さん。「あんた、凄いね。」そして、新しくできたIT専門部署の責任者をやらないかと持ち掛けた。
俺がそういうの疎いの知ってるでしょ。専門的なことはほかにやれる人がいるから任せたらいいけど、癖の強い人材たちをうまくまとめる人間が必要なの。部署は新社屋で駅からも近いわよ。ふーん。
桐島女史は、また断られると思っていたのだが、野末さんは、ちょっと待ってもらってもいいかなと尋ねた。つまり、前向きに検討するのね。あんた、変わったね。
 
 
この異動話は、原作には出てこない。これまでほぼ原作に忠実に進行してきた脚本だけど、ここはちょっと違う。でもむしろ無理なく筋が展開していくためにはいいと思う。それから原作にあった素敵なセリフがかなりそのまま使われているが、私がここに書いているのは趣意で、そのまま書き写した言葉ではないことを(そうすると長~くなってしまうから)ご了承ください。
 
昇進(異動)の話を受けたら外川君とは顔を合わせにくくなる。ぼーっと彼の姿をながめてしまう野末さんに、部下の女性社員が声をかける。コンペの祝勝会に野末さんも出てください、外川さんも来ます。じゃあ出ようか。
 
 

 
飲み会では、隣に座った中村君に「次何飲みます?」と訊かれ、「なんだ、中村か」なんて言ってしまう。(これも原作にはない)野末さんを卓の向かいで見ている女性社員たちは、「(彼はある意味社のアイドルなので)もう野末さんにはずっと独身でいてほしい~」なんて言っているが、そこに別の社員が「結婚じゃないけど、野末さん、異動するかもよ。」とささやく。「えーっ!?」衝撃を受けたのは外川君も同じだ。
 
 

 
「飲みすぎですよ、もう帰りましょう」と言って野末さんを外に連れ出すが、タクシーがなかなか通らない。「俺、電車でいいよ。」「でも足元がふらついてるでしょう。野末さん、異動するんですか、駅が近くなっていいですね。」「まだ決まった話じゃないから。」「ほんとに気を付けて帰ってくださいね。」戻っていく外川君を見送る野末さん。送ってほしいなんて期待してた・・・。
 
 
歩きながら、大丈夫、このまま時間が経てば、これ以上何もしなければ、お互いただの上司と部下に戻れるかもしれない、と考える。しかし、そこに外川君が走ってくる。「間に合ってよかった。駅につくまでに雨がふるかもしれないので」と傘を差し出す。「俺は2本持ってますから、気にしないでください。」「わざわざ取りにいってくれたの?ありがとう。」そして、また戻っていく。
 
 
そういえば彼は仕事終わりに会社の玄関で、雨が降っているといつも傘を差し出してくれた。また2本持ってきてくれたの?野末さんが持ってこないからですよ。いつもすまないね。好きでやっていることですから。
・・・俺がもしここで何も行動しなかったら、彼はもう二度と俺に可愛く微笑みかけてはくれないだろう。
だめだ全然大丈夫じゃない。俺はただの上司になんてなれない。
 
 
くるりと踵を返すと、野末さんは(足元危ないのに)全力で駆けだした。
俺は彼に笑いかけてほしいし、俺のために怒ってほしいし、俺のせいで泣いてほしい。、彼の喜怒哀楽が全部欲しい。
 

 
そして追いついた外川君に、告白する。ごめん、外川、俺も外川が好きだよ、死ぬほど。ただの上司になろうと思ったけど、だめだった。こんなに毎日俺のためにいろいろしてくれていたのに、気づかないふりして逃げてた。ほんとにごめん。
 
他人の話し声がしたので、裏の狭い路地に野末さんを引っ張っていった外川君。
それはきっと恋じゃなくて同情です、俺がうっかり泣いたりしたから。すみません。時がたてば、忘れられます。
 
忘れないし、忘れさせない。忘れたくないよ。同情なんかじゃない、きみを好きっていったその先にどうなるのかわからなくて怖かったんだ。ごめん。でも君が隣にいない明日のほうがずっと怖いと思った。俺が君の足かせになるかもしれないけど、よくも悪くも君の人生の一部になる覚悟がある。君が知らない新しい幸せを、俺も一緒に知りたい。君が好きだよ。
 
ひしと抱きしめる外川君。「野末さん」「うん」「好きです」「うん」「俺の人生の一部じゃなくてすべてになってください。」
 
 
と、キスしそうになったところでまた人の声がして、弾かれたようにぱっと離れる二人。
そして、あははと笑い転げる。それから野末さんは外川君の手を取り、走り出ていく。
 

 
笑いながら息をきらすと、「笑い事じゃないですよ。野末さんもう四十路なんですから愛の告白は場所を選んでくださいよ」「君だってもう三十路なんだから、連れ込む場所を考えてよね」(*´∇`*)あはは。
「大丈夫です、歳の差とかマイノリティとかは、生まれ故郷の違いとか、応援する球団の違いとか、それくらいの事です」と外川君。「これからも何度も喧嘩してすれ違って、そのたびに仲直りしましょう。80歳まで」
 
 
 
「え?81歳からは?」・・・ああ、いいなあ、野末さんのこのセリフ。原作にはないんだけど。この脚本、洒落てるなあ。(o^―^o)ふたりは笑い出す。
「荷物取ってきますから、ここにいてくださいね。」「はいはい」外川君はいったん戻ろうとするが、離れがたくてぐずぐずしている。「早く行って。もう四十路なのに、場所をえらばずキスしちゃいそう」というおちゃめな野末さん。「あー、くそっ!」と1本取られた外川君。(^▽^)/
 
さて、しばらくたった会社で。
野末さんのいた机には、今は別の上司が座っている。(ルックスは・・・しかたないよね(^^;))
ランチに行こうとした同僚、「外川も行く?あれ、またいない(・_・;)」。
そのころ、野末さんが、待ち合わせしたお店にやってきた。「遅いですよ」「ごめん」
 
 
二人でパンケーキを食べる。新しい部署はどうですか?優秀な部下がいるから、大丈夫、そっちは?新しい課長は優秀ですし。
異動は、外川から離れるために決めたんじゃないよ。外川のアンチエイジングのおかげで、新しいことに挑戦したくなって。
わかってます、野末さんが仕事を楽しんでくれて俺も嬉しいです。
 
 
そっちも味見したいな、とでもいわれたのか、野末さんに自分のをおすそ分けする外川君。キャー(;^ω^) 
野末さん、あしたどこに行きましょうか?外川となら、どこでもいいよ。
ほんわかと幸せのこぼれる二人なのだった。
 
「今日より明日、明日より明後日、明後日より五年後」という野末さんの最後の独白(心の声)
それは、実写のなかでは意味がつかみにくいが、原作にはこうある。
 新しいものは古くなる。でも、磨くことができる。
 磨き方を教えてくれたのは君だけど、俺は君よりおじさんだから、
 俺は君よりそれがうまくできると思う。
 今日より明日、明日より明後日、明後日より5年後、
 それはもう達人になってると思う。
 そうやっていつか君が5年前を惜しむとき、俺はきっと君に教えたいことがある。
 
決心して一緒に歩き始めた二人に、幸あれ。
 
追記:劇伴音楽もよかったけど、Ryu Matsuyamaの作ったテーマソング、気に入りました。
買おうかな。(^_^)