VAP公式 期間限定公開だそうです。
朝。野末さん(武田航平)の目覚まし時計が鳴った。昔ながらのコロンとした上にベルのついた置時計。それを止めて起き上がり、たばこを一本とり、火をつける。(え?野末さんタバコ吸ったっけ?(・_・;))・・・・とりあえず、第一回の冒頭は、野末さんの朝の風景から始まる。
(第二回は、外川君の朝の風景だったのでお楽しみに)ちゃんと和食の朝ご飯を作って、テレビの前のちゃぶ台(古い言い方?)に座ってご飯を食べながら、朝のニュースショーでパンケーキ屋さんの様子を見、レポーターの「最近は男性のお客さんも増えています」に、「(俺みたいな)おじさん一人で入るには厳しいでしょ」とつぶやく。だいたい原作と一緒。
(原作については1年前のブログに書いてますのでよかったらご参照ください)
職場では、部下の一人中村君(水石亜飛夢)がミスした報告に、包容力を持って対応。迷惑かけてすみませんと頭を下げられ、「こんなときしか上司の存在意義ないでしょ、いつもはみんなにうんと仕事して助けてもらってるんだから、どんどん迷惑かけて」(趣意)という。原作では時々こんなとても感心・感動するセリフが出てくるんだけど、作者は佐岸左岸さんの名前だけ(おひとりなんだよね?)しかないので、そのかたの考えなんでしょうね。
こんな上司(課長くらいかな?)だから、部署の結束は固そう。野末さんは女子にも男子にも
人気がある。手前の机の並びが彼の部下たち。アラフォーの野末さん、なんで独身なのかしら、と。○○さんは二番手でもいいからと野末さんを狙ってる、とか、野末さんのためなら残業してもいいわ、みたいなおしゃべり。
しかしそこで外川君がびしっと、「俺は野末さんに残業させる気はありませんよ」と宣言。(野末さんのそっち方面の噂を聞きたくなかったのかも(^^;))。
みな、おっと、と口をつぐんで仕事に戻る。でも女子たちは目くばせをする。つまり外川君もイケメンで仕事ができるので女子に人気があるようだ。右の向こうが外川君(木村達成)。
ちなみに野末さんの机は左の男性の向こう隣り。
まるで野末さんの秘書のように、何時からどこ社と打ち合わせとか、部長から呼び出し伝言があったとか、複数伝える外川君。それで同期の桐島女史のもとへいく野末さん。
要件は昇進(部長へ)のことだったが、桐島女史が推薦したにも関わらず、まったく興味がないという野末さん。「せめて半日くらい考えてから返事しなさいよ」、と彼女。そして、「寿司、どうよ?」と言われ、「桐島のおごり?」ときくと、「合コン。柿谷が野末も、って。」。いかないと言うと、「色欲くらいもちなさいよ」。(^^;)(^^;)(^^;) 近頃、野末さんは仕事以外にあまり興味や情熱を持てる対象がなくなったらしい。出世欲もない。
屋上(多分)でニコチン補給していると、外川君が来た。全社禁煙ですよ。わかってるよ。
そして、野末さんがポケットから消臭スプレーを渡すと、慣れた様子で外川君は野末さんの全身にまんべんなくスプレーする。(←原作にはない)さすが、外川君は野末さんの行動パターンを把握しているみたい。
昇進の話を断り続けているという噂は本当だったんですか。俺は野末さんには昇進してもらいたいです、と言う外川君。「あ、外川、美味しいお菓子の店知ってる?」「はい?」
二人は件のミスでご迷惑をかけた会社に菓子折りを持って謝りに行った。帰りに一休みした公園で、きゃぴきゃぴ戯れる女の子たちをみて、「楽しそうだなあ」とうらやましがる野末さん。
そりゃあそうよ、あの年頃は箸が転んでも可笑しいのよ、大抵はね。(o^―^o)それで、外川君は「女の子ごっこしましょう」とパンケーキのお店へ野末さんを引っ張っていく。
そこで、周囲が女性ばかりなのを気にして落ち着かない野末さんをよそに、ぱくぱくパンケーキを食べながら、今の野末さんが無気力になって、昇進や知らない店に入っていくことなどに臆病になっているのは更年期のせいだという外川君。ツンデレの彼は容赦なく述べたてる。それ、「俺と外川だから怒らないけど、ほかの上司なら間違いなく怒るよ」。
で、食べてみて、「想像してたのよりずっと美味しい!(^▽^)」と野末さん。「あと5分で食べてくださいね、会議に遅れます」
そして、野末さんとパンケーキの写真を撮る。(外川君はスマホだが野末さんはガラケー)
野末さんは、外川君のほっぺを膨らませて食べる様子をみて、思い出した。
外川君が入社試験をうけた日、野末さんが面接官の中に入っていた。「今まで特になにもしてこなかったし、これから何ができるのかもわかりません。何がしたいのかもわかっていません」と馬鹿正直に言った外川君。その気持ちは、今奇しくも野末さんが感じていることと一緒だ。その夜野末さんが退社すると、路上でやけ食いしている(原作ではやけ飲みしている)外川君に会った。そして、きみはきっと内定取れるよ、君の後悔は幸福になるための糧で人生の燃料だから、うちの会社はそういう燃料を燃やすことが大好きだから(趣意)と励まし、飲みに行こうと誘ったのだった。
・・・そして、野末さんは外川君に言う。外川、今夜飲みに行こう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
キャストの敬称は略させていただいた。
全体に写真が暗めなのは社内のシーンが多いから。時は冬だし。外川君が野末さんを好きなのを知っていて見ると、もちろんより分かりやすいけど、知らずに見ても、外川君が野末さんを上司として慕って尽くしてもいることは十分伝わってくるし、野末さんが外川君を頼もしい部下として可愛く思っていることも伝わってくる。原作をリスペクトして無理のない滑り出し。脚本は男性だけど、監督は女性だった。外川君役の木村くんは、役にぴったり。野末さん役の武田さんは、柔らかい声と話し方がぴったり。原作だともう少し華奢な外見のイメージがあったけど、アラフォーのビジネスマンなら、変にピーターパン的な外見の人(ジャニーズ事務所のやや薹が立った人たちとか(^^;))よりも合っているのでは。三つ揃いスーツ似合うかな。(微謎)それは次回に・・・。