先回のブログを書いてから今までみたのが3本。(劇場公開のでなければもっと)
 
 
・ハケンアニメ
土曜日の午後5時台は、テレビアニメにとってのゴールデンタイムなのだそうだ。
どっちかというと6時からのコナンが長寿番組だと思うけど、犬夜叉や夜叉姫は5時半かな?
昔は今よりもっと夜の時間帯にアニメ番組が多くて、平日7時からとかのアニメもあったと思うけど。日曜夜7時半からのカルピス名作劇場(←正確な名前忘れた)に、「フランダースの犬」「アルプスの少女ハイジ」「母を訪ねて三千里」「あらいぐまラスカル」などの、NHK朝ドラ「なつぞら」でナツが描いていたようなアニメが放送されて、日本中で様々な年齢層に見られていたと思う。だけど今はEテレ以外は深夜の放送が多い。多分子供は塾や部活が忙しく、大人が見てるのかも。専門チャンネルや配信でも見られるしね。ま、それはおいといて。
吉岡里帆ちゃん(の役)は、子供のころ親が事業に失敗して寂しくひとりで過ごした時に、アニメに救われた。それでいったん大学を卒業してから県庁職員になったが、やめてアニメ業界に就職し、たたきあげて監督になった。そのテレビ連続アニメ初監督作品を、憧れのアニメ監督「王子」と裏番組同士としてゴールデンタイムに視聴率を争うことになった。王子は中村倫也くん。かれは自信たっぷりで気ままに見えるが、実は繊細でプレッシャーに弱く、そんな自分を敢えて大きく出ることで隠していた。
彼ら二人には支え励ましたり逆にお尻を叩いたりするプロデューサーがいて、里帆ちゃんには柄本佑さん、王子には尾野真千子さんがついている。柄本さんはそのヘアスタイルのようにガチっと硬く、尾野さんは細かく面倒見がいい。そして彼らには頼もしいスタッフがいる。アニメ画の製作は、いつもの製作会社に頼み、急な変更などにもなんとか合わせてもらっている。
そして両陣営ともに様々な葛藤を乗り越えながら、競り合いながら、ふたつの素晴らしく魅力的な作品ができあがっていく。
その劇中劇ならぬ劇中アニメのクオリティがすごく高かった。声を当てる声優さんも、現役で仕事している人気も実力もある面々が出演したようだし。アニメの製作はこうやっておこなわれるということがわかって勉強になった。それに主演・準主演・ほかのキャストたちが、皆上手だった。やっぱりこの作品はスケール的に劇場で公開すべき作品だったのだなあと思った。
写真は、入場者特典でもらった絵葉書。(o^―^o)イラストはCLAMP.
 
・二十歳のソウル
 
最近出演作が目白押しの神尾楓樹くんと、福本莉子ちゃん。
ひたむきに命を燃焼させた若者が、病気と闘って、早逝する実話だし。もう最初から、感動しそうで泣きそうな作品で、ちょっとねと思ったけど、やっぱり見たくなって・・・・。(^^;)
主人公はごく普通の、目立ちたがり屋で活動的で友人の多い男子高校生浅野大義(たいぎ)くん。吹部でトロンボーンを担当するだけでなく、鍵盤も弾けるしそれで作曲もするし応援旗も持つ。彼は吹部の顧問高橋先生(あだ名はタカケン・佐藤浩市さん)が好きで尊敬している。(ほかの部員たちもほとんどそう)彼は在学中に、市船の運動部の試合を応援する応援団のためのテーマ曲が必要だと考えて、「市船soul」という曲を作った。長くつくったのにタカケンからはがっつり削られて、今の形(フレーズ)になったが、これを演奏すると必ず得点するというジンクスまでできる看板曲になった。合奏のコンクールのほうでは「ダメ金」で全国大会には出場できなかったが、「俺は先生みたいな音楽教師になる」といって卒業し、進学し彼女(莉子ちゃん)もできた矢先に、縦隔にできた悪性腫瘍で命の危険にさらされる。しかし彼は医師(高橋克典さん)や家族(お母さんは尾野真千子さん)や恋人とともに懸命に闘病し、再発のたび苦悩に沈んだが、やがて今日も生きているということに日々感謝できるようになった。タカケンの依頼で、後輩たちが定期演奏会のラストに演奏する、彼にとって「天から降りてきた」曲「ジャスミン」を書きあげ、外出許可を得てホールの演奏会を聴くこともでき、ある日静かに旅立って行った。
そんな彼のために、告別式では「市船soul」を演奏しようと、計164名の吹部部員と元部員が結集した。葬祭場の人(石黒賢さん)も協力してくれ、タカケンの指揮で、みんな途中の掛け声パートのときは「大義、大義、大義、大義!」と叫びつつ、泣きながら演奏を続けたのだった。
若いキャストたちももちろんよかったけど、脇を固める大人の役者たちが良かった。佐藤浩市さん(お父さんと違って、彼はこういう人情味のある役が似合うと思う)、安定した演技力の尾野真千子さん、正直不動産の鵤とはまるで違う温かい兄のような医師の高橋克典さん、写真館を営む祖父役の平泉成さんら。それに実話ってやはり重みが違う。エンドロール最後に映った本人の浅野君のひょうきんな表情の写真が印象的だった。
 
・太陽とボレロ
 
6月3日に封切りで、すぐには行けなかったのだが、おととい当地の上映館の上映時間を調べていたら、今日までは1日3回上映があるものの、なんと金曜日には1日1回、それもお昼頃からの上映となってしまう。それじゃあ下手すると見逃す!と、焦って一昨日7日のレイトショーに行ってきた。
しかし前2作について結構な字数書いたので、それについては別ブログに移行したほうがよさそうだ。ということで、ここで分けます。よかったら次のもお読みください。