4月8日のチェリまほ解禁をわくわく待ちながら見た映画たちプラスαについて。
まず、以前レポートした「Coda あいのうた」が、アカデミー賞最優秀作品賞に選ばれました!!拍手~。それに、あの、娘に「いんきんたむし」の治療の通訳をさせる漁師のお父ちゃん、全聾の舞台役者さん、助演男優賞に選ばれました~!!拍手~。(>▽<)嬉しい。
武骨だけど愛情深い、いい父ちゃんだったよね。
下はロッシ一家勢ぞろいの図。左から、監督、お母ちゃん、お父ちゃん、ルビー、お兄ちゃん。
監督とルビー役以外は全聾の役者さん。
それから、見た順に、オペレーション・ミンスミート。主演コリン・ファース。
なんと、実話だったんです。(@_@)
第二次大戦末期、連合軍は、ナチスの軍勢が集結しているシチリア島を奪還して一気に情勢を優位に持って行こうと、とある作戦をたてた。どこの国も、実際の戦闘以外に陰の戦闘(情報戦)をやっていた。舞台はイギリスMIー6(の前身?関連部署?)。おお、007と言おうか、パタリロ((^^;))といおうか。そこに出入りだか所属だかしている将校には、実際小説を書いて印税を得ているものが複数いるようだ。かのイアン・フレミング(007の作者)もいた。(えっと、不正確かもしれないので、気になったかたや興味をもったかたは調べてください。私はさらっと映画を見ただけなので、責任もちかねます。m(__)m)部署には、他の暗号を扱った映画同様、何人もの女性たちが交換手やオペレーター、タイピストとして働いていた。
さて、彼らの作戦とは、適当な死体を見つけ、彼に軍服を着せて外海に放ち、土座衛門(水死体)として敵にみつけさせ、その身に着けていたものの中にあった偽の機密情報を信じ込ませること。すなわち、連合軍はシチリアでなくギリシャに一斉攻撃をしかけるという情報をわざと流し、ナチスをギリシャに移動させて手薄になったシチリアを占領しようというもの。そんなにうまくいきますかいな、と誰もが思うが、大真面目に緻密に作戦は練られた。たとえば彼の軍服のポケットには恋人の写真が入っていたほうがよかろうと、部署のバツイチ女性から若い時の写真を借りたり、彼の架空の人生遍歴を考えてスタッフみんなで覚えこんだり、将校名簿から一番ありふれた名前を選んで、さらに彼の分として書き加えたり。
困難もおきる。たとえば身寄りがないと思われた死体の姉が遠くから弟をひきとりにきたが、本当のことを言えずに口ごもると怒って帰っていく。当然だ。彼のお墓は後で名誉の墓碑を刻まれたが、それはごく最近のことだ。戦闘シーンなどの悲惨な画像はほとんど出てこないが、終始ハラハラさせられる。そして結局作戦は成功し、その後の戦局を転換させるものとなった。ので、後味は悪くなかった。いや面白かった。ちょっと疲れたけど。(^^;)。
そのあと。ベルファスト。
これは数々の賞を受賞した作品。このフライヤー後に、アカデミー賞脚本賞をケネス・ブラナーが受賞した。ほかには、作品賞や助演女優賞(ジュディ・デンチ)や助演男優賞(キアラン・ハインズ)、監督賞(ケネス・ブラナー)など、たくさんノミネートされた。

この、おもちゃの剣とゴミペールの蓋の盾をもって、無邪気に路地をかけている子供が、俳優で今回制作監督脚本のケネス・ブラナー自身(の投影)である。彼は北アイルランドのベルファスト出身。
1969年、バディ少年は、しょっちゅう出稼ぎにイギリスにいっている大工のお父さんと、お母さんと兄と4人で、下町に住んでいた。よくわからないが税金のトラブルで借金があり、家族は裕福ではないが、のびのびと育ち、路地裏は彼と近所の子たちのいい遊び場だった。近所には話の分かるお爺さん(キアラン)としっかりしたおばあさん(ジュディ)もいて、いつも学校帰りに立ち寄ってきていた。好きな女の子は成績が良く、教室の席順はテストの結果で移動させられるため(先生厳しいわね(;´Д`))、バディはその子の近くに座れるよう算数も頑張った。
それがある日突然、街角が争いの場になった。カトリック教徒の家が焼き討ちにあい、彼はプロテスタントなのでそれは免れたが、昨日まではカトリックもプロテスタントもヒンズーも、出自や宗派に関係なく近所づきあいしていたものが、いきなり(予兆はあったのだろうが)分断されて、治安が悪くなった。路地と大通りの間にはバリケードが作られ、夜間外出できなくなり、男たちは夜回りを始めた。そういった運動を扇動している輩が、街の男たちにどっちにつくか決めろと迫るが、お父さんはイギリスから帰るたびに、なんとかそれをかわしていた。
お父さんはここを出て一家でロンドンに引っ越そうというが、炭鉱夫だったために肺が悪そうな父と老いた母のことも気になるし、地元を愛し絶対ここを出たくないという妻とは意見が衝突するし、好きな子と離れたくなくて絶対行かないと言うバディにも反対されて辛いところだ。バディの兄は、知らないうちに、火炎瓶運びに加担させられていた。下手すると彼が逮捕されるところだ。
そうしてずるずると移住するかどうかの答えを先に延ばしていくが、暴動と略奪に巻き込まれたりして危ない目にあい、また愛するお爺さんが亡くなったりして、結局一家は空港行きのバスに乗って、この街をあとにする。その彼らを、陰から「さあ、行きなさい」とつぶやきながらおばあさんは見守るのだった。
画像は、はじめ、カラーで美しいベルファストの街をあちこち映し出す。大規模な造船所、(タイタニックもここで造られた)、港、歴史ありそうな彫刻を置いた建物、そして人々の暮らす街なみ、・・・それが1969年になると、一転白黒になる。ノスタルジックな世界。自分もほぼケネスと同じくらいの歳だから、かれらの暮らしとディテールになんとなく共感できる。お母さんのスカートが短い。あのころ流行った丈だ。(^^;)そして、現代になり、また色がもどる。美しい映像だった。みんな、そうやって営々と真面目につつましく仲良く暮らしてきたのだがなあ。
長く続いたアイルランド紛争が終結してよかった。それを終結させたのは、これ以上息子たちを犠牲にしたくないと言う母たちの運動の賜物だったと記憶しているが。暴動のさなかに、バディが店から取ってきた洗剤を返しに行くお母さん、凄かった。家族の危機を、ピッチングの腕で救うお父さんも逞しかったし、いつも話し相手になってアドバイスをくれるおじいちゃんも、やさしいけどきちんとしつけるお婆ちゃんもよかったな。これは懐かしくて普遍的な家族の愛の映画だった。
ファンタジック・ビーストとダンブルドアの秘密
これは昨日見たばかり。
うーん、何をもって秘密と言うのか、ちょっとピンとこなかったけど。
とりあえず、アルバス・ダンブルドアには、弟と妹がいた。妹は亡くなっているが、魔法の力を使いこなせなくて闇落ちした?そして、不愛想な弟は、レストラン兼宿屋?を営んでいるが、彼には離れ離れになった息子がいた。そしてそして、グリンデルワルドとダンブルドアは、昔同じ理想をもった盟友だった。その誓いの証に、二人の血液を入れたロケットを、鎖(金属ぽいヒモか)で体(ダンブルドアは腕。グリンデルワルドは首?)に巻き付けていて、それでお互いはお互いを攻撃したり、それどころか悪く思ったりするだけで、そのヒモが食い込んで苦しくなるらしい。だがダンブルドアはそうじゃないのに、グリンデルワルドはマグル(人間)を焼き尽くし殲滅させようと思っている。いつからどうしてそうなったのかは、前の作品も見ていたけど、私はもうよくわからない。((-_-;) m(__)m
ただ、「えっ?」と思ったのは、映画の冒頭近くに待ち合わせしていたレストランで、グリンデルワルドがアルバスに、何故お前は自分と行動を共にしていたのかと尋ねたら、彼は、「お前を愛していたから」と言ったのだった。(@_@)そして、「解釈は任せる」と付け加えた。
おーい、それはないよ、もうちょっと言ってよ。(-_-;)君たちBLなのかい?
その後魔法界の大統領選挙みたいなのがあって、それに出たグリンデルワルドが勝つのをニュートらが阻止したのだったが、途中で懐かしいホグワーツの校舎が出てきたり、あの金ぴか大好きのカモノハシくんや、バッタみたいな小枝みたいな緑色の生き物が出てきたり、ほかにもアドバルーンみたいな鳥とか変わったのがいて楽しめた。ニュートのサソリダンス(ぷぷっ(^▽^))も見られたし。
それに今回は、もうみなさんイケメンぞろいで。
ジョニデが降板したので代役になったグリンデルワルドのマッツ・ミケルセンをはじめ、ニュートのエディ・レッドメイン、アルバス・ダンブルドアのジュード・ロウ、兄テセウス・スキャマンダーのカラム・ターナー、アルバス弟の息子のクリーデンス(エズラ・ミラー)、それ以外にアルバスの弟やグリンデルバルドの手下とかも大概イケメン。相棒のパン屋さんジェイコブは、心がイケメン。(;^ω^)
ところでエズラ・ミラーだけど、つい最近、ハワイで暴力行為をして逮捕されたそうで、今後の出演予定がどうなるか?時々精神不安定になるらしい。今回のファンタビはすでに公開されているから、これから彼のシーンを削除するのは不可能だろうけど。彼の名前と顔をどこかで見たと思ったら、「ウォールフラワー」や「少年は残酷な弓を射る」の子だった。見たのよねー以前。詳しく覚えてないけど、雰囲気のある子だったわ。
ということで、3作品についてちょっと書いてみました。
どれも良かったけど、8,9日と「チェリまほ the movie」を見てから、ずっと気持ちがホカホカしてます。うん、これが一番かな。(^^;) 早く語りたい。でもガマン。