この上の子が古川君の演じた神崎浩紀(ヒロキ)。その下が細貝君の沢田修。その下の左、眼鏡の子が次に重要なナオ(永岡卓也くん)。彼は少年メリケンサックに出ていたらしい。私も見たけど(宮崎あおいちゃんが結構好きで)もう内容をあらかた忘れている。(-_-;)
海沿いの町に住むヒロキとボストン在住の修は、同じ少年漫画誌の募集する漫画賞に漫画の投稿を続けていた。万年努力賞だけど、いつも投稿していたから互いの名前を覚えていた。その修が、はるばる来日し、ヒロキの高校に編入してくる。それは、長く患っているお母さんが、日本でしか手術例がない病気であるので、日本に一時帰国してその手術を受けるためである。(医学的裏付けは一切示されていないが)(^^;)それで約1年ほどの予定で付き添ってきたのだ。
3年生のヒロキはこう見えても生徒会長なのだ。明るく積極的な彼は、修に声をかける。いつもストーリーがいまひとつで落選しているが画力は褒められる自分と、逆にストーリーはいいが、画力に問題のある修が組めば、いいものができて入賞するのではないか。一緒にやろうよ。
おとなしく考え深い修は入院中のお母さんのことがあるので気軽に承諾できなかったが、(お母さんも修の漫画を応援してくれているようだ)修もやってみると返事する。
下は体育の授業で畑の中を走っているところ。向かって左のヒロキはヨレヨレ。右はナオ。追い抜いていく修。右後ろには富士山らしいものが見える。ロケ地は三浦市らしい。
こうして学校の教室を使わせてもらって、ふたりで新作漫画を描き始める。また、学校で英語の苦手なヒロキに修が教えていると、ほかのクラスの生徒たちも教わりに来る。夏の補習も受けながら頑張って漫画を描くヒロキに、修のみならずナオの連れてきた学友たちが、ベタ塗りなどを手伝ってくれた。こうして、締め切り当日やっと完成した二人の漫画は、漫画賞に応募された。若い子たち(まあ若くなくてもいいけど(^^;))が協力し合って何かを成し遂げるお話、私の好物である。
そして待ちに待った結果発表の日が来た。
本屋に漫画を買いに走った友が、みんなの待つ教室に駆け込んでくる。結果は・・・みごと初入選だ。みんな大喜び。だが、また一緒にやろうぜというヒロキに修は頷かない。
もしお母さんの手術がうまくいっても、修には日本に残ってヒロキと漫画を描き続けるわけにはいかない事情がある。昔から、自分のことなのにいつも自分では決められなかった。いつになったら自由に意思決定できるようになるのだろう、と悩む修。それにお母さんの手術が決まり、学校を時々休むようになった修。なんとなく遠慮もあって疎遠になっていく二人。
そしてあっという間に卒業式の前日になった。閑散とした学校へ先生に挨拶しに学校を訪れる私服の修。お母さんの手術はうまくいって退院したらしい。それは良かったが、明日の卒業式には出られないといって、渡米するためスーツケースを引っ張っている。
ナオはヒロキを探すが、ヒロキは校内にいるはず(明日の答辞の原稿をちゃんと書くように言い渡されている(^^;))なのに、ナオからのメールに応答しない。ちなみに当然ガラケー。
浩紀、修、帰っちゃうぞ。会わなくていいのか。ちゃんと顔見て話せよ。
なんだか先生も気にしているみたいで、時間を稼ぐように修をひきとめている。
ヒロキは複雑な思いを整理しながら一人屋上にいた。
なあ先生、特別に、明日渡す予定だった卒業証書を修にあげてもいいよね?とナオ。
ヒロキから渡すようにしようよ。
修は、放送室を使わせてくださいと言って、放送室で全校にむかって話し始める。
実は二人の漫画で、学校の放送室から校内放送で思いを伝えるというシーンがあったのだった。修は語った。学校のみんな、ありがとう。おかげで日本での学校生活はとても幸せでした。かけがえのない青春の日々を送ることができました。一生忘れません。(すみません、また主意なので、悪しからず(^^ゞ)そのメッセージを、校内にパラパラといた生徒たちが上を見上げて聴いていた。ヒロキはたまらず階段を走り降りる。
途中でナオに出くわし、卒業証書を渡されたヒロキは走って学校の外まで修を追いかける。
呼び止めて、証書を渡したヒロキ。修は、いつかまた帰ってくるよ、と。そしたら、またやろうな。がっちり握手し、その勢いでヒロキをひっぱってハグした修。